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「」きりやん
「ねえ、○○?」
「…ごめん、っ」
「助けられなかった…、」
俺の所為だ。自分の所為だ。
自分の所為だから、誰も責めることが出来なかった。
同じように、周りが俺を責めることも無かった。
当たり前のように流れていた日常は、突然崩れてしまった。
俺の中では君が全てで、君の存在だけが生き甲斐だったんだ。
その君が僕の前から消えた今、俺が生きている意味はあるのだろうか?
_そんなもの、俺には分からない。
君の血で汚れてしまった婚約指輪は、俺が先月渡したものだった。
でも君は消えてしまった。僕の所為で。
非現実的だ。こんなの。
たった一瞬で、君は轢かれて消えてしまった。
君が消えるくらいだったら、俺が犠牲になれば良かったんだ。
君が笑顔でいてくれるなら、それで良かったのに。
…ごめん。
謝っても君は戻ってこないことくらい分かってる。でもそれでも君に伝えたかった。
“守れなくて、ごめん。”
10年後も20年後も30年後も、俺の隣には君がいてくれるって勝手に思い込んでた。
君との未来を想像するのは凄く幸せで、楽しい日々だった。
俺にこんな事言う権利なんて無いのは分かってる。
…でも、俺はそれでも、
___君の声を、もう一度聴きたい。