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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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北さんは16時半まで本を読むのでいるみたい。

図書室の机で北さんは本を開いて読んでいる。


私と北さんとで図書室は2人。


無言で静かな時間が過ぎる。


無言でいれる関係って落ち着くよねえ

陽菜がそうなんよねえ


しゃべらんでも緊張せえへん関係。

北さんも…何度かしゃべるうちに慣れたのかな


なんで色々考えてると、もう16時を過ぎた。


北さん部活大丈夫なのかな…

『あのっ…北さん…!!』


気がつけば話しかけていた。


北さんは読んでいた本を畳んで、

「ん?どしたん?」と私の方を見た。


『部活…大丈夫ですか?間に合わないんじゃ…』

私がそう言うと


北さん「ちょっとな今後どうしよか迷ってるねん」


あっ…やっぱり…


『引退…ですか?』


北さん「そう、残りたい気持ちもあんねんけど受験勉強もあるしな」


『えっ…そうなんですね…残念です』


北さん「なんで柊木さんが残念がんの?」


最近よく、角名くん、治くん、侑くんが言ってるんだ。


『双子と角名くん、銀島くんも

春高こそは勝ち進んで北さんにいっぱい褒めてもらうねん!とか3年生にええとこ見せまくったる~とかこのメンバーでもっといける思うわ~とか…

色々話してましたよ』


私がそう言うと北さんはびっくりしたような顔をして


北さん「アハハハあいつらそんな事言いよったんか!」


北さんは目を糸目にしてとても嬉しそうに笑った。


『あっ、あと…北さんをどうにか引退までに笑かしたいとも言ってました』


北さん「アハハハそうか!そんなんおもとんかあいつら…」


『北さんこうやって、私の前ではたくさん笑って頂けるのに…逆に笑わない北さんってどんな感じなんですかね』



私もフフフと笑う。


すると北さんは

「なんでやと思う?」

と微笑み、

疑問形にして返してきた!


えっ…わからない


素直に『わからないです…』と伝えると

北さん「まあそのうちわかるよ!

あっせや」


何かを思い出したかのように北さんは言った。


「柊木さんの事名前で呼んでもええ?」


えっ。あっ、そっか

北さんは柊木さんって呼んでるもんね。

先輩様様なのでほんと何とでも呼んでいただいて構わへんねんけどね??


『大丈夫…ですよ?』


北さん「ほな、美紀って呼ぶな(ニコ」


ニコっと笑いかけられた時不覚にも

綺麗な笑顔すぎて後光が見えた気がした(?)


『あっ、はい!全然マルです…

あっ、じゃあ私も北さんのこと名前で呼ぼうかな…なんちゃって』


えへへと自分の言ったことが恥ずかしくて

目を逸らして頭をかく私←

調子乗んなって感じですよねほんと!!


北さん「ええよ」


『へ?』


北さん「信介って言うねん、名前」


えっと…そしたら


『信介くん…あっ』


やってしまったぁ先輩なのに!!!

くん付けて!!あかんあかん…ごめんなさい

あわあわと顔が青ざめてくのが分かる

絶対調子乗んなと思われるー!!


『ごめんなさい…あのっ先輩やのに…』


そう言ってチラっと北さんの顔を見ると

北さんの顔は真っ赤だった。


『ありゃ?』


予想外の反応すぎて変な声が出ちゃった。


北さん「ちょっと待って、///」


『待ちます…』

北さん「信介くん、でええよ」


北さんは片手で顔を隠しながら言った。

えっ、、ええの!?

まさかのまさか。


『えっいいんですか!?先輩なのに…くん付けで…』


私が言うと北さんは

「ええよ」とまた顔を隠しながら言う。


そして続けた。


「好きな子に名前で呼ばれるんってこんなドキドキするんやな…///」



えっ…?

スキナコ…?


えっ…?


はてなマークいっぱいの私。


『あのっえっと…それは…』


私の言葉を遮るように信介くんは

「今日は色々ありがとうな」と図書室を出ていってしまった。


えっ、ええええええええ!!!

今年1番驚きましたよ。

稲荷崎高校恋愛日誌②

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130

コメント

3

ユーザー

鈍感やな

ユーザー

んぎゃぁぁぁぁあ 続き楽しみにしてますぅぅ

ユーザー

続き楽しみです!!

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