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今回はMARETUさんの
「ホワイトハッピー」を元にしました。
太宰さんがすっごい病んでます。
敦君も病んでます。
ストーリーとは関係ありません。
性行表現あり。
「敦君」
「なんですか?」
「これってさなんだろう」
「これ?なんですか?」
「私の心だよ」
「君を見ていると、近くに居ると、とても……」
奪いたくなるんだ。
「奪う……?」
敦は太宰の云っている意味が分からず困惑する。
「これって重症?」
「重症と云われましても……」
「僕には分かりません」
「ねぇ、これ治したいんだ」
「其の為に、君と交わりたいなぁ?」
「へ……」
口は笑っているのに目は笑っていなかった。
背中にぞくりと悪寒がした。
だが……
それもいいかもしれない。
「……いいですよ。どうぞ」
「その回答を待っていたよ」
僕の中に溢れる白いモノ。
暖かい。
太宰さんの温もり。
頭ではそんな警告が鳴り響く。
だが、それでいいんだ。
早く、もっと。
もっともっともっともっと。
いっその事、夢の中へ。
「あぁ……君は本当に可愛い」
「だざいさ、」
もっと、馬鹿になってみない?
ぼくの一等賞を迎えに来て。
恥ずかしがらないで。
脳すら狂わせて。
愛をもっと。
不純でもいい。
「全部どうなったっていいよね」
死んだプライド、思考回路。
愛する共謀者。
「年齢も」
「性別も」
関係ない。
後悔をぼくにも植え付けて。
そんなことしていいの?
そんなことしていいんだよ。
愛の前には何も無い。
「あぁ、この気持ちが分かったよ」
病んだ声色、
「君が好きだ。どうしようもないほどに」
未知の愛情。
解り合ってみない?
笑かし合ってみない?
「僕も好きです」
たっぷり本能に。
「それは良かった」
さっぱり濃厚に。
「いっ……」
「ごめんね、傷ついちゃった……」
傷口はいつでも、
「……いえ大丈夫です」
鮮やかな色味で。
「そろそろ寝ようか」
劣等感を殺しに来て。
「そうですね」
殺しに来て、
「ふふっありがとう敦君」
けらけらと笑って。
頭の中狂わしてしまって。
「もう4時か、今寝たら国木田君に怒られるな」
「そうですね……その時は二人で怒られましょう」
「二人だとこんなにも心強いのか……」
何気ない会話なのに、何処かおかしい。
それがキモチイイ。
この二人は何処かおかしい。
それもキモチイイ。
彼らはこれからもこんな関係を続ける。
こんなおかしい関係を。
最早、2人とも壊れているのか。
白々しい幸せを掴んで
こんなに笑っているだなんて。