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あー もういい加減にしませんか?
いつまで スれば許してくれんの?
ーーーーーーー
今日は 小雨がずっと降っている
絶好の狩り日和
私はアカちゃんと幽霊団地に出る
今日も人間が入り込んでいる
どうやら一人だ
珍しいな 一人で肝試し?
ま 一人ならアカちゃんに
手伝ってもらうこともない
私だけで狩っちゃおう
そんなこと思ってた私は
確かに 油断していたのだろう
体格の良い男の後頭部に
背後からバールをふるったが
思いっきり空振りして体勢を崩した
空振り? いや 避けられた
バールを持った右手を掴まれ
床に捩じ伏せられた
ズク
喉にサバイバルナイフの
刃先が沈む
男がナイフを引き抜くと
ぐ かはっ ゲホっ
私の口からは咳をする度に
血しぶきが上がった
復讐…ではないな
トドメをささず 正確に声を
潰してきた
勝ちを確信し 私を見下ろす
下卑た笑い
醜いなぁ 同族…だ
人間だけど同族(快楽殺人者)だ
異界にご案内したら 立派な怪異に
なりそうだ
バールもむしりとられた
私はココで叫ばれても気にも
留めないが 普通は叫ばれると
マズイのだから コイツは慣れている
『やっぱりな こんなところで
行方不明者が多発するなんて』
『誰かが殺ってると思ってた』
『ラッキー! アンタも この場所も
いただきまーす』 ワハハハ
あら 楽しそう
そうだよね 分かるよー
楽しいのは ここからだよね
男の視界に入らないように
右手を怪異化させるが………
ダメだな 間に合わないわ これ
声を潰されたので 命令が出せない
彼 を止められない
パキョ 男の頭が吹き飛んだ
『あぁ 私の獲物………』
『久々に 手応えのある
面白いヤツだったのに…』
アカガサを見上げて少し睨むと
『何で攻撃 もらってんの?』
と 頭の中に直で文句を言われた
あ そうだ 頭の中で話そうと
念じたら伝わるんだった
あんまり 使ってない機能だった
から 忘れてた
さっきのも 止められたかもね
ま 獲物さんにとってはアカちゃんに
殺られたほうが楽だろうね
自分が死んだことにも気付いて
ないでしょ たぶん
私は やられた分 以上にやり返して
から 殺ろうと思ってたし
ラッキーだったね 本当にキミ
身体を起こして喉を押さえる
表面の血は止まったが
声がでない まだ口のなかに
血の味がする
くんっと 喉を押さえていた手を
引っ張っられたと思ったら身体が
浮いた
出窓の様なところにそっと
下ろされ アカガサが喉元に
口づける
舌先が グリグリと傷口をなぞる
『痛いって 痛いの禁止!』
頭の中で念じてみる 伝わったはず
アカガサは 一瞬動きを止めた
が 聞こえてませんと 言うように
今度は カプ と食いついた
ヤバい これ
長くなるヤツだ………