第16話「貴方の一言が」
Kr視点
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「えっ、は、ちょ!降ろせ!!」
😊
「うるせぇ、踊りたかったら大人しくしてろ。」
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「う”っ…!」
唖然とする周りを置いてけぼりに、スマイルは俺を連れて進んでいく。どうやら行先はBlack-Xの控え室だったようで、迷わずに体で扉を開けて入っていった。
部屋に入って俺を控え室の椅子の上に降ろし、ばたばたと動くスマイル。何か言うことも出来ず物音だけが響く空間は酷く空気が重く感じた。
😊
「…きりやんが今日の為にどれだけ努力してきたのかは知ってる。」
静かな空間にぽつりと言葉を零す。スマイルは先程から忙しそうな手元に沢山の医療具を抱えて俺の元に戻ってきた。
そのまま俺の右足首に慣れた手つきで応急処置を施していく。
😊
「アイドルは体が資本だ。だから体調不良だとか怪我は望ましくないし周りから落胆されるのきっかけになる。でもきりやんのこの足はそこら辺の怪我とは違う。 」
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「…何が言いたいんだよ。」
😊
「努力してる奴が報われないのは違うだろって話。」
テーピングで足を固定され、その上から真っ白な包帯が俺の足を覆い隠していく。痛みがない訳では無い、動かしにくいし違和感を覚えない方が難しい。
でも、それでもスマイルが俺の為に、俺の事を考えて処置してくれたということが何よりも嬉しかった。
😊
「はい、終わったら病院行けよ。」
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「あ、ありがとう、やっぱりこの足じゃ踊れないか…?」
しっかり巻かれた包帯を見ながらそう小さく聞く。自信が無い、この足で踊る自信も、輝ける自信も、なにもない。
スマイルも他のみんなも、俺は踊れないと仮定して話を進めていることだろう。
折角、頑張ったんだけどな….
😊
「は?何言ってんの?」
👓
「え、」
😊
「俺きりやんと踊る為に応急手当したんだけど。」
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「はっ!?////」
一気に顔に熱が集まる。
全部俺と踊りたかったからやったこと、そうとも捉えられるのうな発言に心臓がばくばくと大きな音を立てる。だってあの憧れの人が、冷めやらぬ熱を向けている推しが、俺とステージに立つことを望んでいるなんて、そんなの夢だとしか思えない。
隣に立ってもいいんだ、俺は貴方の隣に立てるんだ。
その事実にただ唖然とすることしかできない。
😊
「確かに誰も良い顔しないしないだろうな、万全な状態じゃない上にお前ら新人が俺らプロと踊るってなったらそれなりの目が集まる。 」
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「それは、誰も推しのステージを知らない奴 のせいで失敗になんかさせたくないだろうし… 」
😊
「そりゃファンは俺達の努力も思いも何も知らないからな。でも俺はお前の努力をちゃんと知ってる。 」
😊
「だからステージに立って欲しいって思ったらだめか? 」
ずるい、ズルすぎる。
そん
なこと言われて立たないなんて選択肢がある訳ない。
胸がドキドキして張り裂けそうで、その言葉が嬉しくて涙が出そうで、もういっぱいいっぱいだった。
そんな俺にスマイルは手を差し伸べる。
😊
「ほら、一緒に踊ろうよ。」
To be continued.
コメント
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チョッッッッまってぇ!台パンしすぎてアクスタ倒れてもーたぁぁ!尊すぎる罪ってこーゆうこと?!てか「ダメですか?」じゃないよお!😭聞かないで!こっちの心臓くちがら"でる"ぅ"....
クッッ、、、、、!!!!!!!!!!!!! てゃああああああああああああああやばいですね、 イケメンすぎますってsmさん!!!!!! 壁になりたい、、、、、、、、、、、、(( かわいいsmさんも待ってます(((
smさんイケメン!!!最高です!!好き!! 一番krのこと考えてるじゃないか…好きです!!! 次もとっても楽しみですー!!✨