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「実技総合成績出ました」
暗闇に包まれた部屋にいくつかのモニターが出現する。
「救助ポイント0で2位とはなぁ!!」
「1P,2Pは標的を補足し近寄ってくる。
後半、他が鈍って行く中派手な個性で迎撃し続けたタフネスの賜物だ。」
「対照的に敵ポイント0で7位。」
「あれに立ち向かったのは、過去にもいたけど…ぶっ飛ばしちゃったのは久しく見てないね」
「思わずyeah!って言っちゃったからなー」
教師陣の注目の的は3人。
救助ポイント0で1位通過の爆豪勝己。
敵ポイント0で7位通過の緑谷出久。
そしてもう1人______
「だが、なんと言っても1位だよなぁ!!」
「敵ポイント88、加えて救助ポイント75。歴代最高得点を叩き出した”如月若奈”!!」
「あぁ……立ち回りは完璧。最短かつ丁寧に敵を倒し、誰にも怪我をさせずに救助。
______だが」
モニターに映し出された如月若奈に教師陣は顔を顰める。
「筆記試験、居眠りで0点。」
誰かがその言葉を言った途端、その場全員のため息がハモった。
________________________
「私が投影されたッ!!!」
『え、誰、?』←
「ん”〜!!この反応は新鮮ッ!!」
『だってヒーロー興味無い。』
「君、受けたのヒーロー科だよね!?」
一連のコントを繰り広げるのは、先程職員室で話題になっていた如月若奈とNO.1ヒーローオールマイト
ヒーローに憧れる者なら会うと興奮する。というか、感動しすぎて泣きじゃくる者もいる。
ただ、”ヒーローに憧れる者なら”だ。
何しろ彼女は、ヒーローに全くと言っていいほど興味無い。
なんなら、ヒーロー科受けたのも普通科と間違えて受けてるからね?
「ん”っん”。まあとりあえずその話は置いておいて、如月少女。君は実技試験は1位通過!!素晴らしいことだ!!ただ、筆記試験はなぜだか0点!!当然不合格だ!!」
『へー……』
「なんか他人事だな!?だがその力を野放しにしてしまうのも勿体ない!!ということで特別にもう一回だけ筆記試験を受けられることに……」
『あ、大丈夫です』
「は!?」
教師陣の会議の結果、もう一度だけ筆記試験を受けさせ合格ラインに到達することが出来れば入学を許可するという運びになった。