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私は今日から親の都合で転校することになった。
私は不安の気持ちも交えながら、登校する。
普段より少し遅い時間の登校。もうホームルームが始まる時間。
私は一人で歩いていた。
校門が見える。誰もいない。
私は校門を抜けて、教室まで行く。
教室に着いても、ドアの前で立ち止まる。
呼ばれるまで待たないといけないと言われたからだ。
「今日は転校生が来ている。」
先生の声が少し聞こえた。
「星野遼、入ってきなさい」
私は呼ばれてドアを静かに開け、教卓の横に立った。
「自己紹介をしなさい。」
私は、
「私は星野遼です。遼って呼んでください。櫻野中学校から転校して来ました。よろしくお願いします。」
みんなソワソワしている。私、変かな。
「めちゃくちゃ不細工じゃん」
そんな声が密かに聞こえて来た。
私は気にしないように、そのまま案内された席に着いた。
それか1限目、2限目を終え、休憩時間が始まった。その時だった。
「ちょっとアンタ、こっち来てよ。」
クラスメイトの琉霊花牌が私を呼んだ。なんだろうと私は花牌の後ろを着いていく。
私は屋上に連れていかれた。
何をされるんだろう。
「アンタさ、本当に不細工でウザイんだけど。」
「えっ、なんで……」
屋上での第一声に私は衝撃を受けた。
確かに私は不細工かもしれない。でも、率直に言うのは……
「だからさ、学校来ないでくれる?不細工には来て欲しくないんだよね」
そんな悪口を真正面に言われて、私の心は傷んだ。その後も追撃が続く。
少しエスカレートして、私の腹部を殴ってきた。
苦しかった。とても痛かった。
それからチャイムがなって休憩時間が終わった。花牌は私を置いて帰っていく。私は保健室に行こうと、屋上から降りる階段のドアを開ける。
でも時間が無い。私は苦しくてもそのまま教室へ戻った。
そのまま3限目、4限目が過ぎていく。
昼食の時間になった。私は弁当をもって、あまり人気のない校庭のベンチに行こうとした。
その時、奥から騒ぎ声がした。
クラス1の人気者、月夜さん。月夜さんの周りには沢山のクラスメイトが群がっていた。
「月夜!一緒にお弁当食べよう!」
そんな声が沢山あった。中には花牌もいた。
月夜さんはそんな声を断捨離していく。結局最後3人で食べることになっていた。
私は一人で校庭のベンチに座り、弁当を食べていた。
それからすぐに1週間が終わった。
1週間のうちに花牌には沢山虐められて、足は痣だらけ。
足を沢山蹴られたり、上履きを捨てられたり。酷い時は頭を強く叩かれて意識を失いかけたり、カッターで手に傷をつけられたこともある。気ずけば私の手には絆創膏が貼ってあって、足は痣を隠す為に長い靴下を履いていた。