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712の日なにか出来るといいなって思いながらものーーーんびりとこの作品を描いています 🥺💭
まぁ、頑張りますわ 🤭
それではどうぞ ! 😽🎵
少し開いた時間にエゴサーチ、エゴサと言われる行動を起こす。
そうすると毎日確認しているはずの「聞いてよないこくん」も1日経てば数え切れないほどのポスト数、動画投稿数、ファンクラブでも投稿が上がる。
それを全部見るのは本当にしんどい…、でもそれと同じくらい喜びも込み上げてくる。
ただ、「ないこ」で検索はしたくない。
荒らしとか、そういうんじゃない。所謂アンチ、と呼ばれるもの投稿のほうが「ないこ」は多い。
桃「………」
でも俺は社長でいれいすのリーダーだ。
そのような面で置いては他メンのアンチを対応しなきゃいけないため多少のエゴサはしないといけない。
…俺だって人間だ、5年間やってきたメンバーへの悪口やら文句、暴言などを見るとやっぱり心は痛む。
なんなら俺のを見るときよりも痛む
それは自分を大切にしていないからではない、自分を好きな倍の倍はアイツらのことを愛しているから。
…なーんて、心の中で秘めてるだけだけどね。
桃「…いや、まろ歌上手いじゃん…笑」
桃「りうらぁ??アイツかっけぇし、なに言ってんだろ…笑」
スマホでカシャッとスクショして、投稿を通報。
スクショした写真はアンチの対象係の人たちのグルラにシュポっと載っける。
仕事だからすぐに既読がつく、でも仕事だから会話にならない。
既読でそのまま多分法的処置をとるためにも色々やってくれているのだろう。
そんなこんなをしているとダウンロードしていた資料がパソコンに保存されていて、仕事に取り組めとでも言うかのように画面大きく「ダウンロード完了」という文字が並べられる。
桃「…はぁ、頑張るか。」
静かな部屋にそう1言呟く。
誰か「頑張れ」とか「お疲れ様」だとか…言ってくれないかな。
気づけば眠りについていたらしい。
今日やっている仕事はそこまで期限に追われているものではなかったためセーフだったが、これが期限明日でした。
とかだったら本当に危なかった。
桃「…ん……、」
バキバキに痛む体をゆっくり起こし、グググっと伸ばす。
その後に目を軽く擦ろうと目元に手を持ってくとなにかに腕を持たれるような気がした。
桃「…??」
その腕の持ち主の方を見てみるとそこに居たのは、さっき「歌が下手」って言われていたまろだった。
そのまろは傷ついていない、嫌になりそうな顔もしていない。
ただただ笑顔で俺を愛しそうに見ていた。
青「ダメやろ、目ぇかいたら。」
桃「…そっか。」
寝起きだからか上手く会話ができない。
「ふはっ」って笑うとすぐに俺の頭をゆっくり笑う。
青「……おつかれ、ないこ間違えて送っとったよ。」
って言うと自身のスマホを開き先程アンチ対処係のグループに送ったと思ったはずの画像が映し出されている。
よくよく見ると上に「イレギュラーダイス(6)」と書かれている事に気がつく。
急いで体を動かし自分のスマホを付けて、まろが見せてきたグルラを見るとなんと、送ってある。
桃「……ごめ…っ…」
喉がカスカスで全く出ない声を精一杯に出す。
本人に見せたくなかった写真を俺のミスで送ってしまって、忙しいまろとかりうらとかを傷つける羽目になってしまった。
なんて心の中ではとんでもないほどの公開と謝罪の文を述べていると体が一気にふわっとなにかに包まれる
青「お前さ、こんなんのをずっと見てきとったん?」
桃「え…ぁ…だって……」
すぐに「はぁ」ってため息をつかれる。
やっぱ、傷つけちゃったかな。俺のせいだよな…
青「なんのために、「アンチ対処係」作っとんねん。」
青「ないこは見んでええわ。」
俺の両頬を触れられて目と目合わせて真っ直ぐな瞳を見せつけられて言われる。
そのまろの真剣な表情に吸い込まれてなにも言えなくなる。
すぐにまたさっきみたいに対面で抱きつかれる。
青「…お疲れ様、頑張ったな……」
そう耳元で発せられる言葉をきっかけに俺のなにかが切れる音がした。
end