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この一件で、ごく簡単に言うと、自分の心が限界を迎えたことを悟った。
メンバーにされたことに全くショックを受けなかった…というと嘘になるが、原因はそこではなかった。
むしろ、メンバーとの絡みの中で、メイク室で感じた嫌悪感を全く感じなかったことに驚いたぐらいだ。
何回も遭う性被害
これ以上の被害に遭ったら…という恐怖心
メンバーに気を遣い、性被害について打ち明けられなかった後ろめたさ
メンバーとの間に生まれた溝
幾度となく助けてくれたマネージャーさんへの罪悪感
自己防衛できない自分への苛立ち
色々な感情が渦巻いてどうにかなりそうだった。
このまま活動を続けていたら心が持たない―――
活動休止にすべきか脱退すべきか…
迷いに迷って、脱退する道を選んだ。
マネージャーさんには直ぐに伝えた。
「吉田さんが居ないとm!lkじゃない」と何度も言ってくれて心が揺れ動いたが、結局変えなかった。
マネージャー「いきなり脱退だと各方面やファンの皆さんにも迷惑をかけてしまいます。これからなるべく皆さんのスケジュールを合わせるので、番組収録等なるべく行って影響を最小限にしましょう。」
💛「分かりました。…ワガママ言ってすみません。」
マ「メンバーにはどう伝えるんですか?」
💛「……」
あの夜からメンバーとの関係性が大きく変わってしまった。
メンバーに付けられた痕が薄くなってくると、あの夜と同じことが繰り返されるのだ。
自分がメンバーを変えてしまった。
その罪悪感に押しつぶされそうだった。
💛「メンバーには直接言う自信がないです。…なので、卑怯なんですが、社長から伝えてもらおうと思っています。」
マ「……そうですか。吉田さんのやりたいようにするのが1番ですよ。何か手伝えることがあったら言ってください。」
💛「はい……ありがとうございます。」
マ「辞めた後はどうするんですか?このまま東京に残りますか?それとも出身地に…」
フルフルと首を横に振る。
💛「なるべく業界の人とは会いたくないので…縁もゆかりも無い地に行こうかなぁとは思ってて。まだ全く決めてないんですけど」
マ「なら…僕の出身地はどうですか!?緑が豊かでのんびりしてて…心を休めるにはいい環境だと思います」
💛「……話、聞かせてもらっていいですか?」
話を聞かせてもらって、オフの日に実際に行ってみたりもした。
緑豊かで、和やかで、疲れきった自分の心を緩やかに、しかし確実に癒してくれた。
偶然立ち寄ったカフェは年配夫婦が営む店で、ゆったりとした時間が流れる、アットホームな雰囲気だった。
いつか地域住民のコミュニティに入ってみたい。
そんな自分の想いを叶えてくれるような場所だった。
帰宅後、マネージャーさんに行き先を決めたことを伝えた。
マネ「吉田さんの決定を僕は応援しますが…吉田さんは才能の塊です。いつか心が癒えて人前に立ちたいと思えた時には、全力でサポートします。」
こんな自分に温かな言葉をかけてくれた。
なんて自分は人に恵まれたんだろう。
💛「ありがとう。本当に最初から最後まで迷惑かけてばっかりだ…」
マ「そんなことないです。頼って貰えて光栄ですし、幸せです。」
いよいよ旅立ちの日。
社長には、このまま活動を続けたら心が保てなくなることを何度も説明した。
最終的には納得してくれたと思う。
社長「ひとつだけ聞かせてほしい。人前でのパフォーマンスが嫌になった訳ではないな?」
💛「それはないです。今でもファンの皆さんに向けてのパフォーマンスは最高に楽しいです。ただ…自分の心が弱いから、それだけです。 」
社長「……分かった。メンバーへの説明も、対応も、私に一任するんだな?」
💛「はい。申し訳ございませんが、よろしくお願いいたします。」
こうして、吉田仁人はm!lkから脱退した。
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