コメント
1件
ケンミンショーのりょうちゃんも可愛いすぎましたよね🤭💛 このお話のヤキモチ焼くひろぱも好きです〜💙💛
❤️🎤&💙🎸×💛🎹 ※同棲、付き合ってます
💛🎹視点
今日は1人で家に居る。3人が住めるだけある広い家の中で1人だとだいぶスペースを持て余してしまう。
若井はギターのオファーが来ていて仕事に行ってしまったし、元貴も映画やテレビ等で家に居ないことも珍しくはない。久しぶりの1人だ、なんて昨日までは舞い上がってたが、いざこうなるとやはり寂しい。
「……まだかな。」
今日1日ずっと時計を気にしてしまっている。直ぐに見ても針の位置は変わらないことくらい分かっているのについつい見てしまう。2人にLINEを送ろうか、なんて考えも過ぎったが、仕事の邪魔になる可能性がある。なんと言っても、めんどくさいやつだと思われたくない。
気分転換でもしよう、とテレビをつけてみる。たまたまかけて合った番組を見る為に、ソファに深く座り直しシャチの形をしたクッションを抱き締める。元貴のお気に入りのクッションだからか、少しだけ残り香を感じた。落ち着く香りだな、なんて思っていた時、丁度テレビから思い描いてた人物の声がした。
「大森君はあれでしょ?今映画とか色々やってるもんね。」
「いやー、ありがたいですね。」
何となくこの番組に心当たりがあった。元貴がよく、出演したテレビの話をしてくれる。こんなことを話した、とか何をしたとか。勿論、元貴が出た番組は全部チェックするし、毎回テレビの前で密かに応援している。だけど最近はあまり見れてなかったかもしれない。
「私Mrsめっちゃ好きなんですよ!」
そのセリフとともに画面の中から歓声が聞こえる。よくある状況で特にも珍しくない。こんなにも有名な人から好きになってもらえるなんて嬉しい。
「えー、まじっすか。じゃあ3人分の握手します?」
冗談げに笑いながら差し出した元貴の手を女性が包み込む。
「やば、めっちゃ本物ですね!!」
「最初から本物ですよ。」
凄く微笑ましい状況なのに何だか少し嫉妬してしまう。モヤモヤを抱えたまま内容を見続けていると、突然僕の名前が呼ばれた。
「私あれなんです。藤澤さんが1番好きで、まだ一緒に共演したことはないんですけど。」
予想外の展開に目を見開く。てっきり反応的に元貴が好きなんだと思っていた。
「あー……。うちの藤澤あんまテレビ出ないですしね。」
恐らく何気ない言葉なんだろうけど今の自分には痛く突き刺さった。元貴に比べればテレビだって出てないし、若井と比べたらオファーだってあんまり貰ってない。…2人はこんな僕をよく思ってないのだろうか。
「涼ちゃーん!!見てるーー!?」
画面の中の元貴がカメラに向かって大きく手を振る。何だか無邪気な子供のように見えて思わず微笑んでしまう。
「見てるの藤澤君?」
「僕とか若井の出てるやつ毎回見てくれてるんですよ。よくテレビの前でにこにこしてます。」
元貴の言葉にはっ、とする。確かに今の自分の頬がとても緩んでいた。無意識だったが、元貴にはしっかりと見られていたらしい。
「なんか想像できるねその様子。」
「出来ますよね。」
そんな会話を見ていた時、玄関の扉が開く音がした。いつもならここで出迎えに行くが、今は何となくそんな気になれなかった。クッションを抱き締め直して、また画面に集中しようとすると、リビングの扉が開く。
「涼ちゃん?」
開口一番、不安そうに呟く若井に首を傾げる。
「おかえり、どうしたの?」
「玄関来てくれないから中で死んでるのかと思った。」
冗談とは捉えられないような泣き出しそうな顔でそう言われ、若井の気持ちと反して笑いが零れてしまう。
「死んでないよ。テレビ見てたの。」
丁度画面から元貴の元気な声が聞こえる。どうやら番組も終盤のようで、終わりの雰囲気が漂っている。
「あー、元貴が言ってたヤツ?」
「そう。元貴がね、僕の名前呼びながらカメラに手振ってたの。僕がテレビ見てることバラされちゃったけどね。」
ずっと独りだった空間に、会話ができる相手が増えてついつい饒舌になってしまう。自分が思っていた以上に、元貴の行動が嬉しかったのかもしれない。
「ふーん……。」
沢山喋ってしまった僕とは裏腹に、素っ気ない返事を返した若井が、おもむろにテレビのリモコンを手にした。
「え、なんで消しちゃうの。」
突然真っ暗になった画面に、リモコンを手にしている若井の顔を見上げる。まだ最後まで見れていなかったと言うのに。録画してたっけな、なんて考えていると、後ろから手を回されて強く抱き締められる。
「…俺のやつも見てよ。」
すぐ横にある綺麗な顔に心臓が跳ねる。少し拗ねたような表情が新鮮で、言葉に迷う。
「わ、若井何か出てたっけ?僕全部チェックしてるはずなんだけど……。」
頭の中にある番組表を辿ってみる。さっきの元貴のやつは把握していたが、他に若井が出ているものはあっただろうか。
「違う、今日のやつ。ギター弾いてきたから見て。」
そう言い、差し出されたスマホに映っている動画に目を落とす。いつもとは見慣れないギターを手に、Mrsのメドレーを弾いている若井の姿があった。
「ん!めっちゃかっこいいね。このギター若井に似合うよ。 」
「ほんと?このさ、ギターのボディのデザイン見て。グラデ入ってたり見る角度によって変わるんだけどさ」
熱く語り出す若井に笑みを向ける。あまりギターのことは分からないが、楽しそうな若井が見れるからこの話は大好きだ。
「んで、このネックのとこなんだけど、めっちゃお洒落な柄入ってんの。目立ちすぎず主張してきてるって感じがめっちゃ良くて!」
「ほんとだ、良いデザインだね。」
何気ない相槌を打ちながらしばらく話を聞いていると、玄関の方から音がした。それに若井も気付いたようで、長く続いてた話が止まった。
「涼ちゃーん!!!俺のテレビ見たー!?」
リビング扉が開くと同時に、やけにテンションの高い元貴の声が響く。
「おかえり元貴。ちゃんと見たよ。」
姿を目に映そうと振り向くと、いつの間にか離れていた若井が不機嫌そうな顔を浮かべていた。
「俺のギターもかっこいいって言ってたよ。」
「は?」
突然二人の間に訪れたバチバチとした空気に焦り、咄嗟に言葉を紡いでしまう。
「どっちもかっこいいよ…!2人とも色んなところからお呼ばれしてるの凄いし。」
そんな僕のセリフに、2人からの目線が向けられる。
「涼ちゃんだって呼ばれてるじゃん。」
そう言いながら僕の隣に腰を降ろす元貴に目線を向ける。あまり嬉しそうな反応ではなくて、勝手に悲しくなってしまう。
「この前の番組とか、記事になってたりしたよね。」
元貴のセリフに便乗するように言葉を発した若井も、僕の隣に座る。2人に挟まれるような形になったソファが何だか窮屈で、向かい側の椅子に座ろうと立ち上がる。だが、そんな僕の思いも虚しく、腕を掴まれてソファに戻されてしまう。
「つい最近のやつ、食べ物半分こしてたし。」
「テレビであんなことするとか見せつけ?」
突然2人から責め立てられ、頭の中がパニックになる。
「ご、ごめん。」
申し訳なさと同時に、出ていたテレビを見られていた驚きもある。しかもそんなに細かいところまで見られているとは。
「…涼ちゃんの可愛さ広まっちゃう。」
小さく呟いた元貴の頭が僕の肩に寄りかかる。それに対抗するように、若井の手が僕の頬に触れた。
「俺らの涼ちゃんなんだよ。」
真っ直ぐと向けられた言葉に顔が熱くなる。少しだけ重い独占欲も心地よくて、2人と勝手に比べてしまっていた劣等感も忘れられる。
「…ふふっ、皆で嫉妬してたら意味ないよ?」
こんな今が、幸せだ。
秘密のケンミンSHOW見ました!めちゃめちゃ可愛かったです🤤🤤
今、RADWIMPS様の曲を元にした作品を作っているんですが、「君の心」が全然完結してないのに出したらぶっ飛ばされますかね🫠
全然ストーリー性ないし、手癖丸出しだから出してもいいかなっていう葛藤🤤