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ー第3話ー
クラスメイトの橙さん
夢か現実かも分からないまま俺は声のした方へ体を向ける。
「いきなりごめんな〜。」
…そりゃそうだよ。
目覚めたら急にクラスメイトの声がするなんて。
「えっと。橙…さん、ですか?」
念の為、名前を確認する。
確か、隣の席だったような…
「お!名前覚えてくれとんねや!」
…俺、名前覚えない人だと思われてる?
まぁ、あんま人と関わんないし。
ていうか、関わりたくない。
なにより、眼鏡かけてマスクつけて教室の隅でぼーっとしてるもんね…
そんな事を考えてる俺など、お構い無しで君は話し続ける。
「急に、学校来んなって心配したんで?」
そういえば、学校に連絡入れてなかったな。
「やから、先生に頼んで家教えてもろたんよ。『紫くん家にプリント届け行くんで、家教えてもらってええ?』って聞いたらすぐ教えてくれてん。」
…先生ぇ?
そんな簡単に個人情報教えて大丈夫なの?
「で、家来たけどチャイム鳴らしても出んけんプリントポストに入れよーおもたら、鍵空いとったけん勝手に入らせてもらったわ。」
うん。プリントまでまは分かる。
ほぼ関わりのないクラスメイトの家に勝手に入るって…
まぁ、鍵かけてなかった俺が悪いけど。
「寝たけん結構楽んなったんちゃう?」
「まぁ…はい。」
確かに、さっきよりかは熱も下がった気が…
「おぉ!熱も下がっとるわ!」
そう言いながら、君は俺のおでこを優しく冷たい手でさわる。
「へぇあっ」
突然のことに驚き、俺は思わず声が出てしまう。
そんな俺の事など頭にないようで、君はこう言う。
「熱も下がったことやし、俺もそろそろ帰るわ。しばらくの間は安静にしときーや。」
そうして、笑顔で俺に話しかけてくれた君は玄関に行こうとする。
このままでは、いけないような気がして俺は思わず
「きょ、今日は、ありがとぅ…ございます…」
と震える声で伝えた。
そうすると君は、俺が喋ったことに驚いたのか、それとも、俺から会話をしてくれた事を喜んでいるのかは分からないが、若葉色の目を見開いた後ニッコリ笑ってこう言うのだ。
「おぅ!はよ元気なってな〜!」
そして君は、自分の家へと帰るのだった。