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トド村
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コメント
4件
バッドエンドだと…!? まさか過ぎたわ
ああ…読み終わってしばらく動けなかったよ。シィナの「ミミのこと大好きだよ」って死を受け入れながらの告白とキス、それに気づいたミミの絶叫……もう切なすぎる。最後にミミが記憶を消されて「宇宙人じゃない」って叫ぶところも胸が痛かった。2人の関係がようやく通じ合った瞬間に引き裂かれる構成、本当に残酷で美しかった。ぴさん、この話を書いてくれてありがとう。
突然、その日はやってきた。
ゴゥンゴゥンと音をたてながら空から大きな宇宙船のようなものが降りてきて、
その中から人が出てきた。
「ぇ、なんで…なんで来てるの…?」
ミミが弱々しい声でそう言った
《033、これはどういうことだ》
頭の中に知らないものの声が響く。
《生き残りは自分で殺したと言っていたが》
《まさか、嘘をついていたのか?》
生き残りとは多分、私のことだろう
つまりこいつは宇宙人で、私とミミの敵だ
『ち、ちがうの、シィナは…』
ミミが説明しようとした瞬間、ジュと音がして、
私の手の先がじわじわと燃えはじめた
「ぃ”、痛いッなにこれ、ミミッ、ミミ…」
あまりの痛さにどうしたらいいのか分からず、ミミの名前を連呼する。
『シィナ⁉︎っ、ねぇやめて‼︎シィナは悪くないの‼︎ミミが悪いから…っ 』
ミミは私の手をにぎりながら、必死に宇宙人に抗議した。
それでも宇宙人は攻撃をやめずに、私の腕と脚を燃やした。
《ミミとはなんだ。お前は033、人間と共存できない宇宙人だ》
《お前は間違っている、そいつは人間だ》
「っ…ぅう”」
火力が更に強まり、とうとう炎は私の全身を包んだ。
ジュクジュクと体が焼け、まともに立っていられなくなり地べたに座り込む。
私は、そろそろ死ぬんだなと思い、ミミに抱きついた。
ミミは宇宙人だからか、炎は燃え移らなかった。
『しぃな、しぃな…ダメ、死んじゃだめっ』
「ミミ”…、大丈夫だよ」
『大丈夫じゃないっ、ミミっ 、ミミどうしたらいい⁉︎』
「ミミと会えて良かったなぁ、ミミは宇宙人だけど可愛くて、優しくて…」
上から涙が落ちてくる。よく見えないけれど、多分ミミが泣いているのだろう。
『やめてよ、しぃなぁっ…まだ、まだ助かるから、水あるとこ行こ、ねぇ離してっ…』
「聞いて、ミミ…私さ、ミミのこと大好きだよ」
そう言って、私はミミの口に優しくキスをした。
『ぇ、しぃな…?』
喉が焼けて声がでない
ミミが何か言っているけど、もう何も聞こえない
悪いことしたなぁと思いつつも、幸せな気持ちになった
そこで、私の意識は途絶えた。
『ぇ、しぃな…しぃな”、しぃな!!』
《さぁ、033、帰るぞ》
《地球は、我々には必要ないものだ》
《こいつも必要ない》
『ぅう”ッ、しぃな、ねぇしぃなぁ” 』
シィナが死んだ
最後に、ミミのことが好きって言って、ミミにキスした。
いま、今気づいた
ミミも、シィナのことが好きだ。
でもシィナは…っシィナは死んじゃった、
ミミのせいで、ミミが宇宙人だったから…っ
『やだよ、しぃなぁっ…ひとりにしないで』
『ミミも大好きだから、ねぇ戻ってきて…っ』
涙がポロポロ溢れて、声が震える。
《さあ、行くぞ》
シィナを殺した奴が、ミミを宇宙船まで引きずって、無理矢理のせる。
逃げようとしたけど、足に力が入らなくて立ち上がることすらできない。
『離して、離してよッ』
『お前らとミミを一緒にするな、ミミは、ミミは宇宙人じゃない…っ』
《何を言っている、お前は我々と同じ宇宙人じゃないか》
『違う…ッ』
腹がたって、全部嫌になって、殺してやろうと思って、力を振り絞って殴りかかったが、
簡単に避けられる。
《…まだ抵抗するか》
そう言うと奴は手の先を尖らせ、ミミの首元にそれを刺した。
『っ!なに、し…た…… 』
《お前に人間との記憶はいらないからな。記憶を忘れられるようにしておいた》
《これで次目が覚めた時には何も気にしないですむだろう》
『…く、そっ野郎………』
そう言うと急な眠気に襲われて、
対抗する間も無く、その場に倒れこんだ。
ーFinー