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孤児院を出て街に着いたユミトはまずシェーニエ先生から教えてもらった冒険者ギルドに行くことにしました。
街はまだ成人を祝う祭りで賑やかでした。「わぁ、お祭りってこんなに賑やかなんだ」ユミトは思わず見とれてしまいました。「っといけない!早く冒険者ギルドに行って登録しないと!」ユミトは急いで冒険者ギルドに向かいました。
しばらくして街の片隅にある冒険者ギルドの前につきました。ユミトはギルドを前にして緊張していましたが、自分なら出来る!と言い聞かせました。
いざ、冒険者ギルドに入ると中は沢山の人で賑わっていました。「うわぁ、人がたくさん」ユミトは立ち尽くしてしまいました。すると「よう、お前みた感じ新入りか?」褐色肌の頭に赤いハチマキのようなものを巻いた男性に話しかけられ、ユミトは我に帰り慌てて「えっと、まだ登録してないんだ、これから登録するところなの」と、返しました。「そうか、なら早めに登録しな、毎年この日は冒険者になりたがっている人が多いからな」と言いました。「ありがとうございます、じゃあ早めにやってきます!」ユミトは教えてくれた男性に一礼をしてカウンターに向かいました。
「ようこそ冒険者ギルドへ!今日はいかがなさいましたか?」カウンターの女性が問いかけました。「冒険者の登録に来ました」「でしたらこちらの紙に記入をお願いします」と言って登録書とペンを渡された。「えっと名前と所持する武器は・・・とりあえず片手剣かな?で、希望する職業・・・多過ぎない?」紙の記入欄に職業の一覧があったが沢山の種類があり思わず驚いてしまった。戦士系、遠隔系、魔法・魔術系などと、ありふれていた。「とりあえず武器が片手剣だし、ソードファイターにしとこっと」ユミトはどれがいいのかわからなかったので勘で書いた。「これでよし」登録書を書き終わり提出した。しばらくすると、「こちらが、ギルドカードになります」「わぁ、これがギルドカード!」鉄製のカードに刻まれた自分の名前に感動した。感動していると「では、これから冒険者ギルドの説明をいたします、宜しいでしょうか?」カウンターにいる女性が話し出した。「あっ、はい!お願いします!」ユミトは焦って返事をしました。「ではまず冒険者ギルドについてです。冒険者ギルドは国を超えた組織です、ギルドカードは国境を越える際に発生する税金を免除してくれます」「へぇ、これが」ユミトはギルドカードを見て頷きました。「また、冒険者にはランクがありGランクからSランクまであります。登録したては、Gランクから始めます、ランクは依頼や魔物を討伐することで上がります」「なるほど」ユミトは真剣に聞いていました。「そして冒険者ギルドはアイテムの販売や買取、必要であれば鑑定も承っています」ユミトはこれを聞いたとき冒険者ギルドは何でもするなここはとおもった。しばらくしてギルドの説明が終わり自由の身になったユミトはまずどんな依頼があるのか見てみようと考えました。
そうして掲示板に向かいどんな依頼があるのか確認しました。「個人的には討伐がいいな・・・でも、いいやつがないな、どうしようかな?」 討伐を希望していたユミトは良さそうな依頼を探してみたがどれもランクが高く、現在のランクでは引き受けるのが難しい状態でした。「ランクの高いパーティに加われば引き受けることは可能なんだけど・・・」そう、現在のランクでは引き受けが難しくてもらそのランクと同じまたはそれ以上のランクの冒険者パーティが同行すれば引き受けることが可能なのだ。しかしユミトは孤児院から出たばかりのため知り合いも仲のいい人もいない。「まさか初手で行き詰まるとは」困っていると「お、もう登録はおわったのか?」声をかけられて振り返ると、入った際に話しかけてきた褐色肌の赤いハチマキのようなものを巻いた男性だった「はい、それでまずは依頼をやってみようと思ったものの、ほとんどか現ランクでは受けられないものしか残ってなくて」困ったように笑うと男性は少しばかり考えたあと「なら、一時的に俺らのパーティにはいるか?」「え?」思わず驚いていると「こう見えて俺の勘は結構いいほうなんだぜ?アンタの手を見た感じ剣の実力はかなりあるほうだろ?」ユミトは驚いて、思わず手を後ろに隠しました。確かにユミトは孤児院によく来てくれる元ソードマスターに褒められるほどの実力はあった、その時に出来た傷が跡になって残っていたが近くで見ないと見えないほどのかなり小さな傷跡だ、それでも、こと男性の前では気づかれてしまった。「まさか、この小ささでも気づかれるなんて・・・確かに実力はあります。でも、まだ未熟者です」ユミトは誤魔化すように笑った。「うーん、そうにも見えないがな」男性は困ったように笑いました。暫くの沈黙の後男性がその沈黙をなくすように「で、どうするんだ?入るか?」男性は再び聞き直しました。「・・・・・・よろしくお願いします!」ユミトは暫く考えた末、入っておいて損はないだろうと考えました。「おし!じゃあ決まりだな!」男性が手を差し出しユミトも手を差し出して握手をしました。
「俺の名前はアウレリオだ!よろしくな!」
「こちらこそ、よろしくお願いします!」