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WADEN(ウェーデン)とは。ストレス値が93以上で、心臓と脳を同時に撃つことで覚醒した、”人工型覚醒人物”である。自身での異常なスピードで体の再生が可能な上、体の体温を上昇させることで、身体能力だけでなく。知性や抗力など様々な能力を向上させる事ができる。それだけでなく、自身の体を利用して想像した武器を作る事も可能。
人類は、完璧な”人形”を作る事に成功した。
「実験を開始する。」物静かな何も無い部屋に飾られているスピーカーから若々しい男の声が聞こえた。その瞬間。正面の扉が開いた。39人程の拘束された若人達がズラズラと部屋に入ってくる。私のクラスメイトだった。私は、操られたかのように手に持っていたナイフでクラスメイトを刺す。「やぁ…め…で!殺したく…な…」ぽた。ぽた。と、ナイフから血が零れる。殺したかったわけじゃない。殺せと言う”命令”で、私は操られていたのだ。自力では手も足も動かない。思考と目だけが動いた。目の前でクラスメイトが惨殺される。私によって。「ぁ…あぁああああ!」
──────皆血を流している。倒れている。私が。私が、殺したから。皆。息をしない。私が。私が、殺したから。…私の。せいだ。「パーフェクトだよ。君はよくやってくれた。それじゃあ”最後の仕上げ”と行こうか。」身も心もボロボロで膝をついている私の元へ、2人の仮面をつけた大人がやってきた。「これで完成する。我々の希望が。願いが。救いが。…さあ。始めよう。」大人2人は私を用意していた椅子に座らせ銃を向けるが、私は体が動かず。ただ。静止していた。「最後に言い残すことは?」「…」言葉が出なかった。思考も回らなかった。あぁ。死ぬのか。ただ、それだけが理解できた。私はぼーっと大人達を見た。その瞬間。剣のように鋭くそして光のように早い銃弾が、私の頭と心臓を貫いた。
──────実験成功だ。我々は今、世界の均衡を崩し、日本の軍事力にも劣らない最高の人形を作る事に成功したのだ。これで。念願の──」グチャ。という不快な音と同時に、騒がしい歓喜が止まる。「あれ?もう死んじゃうの?あれれ?あれれれ?ははは!」私は狂ったように素手で仮面をつけた男の内蔵をグチャグチャにしていた。「…な、なんだと!?わ、我々の命に従え!」黙っていたもう1人の仮面をつけた男が口を開いた。「あぁ?ははは?あなたモだよね?”殺したの”。」まるで自分では無いかのように自我を保てなかった。ただ、1つだけ理解出来たことがあった。
こいつらは敵だ。
「こ、殺したのではない!進化させたのだ!お前はまだ生きている!」「じゃア。なんで私を撃ったの?ネェ。なんで?私を?殺そうとしてたんでしょ?だから、だからだからだからだからだから。撃ったんだよね?じゃア。殺ヒても…良いよね?」私はもう1人の男に近寄る。「く、来るな!撃つぞ!近づいたらその場で殺…」いつの間にか、私の手は男の心臓を貫いていた。「んー?あ。ごめんね。私我慢するの苦手なんだ。」「お…ま…ぇ…いつの…間…に…」男はその場に倒れる。あぁ。殺した!クラスメイトも!大人も!沢山殺した!今度は私の番だよ。さようなら。人殺し。さようなら。お母さん。生まれてきて。ごめんなさい。その瞬間。私は男が持っていた銃で自分の頭を撃ち抜いた。