ある日のお昼のこと。
私は昼食を食べようと弁当を持って屋上に向かおうとした。
でも、みんなが阻んでくる。
みんな私の前に群がって、一緒に食べようと言う。
私は静かにいた方が好きなのに。
みんな、私は頭も悪いのに、不細工なのに、なんで好むんだろう。不思議。
結局、昼食は花牌と輝と食べることになった。屋上へ行く。階段を上る。花牌はしつこく私に話しかけてくる。
そのまま昼食を食べて、教室に戻る。そしたら、花牌は「私、用事あるから先戻ってて!」と言ってきて、私は教室に先に戻った。花牌校庭に出ていった。
気になって弁当を片付けたらすぐに追いかけてみた。
私は頭が真っ白になった。
転校生の遼の手に、花牌がカッターで傷つけている。
花牌は笑ってた。遼は苦しそうに耐えていた。
私は耐えられなかった。私になにかできないか。先生に言ったら、私も巻き添えを食らうと、怖くて言えなかった。
どうしよう
今日は、珍しく深夜に目が覚めた。輝からメールが来ていた。
「昨日の花牌、見た?」
「うん、見た。まさか、あんなやつだったなんて。」
「俺も見たよ。あいつ、猫被りだったんだな。」
メールに返信を返す。
「もう、絶縁しようかな。花牌と。」
「その方が俺もいいと思う……」
朝7時半、私は朝食を早めに食べて、走って学校へ向かった。
花牌はやっぱり教室にいた。遼もいる。何か話してる?
「また学校に来たの?いい加減してよ。不細工。」
花牌が遼に真正面で悪口を言いまくる。寮は涙を抑えて聞いている。
私は大きな音を立てて、教室に入った。
私を見つけた瞬間、花牌は人格が変わるように態度が変わった。
「あっ月夜!」
「…話しかけないで。」
私は花牌に言った。花牌はえっという顔で私を見た。私はまた言った。
「あんた、そういう奴だったんだね。昨日みたよ。遼の手をカッターで傷つけたの。」
「そっそれは……」
花牌は言い訳をしようとする。私は言われる前に言う。
「もう、絶縁するね。じゃ。」
私はそう言って、遼の手を引いて、屋上まで駆け抜けた。