🍍×🌸
📢「な〜、、、頼むよ」
「まじ1回だけでいいから観に来てくんない?」
🌸「そう言われましても…」
平日の昼過ぎ、彼氏こと、🍍の仕事仲間の方からカフェでお話を受けている
俺の彼氏はいわゆる人気者、ユニットアイドルというやつだ
そしてこの方、📢さんは🍍の相方
基本的に🍍は俺に興味関心があまりないから、こうやって2人きりでカフェに行っても何も言われない
ただ俺が勝手に今まで2人きりのランチとかには行かないようにしていただけ
まぁ、📢さんなら🍍が1番信頼してる人だし大丈夫だよね、、、、
🌸「🍍からライブは絶対に来るなと言われているものでして、、」
そう、そんな📢さんからの要件は明後日あるライブに来て欲しいという内容だった
📢「いやそこを何とか頼むって、、あいつ今ちょーバッド入ってるの恋人ならしってるだろ?」
それはそう
近々くるライブが嫌なそうで、家では最近すごい冷たい
別に、🍍が俺に特別優しくするとかそんなのは夢物語だから
割といつもの日常っちゃいつもの日常だけど
📢「明後日本当に大事なライブなんだよ….もちろん俺も全力でやるけど、🍍のパフォーマンスも大事だろ?」
🌸「それはそうかもしれませんが..」
「そもそも、、、恋人がいるとか公表してないじゃないですか、」
📢「バレないバレない、大丈夫だって」
🌸「その後🍍に怒られるの俺なんですよ!?」
「まったく、、、もっと冷たく接されたら俺どうしたらいいんですか…(ボソッ」
ただでさえ、ちょっとしんどいのに、
📢「え、🍍家では冷たいん?」
🌸「家ではというか、、、、別に俺に興味も関心も無さそうですよ、?」
「なんで付き合ってるんだろうって、何回も思ったことか……」
📢「うーわ、あいつもったいね(ボソッ」
?
🌸「なんか言いました?」
📢「いや別に」
📢「、、まぁ、とりあえず本当に頼むよ、これチケット」
「わざわざ運営に頼んで最前のど真ん中のチケットなんだから、まじ絶対来いよな」
🌸「えぇ、、、」
📢「じゃ、俺そろそろミーティングあるんだよね」
「🍍もそろそろダンスの練習終わった頃だし、あとちょっとで家に帰るだろ」
なんて強引なんだ、、、知ってたけど
🌸「ぁ、奢ってくれてありがとうございました、」
📢「いや、この状況で奢らない方がやべぇから(笑」
「じゃあな、”なおさら”後悔はしないと思うから」
そんなことを言い残して📢さんはマネージャーさんと通話しながら駅の方に向かっていった
俺もそろそろ帰るかぁ….
🌸「、、!」
靴がある、🍍先に帰ってきたのか
🌸「ただいま〜」
🍍「ん」
相変わらず冷たいなぁ……笑
🌸「お昼ご飯は食べた、?」
🍍「休憩室にあった弁当食ってきた」
🌸「そっかそっか」
🍍「、、、、」
「どこ、行ってたん?」
🌸「へ?」
うわ、珍しい
🍍がこんなことを聞いてくるなんて
あー、でも…..
🍍と付き合ってから俺無断で誰かにあったり外行ったことなかったかも、?
🌸「えーっと、、、お友達とカフェでランチしてきただけどよ?」
🍍「、、そっか」
ここで📢さんの名前を出すわけにはいかないしね…..最前のど真ん中とか目が合うこと間違いなしだけど
帽子でも深く被ればワンチャンバレない説も全然ある
という0.1%にかけたいのでここは濁しておく
🍍「、、、次からは絶対言えよな….」
🌸「ぇ、、、ぁ、うん、、」
え、?デレた、、、、?
……..いや、気のせいか
🌸「、、、、ですよね、」
結局ドタキャンなんてことも出来ずに、ちゃっかり会場に来てしまった
周りではタオルを持って撮影している人や、物販に並ぶ人、これからのライブのことについて話に花を咲かせている人
本当にたくさんの方がいた
🌸「………」
あーぁ、だから来たくなかったんだけどなぁ、笑
もちろん🍍にバレたくないっていうのもあるけど
正直、こんなにもたくさんの方から🍍が愛を受け取っていることに嫉妬で苦しくなってしまうから
来たくなかった
おめでたいことのはずなんだけどなぁ
醜い嫉妬だこと、、、
そんなことを考えていたらもう会場に入る時間である
🌸(大丈夫大丈夫、、こんなにたくさんの人がいるんだし、?バレないバレない)
📢さんの言うとおり、チケットはちゃんと最前のど真ん中
この会場はステージから1列目が遠めなので
首がそこまでしんどい….とかも別にない
本当に神席なチケットを手配してくれたんだなぁ、、
余計なお世話だけど
あ、、、
音楽なった
📢「盛り上がって”るかぁぁぁッッ!!!!!」
『キャァァァァァァァッッッッ!!!!!』
うわ、すっごい歓声
そんでもってやっぱプロだなぁ…..
人を圧倒させるオーラがある
🍍「俺の声聞こえてる〜!!!!?」
『キャァァァァァァァッッッッ!!!!!」
🌸「、、、、、」
初めて、アイドルをしている🍍を見た
こんな感じなんだ、、、、
かっこいいなぁ…..
なんか、俺じゃ釣り合わないな、本当に
どこか遠い存在
📢「いやぁ、、まじ今回の会場もクソでかいけど」
「🍍今日楽しみ?笑」
🍍「いやーーー、、、(バチッ」
🌸(バチッ)
やばッッ、目があった、、完全に….
🍍「、、、、、」
📢「え、🍍?笑」
やばいやばい固まっちゃったって
テンション一気にさがったのでは、、
🌸「、、、(💦」
やっぱ来ない方が良かったんじゃ…..
🍍「やば、、、」
「俺今日世界で1番楽しみなライブかも..! //(笑」
🌸「ぇ、、?」
「やばッッ!?🍍くんがデレたんだけど!!!」
「なになにどうしたの!?」
🌸「、、、、(ドクッドクッドクッドクッ」
心臓の音が鳴り止まない
今のは、、、俺がいたから…とか
期待しちゃってもいいのかな
不思議と周りで湧いている🍍が好きな人の声が入ってこない
嫉妬心というものがなくなる
🌸「、、ぅ、れし…..」
ライブは大盛り上がり
大成功に収められて、地上波にも出るらしい
🌸(、、、さ、帰るかぁ)
色々な感情でごちゃ混ぜだったけど
🍍のあの笑顔が見れたならここに来た意味はある
「あの、、🌸さん、ですよね?」
🌸「え?」
「ぁ、スタッフのものです…どうぞ、こちらに」
🌸「ぇ、ちょ、、、へ???」
言われるがままに控室へと連れていかれる
🌸「待ってください、俺..こんなとこに入ったらダメなんですけど、、」
「頼まれてしまったもので….では僕はここで!」
🌸「ぇ、ちょっと!!!?」
📢「よ、🌸〜..来て良かっだろ?」
嘘だろ取り残された、、?
なんて思っていたらステージ側から📢さんが出てきた
続いて🍍も入ってくる
🌸「そーですね、、笑」
「🍍の貴重な笑顔も見れたので….」
あんな笑顔見たのは初めてかもしれない、、、、
🍍「、、、、、(ギューーーッ」
🌸「、、、ぇ、、!?!」
え、、?え??え?
なになになに
そんなに俺がきたの嫌だった、、!?
🍍「、、📢から聞いた…」
「俺別に、お前に対して興味関心がないとかじゃなくて」
「タガが外れたら束縛しちゃいそうだから…..ずっと我慢してた」
「、、、、もう、我慢しなくてもいい?」
🌸「、、、、ぅ、ん……」
やべ、泣きそう
良かった…….俺、ちゃんと愛されているらしい
君からの特別ファンサは
誰にも自慢しないで、俺の心の中で宝物として大切にしまっておこう
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