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あの時こうしてれば、なんてみんな思うことだろうけど、あの時ほど思ったことはなかった、「おはよう」「おはよ……」思えば無愛想だったけどあれが限界だった。最近どんどん無口になっていく事が増えた。その日の休み時間にアイツがやってきたんだ「最近全然喋らね―じゃん、彼氏でもできた?」「違うよ」「そうかよ」突然の質問に私は最近会話しなくなった幼馴染との会話を思い出した、「あのさーなんでずっとフ―ドがついた服着るの?」「他の人に顔見られたくないんだ、人間って怖いから」とか、男の癖に怯えてんの、だから私が、「じゃあ私が守ってやる」って言ったら「フ―ド付けてるから分かりやすいよ」って、もう守ってやりたいじゃん。ここまで思い出した時、アイツと幼馴染が、いた。「みんな集めて合コンとかやらない〜?」「やりたいかもしれない」「じゃあ明日チャットでな」「「バイバイ」」「おうユミ」「元気?大丈夫?」「……別に大丈夫」
「じゃあ、またな」
こんな会話が、したかったわけじゃないんだけど、暗い気分になると、ふと昔の嫌な記憶が蘇ってくる、「うるさいなぁ静かにしてよ邪魔だし」「うぜぇなこいつ、やっちまおうぜ」掃除の時間邪魔だから注意したら殴られたんだ、「キンキン声がうるせぇんだよ」「待って!これ以上はやめてくれ」保健室に運ばれてこう言われた。「もう掃除とかどうでもいいから自分を大切にしてくれ」「うん…」「人間は怖いからな」あの時から幼馴染はパ―カ―を着なくなった、何を思ったかしれないけど。本当に嫌な思い出だ。「まったくカップル成立しないな」「そうですよね〜」「あの―、彼女さん無口になってましたけど大丈夫ですか?」「彼女じゃないよ、無口なのはそうだけど」「へぇ~彼女ではないんですね―じゃぁ」「私と付き合いません?」「えっ?」「彼女いるんですか?」「いや、彼女は諦めてたから、びっくりしちゃって。いいんですか?」「いいよ」
いつもより早く学校に向かっている時、喋っている二人の姿が見えた。思えば、始めて自分からアイツへの興味が湧いてきたのかも。
「よう、おはよ」「ぉおはょ……」(もっと言いたいことがあるのに)休み時間、無性に幼馴染の事が気になる。「あの」「何?」「…」「あぁなる程ね、なんの用事?お前から話しかけてくんの初めてじゃん、無口なくして仲良くなりたいですって言ってくれるのかなぁ?」「ボク君元気にしてますか?」「はぁ?まぁ元気じゃねぇの、というかこの期に及んでこれかよ、救いようがないね」何も言えなかった、本人に直接、昔みたいに軽く様子を聞けば良かったのに。普通の事が出来なくなっちゃった。私が黙りこんでいる間にアイツの周りに人が集まってきて、私は自然と自ら立ち上がって離れていた。悔しかった、家に帰ると膝を抱え込み顔を埋め込んだ、「最低だ私」
「いい天気だ、今日はどんな編成でボス攻略すっかな」「んっ?」信号の前に、最近顔合わせが少なかった友達がいた、声をかけに行こうとした時、ユミが顔を上げ、一瞬止まった後こちらへ向かって走って近づいてきた、「おは」「あの!!私、私、」ユミの顔が赤くなりぐすぐす言い初めた。(これ話を聞かないとだめだな)「ごめん、ごめんなさい、迷惑かける、意気地なしで、最近話もしてないし、何かできることはない?何か」「大丈夫、迷惑とか関係ない、俺達友達だろ、何もないよ」その場の迫力に押されて、ハグして頭を撫でてしまった、なんか、やらなきゃいけない気がして、その後、ユミはダムが崩れたかのように泣き出した、それはそれで大変だったんだけど、彼女含めてみんなに現場を見られたのが怖かった、でも友達は大切だから放課後終わりに携帯用ゲーム機で一緒に遊んだ、テストで忙しかったし、最近遊んでないから、めちゃくちゃ楽しかった。またやりたい。次の日、彼女に呼び出された、殴られるんだろうなと思っていると、「ハハッあたしさぁ、あいつの顔見たよピンクのカ―テンみたいな顔してさ、寂しがり屋のウサギちゃん小屋から顔出したぁ~てね」予想外の言葉に怖くなる、てっきり怒鳴られたり喚き散らされると思っていたのに「これから僕は何をしたらいいんだ」「別にぃ〜どうしてもいいよ別れてもいいし、お目当ての場面は録画出来てるからね、ふぃ〜満足満足😆ハハハハッッ」結局別れて、クラスのみんなから嫌な視線を感じる(元彼女の周りは特に)、でもそろそろ卒業だし、人間の怖さも知っているから乗り越えられる、ユミとは家で一緒にゲームをするようになった、クリスマスには、パ―カ―をくれたりした。休日とかによく着てるんだよね気持ちがいいから。お返しに携帯ゲームの本体プレゼントしよう。そろそろ卒業だし、これでお別れかもしれないから…。高校に行かずパパの会社に入社する。気がかりになりながらも卒業の日がやってきた。胸にバッチだか、なんだか分からないのを付けていい思い出はない同級生達と共に正門までの階段を登っていく
「卒業とか言うけどさあ、みんな私と一緒の高校行くもんね」a「もちろんです」b「当然ですよ」
c「ウッヒョー」別れて正解だったよ。
正門を出ようとした時、右腕を掴まれた、 「ユミ!」「……………………………………………………」
短い時間ユミと見つめ合う
「あの……私が友達でいて良かった?」
「最高の友達だよ」
僕はユミが求める友達になれたのか?
その刹那、掴まれた右腕を引っ張られて体勢を崩す「あの!………………