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「な、んでいるの、?」
戸惑う私の前には母と離婚したお父さんがいた。
「ステラに逢いに来たんだよ」上機嫌でクククッと喉を鳴らし酒を飲むお父さん。
私のお父さんは酒癖も金癖も悪くついにお母さんに愛想を尽かされた。お父さんは暴力はしなかったものの私がお母さんに暴力されようが何されようが見て見ぬふりだった。
黙って、どこか遠くを見ながら、ただ私が泣いて叫んでいる所を見ていた…私はそんなお父さんが目の前にいることに驚いた。
「最近どうだ?」気まずい空気の中沈黙を破ったのはお父さんだった。
「楽しくないよ」真顔でそう答えた。
「…そうか」
「うん」
ゴクッ_ゴクッ_音を立てながら酒を飲む…
「また会いに来るからな」
「来なくていいよ」そう言った時にはもうお父さんは居なかった。飲みかけのビール瓶4本を残して__
第1章ー届かない本音と弱音
テストが帰ってきた。今回は自分でもこの点数はありえないなと思う。テスト全部30〜40点代だった。いつもなら勉強頑張って満点を取るのに今回はそういかなかった
見せたくない、帰りたくない、そう思いつつも夕焼けと共に学校を後にした。
ガチャ_「ただいま、」
「…おかえり、今日テスト返却日だったでしょう。見せなさい」
「 … 」 震える手でテストをお母さんに差し出す
お母さんはテスト用紙を見た瞬間に顔を真っ赤にして私を思い切り睨む、
「 … っう、ごめ、ごめん、なさ、い…っ 」
「あんたは顔も性格もダメで頭もおかしくて馬鹿なのね。こんな子なら早く死んだら?」容赦なく汚い言葉を吐き捨て私に放る。
「…っあ、ごめ、ごめん…なさっ…」
ヒューヒュー…_寒い風が私の身体に当たる。
お母さんに思い切り殴られた後今日は出ていきなさい、と言われ家を出されてしまった。
さむ、い。携帯も財布も何も持ってきていない、
「 いっそ、いっそこのまま凍え死にたい 」ふっと本音をもらすとその声は白い息となって消えた…
「…誰か助けて」頑張って吐いた弱音も誰にも届かず空気となって消えた。
…誰にも、何処にも私の本音も弱音も誰にも届かない、聞こえない
私は、そんな暗闇でただ1人、独りぼっちで泣いていた