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この作品に政治的意図は一切ありません
百合要素ありです
女体化注意
旧国注意
実際の国とは関係ありません
ソ連さんと日帝さんのお話です
もし、裏切ったのが枢軸国のイタ王ではなくて、連合国のソ連だったら…なお話
キスしてる
思いっきりcp要素ありですね
(百合だから当たり前かな?)
カントリーヒューマンズのタグをつけますが、
キャラクターとしてお楽しみください
それでも読みたい方はお進みください
✤✤✤✤✤✤
真っ白な雪が鮮血で赤く染まる
目の前でくつくつと喉を鳴らす国に腹が立った
さっきから潰された左目が痛くて、うめき声しかでない
黒しか写らない左目と地面ばかりを見つめる右目
呻いていると突然、先程までこちらを嘲笑していたはずの国が顔を覗き込んで、私に向かって言った
「なぁ、我が枢軸国陣営につかないか?」
と。
意味がわからなかった。思わず、
「何が狙いだ…っ?」
そう問いかけるように顔を上げた
そこにはやはり死神のような冷えた瞳の“Нацисты”がいた
「君、最近米帝との仲が悪化してきているだろう?」
なぜ知ってるんだ…?
誰にも言っていないはずだが…
そもそもこいつに知れ渡るような情報ではない
「“なぜ?”とでも言いたそうな表情だな?」
「教えてやろう」
無駄に表情を読み取るのがうまいな、お前
そう思ったが、心の中にとどめておいた
こいつが言うに、俺と最近中立条約を結んだ“大日本帝国”が枢軸国の中で情報屋のような仕事をこなしているそう。なるほど…だから俺が口にしてない情報や米帝について知られざる情報を知っていたのか…
「それに、君…日帝のこと思慕しているだろう?」
「…は」
「おや?違ったかい?」
何を言い出すかと思ったら、こいつは急に私が“大日本帝国”に恋慕の情を抱いていると言ってきた。前から好意的な印象はあったが、無論、私がそんな情を抱いているだなんて信じていない。だがいざ言われると意外とすんなり腑に落ちた
「…しらん」
「くくっ…面白い」
「あれだけ熱の籠った目線を送っていたくせにな?」
ああ、本当にたちが悪い。絶対に分かってて言っているのだろう。だが、実際に米帝や大英帝国と対立し始めているのも事実。こいつらと手を組む方が、最善の策なのかも知れん…
「どうだ?割と良い話だと思うがな?」
「…わかった」
「枢軸国陣営につこう…」
抵抗してくると考えていたのであろうナチスは少し目を見張ったが、すぐに片頬を上げ、愉快な笑い声を上げた
「ほら、手を取れ。今日から仲間なのだから」
「…ありがとよ」
こいつらと手を組むなんて考えられなかったことのはずだったのに、いいのかもしれない…と思ってしまう自分がいた
「そうだな、お前は一旦枢軸国会議に参加する前に連合国へ“お知らせ”をしなければならないな」
「ああ…」
「気にするな、誰も…止めはしないさ」
“なぜなら、我々は孤立した国家なのだから”
そう呟かれた一言はあまりにも厳しい一言に聞こえたが、こいつなりに気遣ってくれたんだなと読み取れた。まあ、もともと米帝や大英帝国との相性は悪かったし、これでよかったのかもしれない
「ただいま。“日帝”、イタ王。」
「おかえりなさい、先輩…!?」
「なち〜?おかえり…ってえぇ!?」
枢軸国代表である、ナチス、“日帝”、イタリア王国の拠点につくや否やすぐさま二国に警戒体制をとられた。当たり前ではあるのだが、少し悲しい
「落ち着け。イタ王、日帝」
「はい?敵ですよ?」
「なち…ついにストレスで理性が…」
なんか失礼なやついるな。こいつがイタリア王国か… にしても騒がしい国だな…
「いや、今日からソ連が枢軸陣営につく」
「えぇ!?!?本気!?」
「うるせぇ。米帝とかとの関係が悪くなってきたんだよ」
「なるほど…私の情報は合っていたわけですね」
本当に失礼なやつだな、イタリア王国 本気も何も、敵ならここに着いた瞬間にこの拠点爆破しているところだ。それに、嘘はついていない。米帝と対立したというちゃんとした理由を述べたのだから
「じゃあ、これから“お知らせ”?」
にんまりとイタリア王国が気味が悪い笑みを浮かべる
「ああ、楽しみだな」
ナチスもそれに同調するようにこちらを向いて片頬笑む
「ソ連…こっちに来い。」
こいつらまじで性格悪いなと思っていたら、控えめに、日帝に腰を突かれた。身長の違いでいわゆる上目遣いのような構図になっている。顔面偏差値が高いが故、様になっている
「ん…わかった」
日帝に誘導され、着いた先はどうやら日帝の個人部屋のようだ。あまり物がなく、がらんとしているような感じがするが、必要最低限の家具と物資が保管されている
「ほら…先輩にやられたのだろう?」
「…ああ、結構痛かったな」
手招きされ、指示通りに移動する。中央に配置されたソファに座らされ、ナチスに応急処置として包帯のみ巻かれた左目を触られた
突然の刺激に思わず肩があがる
「すまん…!痛かったか…」
「…びっくりしただけだ」
「…ならいい。包帯解くぞ」
しゅるしゅると包帯を外され、潰された左目が外気に触れる。包帯で圧迫され感覚がほぼなかった左目が痛み出した。無くなったはずの左目がずきずきと痛む
「…っ」
「…少し、痛いかもしれない」
「すまない」
本来なら戦った私達が悪いのだが、日帝は痛むことに謝罪の一言をこぼした。痛みで頭がぐわんぐわんしてくる。気分が悪い
「…これで大丈夫だろう」
「ありがとな」
「別に、構わないさ。もう、味方なのだから」
味方…そんな響き久々にきいた。今までうわべだけの関係ばかりで本当の味方なんていなかった。そう考えると今までよく生きてこれたなと自分でも思う。今の状況は昔じゃ想像もつかないような状況にはなっているものの、居心地がよかった
「なぁ、連合国に“お知らせ”ってどんな感じなんだ?」
「…さぁ、私は参加しないようにしている」
「なんで?」
「…するなと言われているのだ」
なるほど。あいつらもそれなりに日帝に対して好意的なわけだ。“お知らせ”がどういうものなのか具体的な内容は思いつかないものの、なんとなく分かることは日帝にはかなり刺激が強いということだろう
「さて、お暇しようかな」
「“お知らせ”?の内容を教えてほしい」
「情報屋にとって必要な情報だから」
了解の意を込めて人差し指と親指で円を作り、日帝に向かって微笑んだ。露西亜という娘ができてから、ずいぶん笑みの浮かべ方がうまくなったものだ。あいつは少し頑固なところがあるのだが、普段暮らしていたらとても良い子だと思う
「じゃあな」
「うむ」
部屋の扉を開け、帰ろうと思ったら頭をドア枠にぶつけた。この部屋天井低くね?頭とれるかと思ったんだが?イライラしたものの、後ろから日帝の愛らしい控えめな笑い声が聞こえたので今回はチャラにしてやった。次ぶつけたらここのドア枠改造してやる
「おい、ナチス。来たぞ」
「やっと来たか」
「ほらほら!早くしよ~よ!」
これからすることをわかっているのか、はたまたわかっていないのか。イタリア王国はこれから楽しいことが起こると言わんばかりの笑みを浮かべながらこちらを向いた
「では、早速枢軸陣営連絡用の無線で連合国と連絡をとる」
「じゃあつなぐよ~!」
ツーーー
《なんの用だよ、枢軸陣営?》
「やあ、米帝?」
《私もいますが??》
「ごめんね~?あたし気づかなかったや~」
くすくすイタリア王国が嗤う。まるで見下すような笑みをあいつらがみたらどう思うだろうか。きっと怒り狂ってどうにかなってしまうだろう
《…要件を言え》
「何だと思う??」
《は?ふざけてんなら切るぞ??》
「だってよぉ…?“ソ連”」
《…は?》
間抜けな声が米帝の口から漏れた。突然の裏切りに寝耳に水のようで、英米の開いた口はふさがらないだろう
「…先輩??」
「は?!日帝!?」
《ぇ!?日帝Chan!?》
「…?“お知らせ”ってこれのことですか…?」
英米の声を聞きつけてやってきたのであろう日帝は今の状況の説明を求めてきた。ナチスは少し躊躇いながらも、“…まあ、そうだ”と言った。日帝は完全に理解したようでだんまりになってしまう
《日帝さん…?そこにいらっしゃるのですね…?》
「…あ、ああ。いるぞ」
「日帝。一度部屋から出ていってくれ」
「…御意」
《日帝Chan~…》
ナチスは“お知らせ”の意味を打ち明け、すぐに日帝を部屋から追い出した。これから大事な“お話”だからな。…さて、そろそろ英米へ正式に枢軸陣営につくことを知らせなくてはな
「…話を戻そう。どうやら、ソ連が君たち連合国に伝えたいことがあるようでな?」
《…裏切りだろ、クソ連》
「裏切りだなんて!!酷いよ~!」
ぜってぇ思ってないな、これ。イタリア王国お得意の話術は相手をイライラさせることもできるし、相手に取り入ることもできる。なんともチートな能力だ
「ソ連。早く切りたいなら話せ」
《ソ連…本当に枢軸陣営につくのですか?》
「…あぁ。そもそも、私とお前らは相性が悪いしな」
《あっそ。もういいよ、切るわ》
「あ!もういっこお知らせ!!」
「あぁ、そうだったな」
もう1つお知らせだなんて聞いてないが?まさかもう世界大戦が…
「日帝とソ連は婚約者となる」
《ん?え?ん?》
「は?」
<先輩!?
ドアの向こうから困惑の声が聞こえる。そりゃ突然なにを言い出したかと思えば、急に大日本帝国と私が婚約者だとか無理やりだろ!?
「しょ、正気です!?わが祖国とソ連が!?」
「???」
《まじ?》
「うんうん!大マジだよ~!」
いやこっちは大マジじゃないが!?てかなんで婚約者!?もっといい立場あっただろ!!
「すまんな、これが1番手っ取り早いんだ」〈ボソッ
「…!」
ナチスから耳打ちされて、なんとなく理解した。多分これが最適解なのだろう。だって私は日帝に恋心を抱いていて、今私が枢軸陣営についたことを証明するものはこれが1番効くのだから
「あ、ああ。私と日帝は婚約者となる」
「ソ連!?」
《なんか日帝さんもびっくりしてません?》
英帝は意外と周りを見ているようで、小さな変化によく気づく。やはりこいつを騙すには…
「…んちゅ、っ」
日帝の言葉をふさぐだけのキス。見えない英米にも見えるような、甘い、がっつくようなキス。ナチスとイタリア王国からの熱視線がささる
「は…!?!?」
「ん…はぁ、っ…ん、じゅっ」
日帝との境界線が溶けて、どっからが自分なのか分からなくなってくる。ここまで居心地の良いキスというのは久々だ。今までキスをした国は何十カ国にものぼるが、これは親愛や挨拶の意を示すためのキス。今まで意味をもってやったことは一度もない
「ぷは、っ…どうだ?英米」
《…切ろう。もう》
《えぇ、それがいいですね。楽しんでくださいね》
「ああ、楽し…」
「ん?なんか勘違いおきてない??」
「ソ連…お前そんなに好きだったのか?」
「え?あ、うん?」
「ソ連が困惑してきてるじゃんw」
私自身もこうなるとは思っていなかったので正直軍人がしていいことではないが、かなり動揺してたと思う。まあ、想い人と結ばれたわけだから願ったり叶ったりだな
「で、どうするの~? 」
「本当に日帝と婚約者になるの~?」
「…日帝がいいなら、なりたい」
「ぇ、あ…それん‥」
想像の斜め上の返答が帰ってきたのだろう。日帝は目を右往左往させた後、こちらを伺うように見つめてきた。愛らしい。日帝を帽子の上からゆっくりなでた
「急がなくていい…まだまだ時間はたっぷりあるしな」
「…あの、ソ連」
「ん?」
「…すき」
ん?
「…すき、だから」
「ぇ!?日帝ほんとに!?」
「くくっ…やはり私の思い込みではなかったな!」
「うるせ」
「…っ」
「ほら、日帝の部屋にでも行ってこい」
「わあってるよ…」
12月25日
「やっぱ…時の流れには逆らえないか…」
分かりきっていた。連邦である限り、意見の食い違いだってよく起こる。崩壊するのはあらかじめ予想されていたことだった。ただ1つ違うのは…
「時間あるって…言ったじゃないか…」
見送ってもらえたこと…だ…な、
どうでしたか??
初めての旧国×旧国でしたね!
さて、皆さん1年間は楽しく過ごせましたか??
私は今年受験生なので、これからが大変なのです…
したがって、しばらくは投稿頻度が下がるかと思われます…🥺🥺
そして、次回の19話からは🇬🇧×🇯🇵となっております!!
それではまた次回お会いしましょうね
今年もお疲れ様でした。そして、早めの明けましておめでとうございます!!
よい年をお過ごしください😊💓