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#溺愛
桜咲かな
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桜咲かな
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#狂愛
桜咲かな
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223
転スラパロディを描きます
それではどうぞ
「三上先輩! 本当にありがとうございました! 先輩がいなかったら、今回のコンペ絶対に落としてました!」駅へと向かう夜道、後輩の田村が何度も頭を下げてくる。その隣では、彼の婚約者である沢渡さんが、内気そうに、でも幸せそうに微笑んでいた。「もう、頭を下げすぎよ田村。今回はあんたもよく頑張ったじゃない。沢渡さんも、こんな仕事人間を支えてくれてありがとうね」私はクスッと笑いながら、お気に入りのトレンチコートのポケットに手を突っ込んだ。私の名前は三上聡美。37歳、独身。大手専門商社で男社会に揉まれながら、寝る間も惜しんで働いてきた叩き上げの営業チーフだ。世間からは「バリキャリ」なんて呼ばれるけれど、実態はただの社畜。気づけば30代後半、恋愛らしい恋愛もすっかりご無沙汰だった。可愛い後輩の婚約報告を受け、自分の寂しさを少しだけお酒で誤魔化しながら歩いていた、その時だった。「うわあああああ!!」突然、背後から狂気じみた男の絶叫が響いた。振り返ると、包丁を振り回した男が、真っ直ぐに田村たち目掛けて走ってくる。「危ないっ!!」身体が勝手に動いていた。これでも修羅場の営業畑で鍛えた反射神経だ。田村と沢渡さんを突き飛ばし、代わりに男の前に立ちはだかる。ドスッ。鈍い衝撃とともに、熱い何かがお腹に突き刺さった。「あ、れ……?」男が逃げていく足音が遠ざかる。私はそのまま、冷たいアスファルトへと崩れ落ちた。「先輩! 先輩!!」田村の泣き叫ぶ声が聞こえる。血の気が引いていくのが分かり、身体が急激に冷たくなっていく。(何これ……めちゃくちゃ寒い。私、死ぬの? 37歳、独身、やっとキャリアも安定してきたのに、こんなところで終わり……?)『確認しました。耐寒耐性を獲得。成功しました』(頭の中で何か聞こえる……。っていうか、痛い。お腹が熱くて、痛くて、信じられないくらい血が出てる……)『確認しました。突刺耐性、および物理攻撃耐性を獲得。さらに痛覚無効を獲得。成功しました』(田村、泣きすぎよ……。沢渡さんを早く連れて逃げなさい。あーあ、せめて死ぬ前に、もっと美味しいものいっぱい食べたかったな。ダイエットなんて気にせず、高級エステとか行って、極上のモチモチ肌を手に入れたかった……)『確認しました。捕食者、およびユニークスキル・大賢者の獲得を試みます……成功しました。さらに、モチモチの肉体(スライム)への転生プロセスの実行を――』(最後に、PCのデータ、処分しておけばよかったな。私の部屋のクローゼット、人に見られたくない秘密の大人な趣味のグッズが……田村、頼むからあれ、処分して……)遠のく意識の中で、私は自分の人生の後悔を並べ立てていた。そして、私の37年間のOL人生は、唐突に幕を閉じた――はずだった。
コメント
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第1話お疲れ様でした!パロディ元を知ってる身としては、スキル獲得のタイミングと主人公の内心のギャップがめちゃくちゃ面白かったです笑「耐寒耐性」「モチモチの肉体」って…しかも死に際の後悔が大人のグッズの処分て(笑)バリキャリのリアルな哀愁とポップな展開が絶妙でした。続きすごく気になります!