ガラッ
「はよー!楓夜。」
「おはよう。一希。」
こいつは立華一希(たちばないつき)。ボクの親友…なのかな?ボクは美夜のことしか考えてないから分かんないけど。少なくとも彼はボクのこと親友と思っているんじゃないかな。
「今日の一限なんだっけー?」
「わかんねー、確か数学。」
「うわー、嫌な教科だ。」
「と、言っておられるいつも高得点な奴です。」
「うるさいなっw」
「しししwwほら、席行けよ。」
「あーい。」
「やったぁ!お昼だあ!」
「すげーはしゃぐじゃんw」
コンコン
「お兄ちゃん。」
「美夜!!」
美夜は学校ではボクの事お兄ちゃんって言うんだよね。そういうのも本当可愛い♡♡
「よー、美夜ちゃん。」
「あっ、立華くん。」
「こいつ、ずっと美夜ちゃんのことしか考えてそうな顔してたんだぜw」
「えー?そうなのー?ww」
もやもや
「……美夜!はやく行こ!」
「そうだね。じゃ!立華くん!」
「…おう。じゃ。」
「うん!」
「一希〜!」
のしっ
「ぉわっ!?………ってなんだよ、お前かよ、千影。」
「えへへ〜♪お昼一緒に食べない?」
「やだよ、てめぇと食べたくねー。」
「はぁ!?なにそれ、あたしが誘ってあげてんのになんで断るわけ?ウザすぎーw六花たちー!ごめーん。やっぱ一緒にお昼食べよー。」
えー?もう、千影ったらーw
いーよー!一緒に食べよー!
こっちこっちー!
「はーい!…ふふんっ。」
「羨ましがってねえよ。つかその顔やめろや。」
「ふふっ。」
たたっ
ガシッ
「うおっ。」
「まーた朝見さんに声かけられてんなー!お前ww」
「ほんっっと羨ましいわw」
「お前らなー…こっちはめーわくしてんだよ!」
「へいへい。食べよーぜ。」
パカッ
「うわぁー!やっぱ美夜のお弁当すっごーい!」
「えっへん!すごいでしょ〜?楓夜は……うん……あはっ☆」
「やめて美夜自分が惨めに見えてくる。」
「あーあ。なんで双子なのにこんなに違うんだろ。」
「うるさい。」
「違う違う、んっ、この卵焼きおいし。色々違うなって思って。」
「…たしかにね。勉強は美夜できないでしょ?」
「ウグッ。楓夜はスポーツ全然だめじゃん!」
「ンゲェ。」
「…なーんか正反対の性格だよね。私たち。」
「ねー。そういうこといっぱいあるし。」
もぐもぐ
「ねえ美夜。」
もぐもぐもぐもぐ
「え、ちょっと。」
もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ
「ふぁに?もごもごもごもごもご?」
「食べ終わってから喋って。汚い。」
「ふぁにふぁんふぁ!?もぐもぐもぐもぐもごもご!?!?」
本当子供。
「はいはい、ちゃんと食べてね。もぐもぐ。」
見てよ!
姫野さんだ!
楓夜くんと美夜ちゃんめっちゃいい兄妹だよね!
ほんとほんと!
あーあ私姫野家に生まれたかったなぁー。
それは無理。
は?
は?
殺すよ?
やれるもんならやってみなよ。
「え、ふぁに?わらしらってひょんにゃゆうめいにゃにょ?」
「本当汚い。それは知らないけどさ。」
「てか、早く食べなきゃ。後3分で授業始まるよ。」
「もごもごもごもごもごもごもごもご(まじ?やば1分で食べよー)。」
「もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ(だね。1分で食べなきゃ。残りの2分は移動だし)。」
「食べ終わった!!美夜は!?」
「食べた!!行くよ!!」
「ウェーイ」
たったったったったったったったったったったっ
えー?そうなのー?模部くんって色んなこと知ってるんだねー。すごいなー。
だろー?そういや喪部さんってさ…。
「「このリア充めええええ!!!!」」
きゃあっ!?
うぉっ!?
……なんだったんだろうね、あの叫び声。
なんか姫野に似てなかったか?
なわけないでしょwwあの兄妹だよ?あんな声するわけないでしょ。
確かに。
ガラッ
「はぁはぁ…。じゃあね。美夜、また放課後に。」
「うん!またね!お兄ちゃん!」
たったったっ
「おっ、楓夜!おせーぞ。」
「あはは…ごめんごめん。」
「姫野くーん♡おかえりっ♡」
「わっ、喪部さんたち!遅くなっちゃってごめんね。」
「きゃああっっ♡♡かっこいいぃ!♡♡」
「あはは…ありがとうね。」
なんでだろ?なんか美夜以外の女の子たちに褒められても…何も感じないな。
「変なの。」
「ふぇ?♡なんか言ったぁ?♡」
「ううん。何も言ってないよ。」
「おい、お前ら!そろそろこやっち来んぞー。」
「えぇー!?次あいつの授業なの!?」
「っしゃ!今までの授業頑張ってきた甲斐があったな!」
「ねぇー!みんな!ティクトク撮らない!?めっちゃ楽しいのあんの!男子も楽しめるぅ!」
「マジで!?ティクトク女子と撮る機会があるとは!」
「ね!千影たちも撮るっしょ?」
「お前らがいねーとつまんねーしよ!」
「撮るに決まってんじゃん!ねぇ!一希達も撮るでしょ!?」
「おー、楓夜は?」
「……ボクはいいや。こやっちと遊んでる。」
「えぇー!楓夜!撮ろーよ!」
「いーい!ほら、こやっち来たよ。」
「みなさん…!席に座ってください……!」
「おい、こやっちーw」
「いつも言ってんじゃんwwそれじゃ聞こえないっつーのww」
「え…あっ…。」
「あはは!!こやっちコミュ障かっての!」
「ねー、ウチらティクトク撮るから静かにしててよー。」
「あ…あの…!」
「何?あたしら待ってんだけど?言いたいことあるならさっさといえば?」
「…………」
「…いいや、六花たち!ティクトク撮るよ!」
「いぇーい!!」
「待ってたぜ!」
「あ、待ってー、メイク直しするわ。」
「おいーwww」
「………みなさん……。」
「……………」
美夜には言ってないけどうちのクラスは教師いじめが問題となっている。
無法地帯。
「ここはジャングルかっての。」
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