困っていたところを褐色肌の男性、アウレリオに話しかけられてアウレリオのパーティに入ることになった。
に「そういえば、アンタ何の職業になったんだ?」アウレリオが気になって聞いてきた。
「ソードファイター、一番無難そうだったから」
ユミトは困ったように笑って言いました。
「じゃあ俺と一緒だな!俺もソードファイターなんだ!」アウレリオは無邪気に笑った。
「そういえばアウレリオさんは冒険者ランクはいくつなんですか?」ユミトは聞く「アウレリオでいいよ、確か冒険者ランクはBだったかな?」「B⁉︎」
予想していたランクとかなり違ったため思わず驚いてしまったユミトを見てそんな驚くか?と笑っていた。「頑張った成果だよ、お前も頑張れば追いつくさ」「うーん、本当かな?」ユミトは疑ったがあながち間違いではないからいいかと気持ちを切り替えました。暫く話しているとある一つの部屋の扉の前に着いた。「ここで待っていてくれ、仲間に説明してくるから」アウレリオはそう言って部屋に入って行きました。ユミトは軽く返事をし待つために壁にもたれかかり、話し合えるのを待っていました。ぼーっとしていると急に部屋の向こうが騒がしくなり不思議に思っていると勢いよく扉が開いた。ユミトは驚いたがそれも束の間、急に誰かに抱きしめられました。急に抱きしめられた挙句、力が強くて思わずぐぇっと苦しんだ声をあげてしまった。
「貴方がユミト?かわいい〜!」黒髪の長い髪をサイドテールで結んだ女性がユミトを抱きしめて言った。ユミトは答えたくても抱きしめられた力のせいでそれどころじゃなかった。そこにアウレリオが慌てて「こらジネヴラ、そこまでにしておけ、ユミトが苦しんでるぞ」「おっといけない!」アウレリオに言われて女性はやっと話してくれた。
「驚かせてすまない、彼女の名前はジネヴラ、職業は黒魔導師、俺のパーティの一人だ」アウレリオの説明が終わるとよろしくねっと笑顔で手を振った。
「それとあっちにいるのが白魔導士のゲラルドだ」メガネをかけた茶髪の男性を指して言った。紹介した途端にゲラルドは軽く頭を下げた。
「それとあそこにいるのがテイマーのレミだ青いマントをまとった女性を指して言ったレミはユミトに向かって笑った。
「最後に戦士のバルドだ」ガタイの良い男性が元気よくこっちに向かって笑った。
「これが俺のパーティメンバーだ!これからしばらくの間よろしくな!」アウレリオたちは歓迎してくれた。ユミトは会って間もない自分を歓迎してくれたことに喜びを隠せませんでした。ユミトにとっては孤児院の外に出で 初めての仲間なのですから。
ユミトは、はじけるような笑顔でわらいました。
暫く仲良くするためにたくさんの話しをして幸せを堪能したあとキリがいいところでアウレリオが本題にいれました。「さて、今回の討伐依頼についてだ、今回はこの街の東側の洞窟に魔物が出たとの報告だ」「東側・・・?」ユミトは少し違和感を持ちました。なにせ東側は敵対魔物はでない動物魔物しか今まで出てこなかったからからでした。ユミトは少し不安がっているとそれに気づいたアウレリオがユミトの頭を撫でながら「大丈夫だ、何かあったら守ってやる」他のメンバーも同じようにユミトを励ましました。「うん、私も頑張ってみる!」ユミトはみんなの励ましで元気を出しました。それを見たアウレリオは安心して話を進めました。戦い方などの立ち回りを考え、話し合ってしばらく、出発の時間が来ました。洞窟の中は薄気味悪くいつ魔物が出てもおかしくない暗さでした。「大丈夫?ユミトちゃん」隣にいたジネヴラが心配してくれました。「大丈夫!これくらいへっちゃら!」孤児院で子供の世話をしていたユミトはトイレに行けず困っていた子供の手助けをしていた分、暗闇は慣れっこでした。「ユミトは強いなぁ、普通の子はここで怖気付くのに」ゲラルドは関心していました。「えへへ」ユミトは褒められたことに照れてしまいました。
すると、「しっ、何かが来る!」その声と同時にゲラルドたちは一斉に武器を構えました。ユミトが戸惑っていると洞窟の奥からゴブリンがこちらに向かって走ってきました。それをすかさずアウレリオたちは行動しました。まずアウレリオが剣で斬りつけ、後ろに回って攻撃を仕掛けてきたゴブリンをバルドが大斧で倒しました。残りのゴブリンをレミが召喚したウルフで倒しました。ユミトはパーティの連携の高さに圧倒されました。「凄い!」ユミトは思わず歓喜の声を上げました。「このパーティでやってきて随分経つからね、連携も取れてくるよ」ゲラルドは仲間の回復をしながら言いました。「前は喧嘩も多かったけどねー」ジネヴラは言いました。ユミトは全くそんなふうに見えないと言う顔をしました。するとアウレリオが恥ずかしそうに「ほら、無駄口たたいてないでいくぞ」といい先を急ぎました。ユミトたちはアウレリオに続いて歩き出しました。しばらくの間、魔物を倒して前に進んでいくと洞窟には似合わない大きな門の前に辿り着きました。その門からは異様なほどの静けさしかありませんでした。警戒を怠らずに前へと進むと中は神殿のようになっていました。「何もないな」バルドが辺りを見渡しながら言いました。周囲も静けさに緊張しながら辺りを見渡していました。ユミトはそんなはずないとあたりの気配を探しました。すると殺気をたてて向かってくる気配を感じユミトは「みんな!危ない!」瞬時にパーティのみんなに向かって叫びました。みんなは慌てて何者からの斬撃をかわしました。アウレリオは斬撃の主を探すと上に飛んでいる何かがいました。「マジかよ、アレは・・・!」
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