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いるまの家に戻ると、ひまなつは無言のまま、いるまの背からおろされた。玄関先の静けさの中、いるまはふと目を伏せて「……泣かせてごめんな」と呟き、ひまなつの頭をそっと撫でる。
ひまなつも小さな声で、「俺も……勝手に怒って、みこととデートしてごめん」と謝る。視線は合わせられないけれど、心の中はずっとざわついていた。
「デートしたことは……まだ許してねぇけどな」と、低く呟くいるまの声に、ひまなつはびくりと肩をすくめる。
そして、無言のまま抱き上げるように、ひまなつをベッドに導くいるま。
ひまなつはそっといるまの胸元に顔を埋め、ぎゅっとシャツの裾を握った。
「もう、勝手に帰ったりすんなよ」
「うん……」
腕の中のひまなつは素直に頷きながら、くしゃっと笑う。互いの鼓動がじんわりと伝わる距離で、そっと額を合わせた。
ひまなつは、そっといるまの首に腕を回した。
「……いるまが、優しくするから……なんか、泣きそうになる……」
「泣くなって。お前が泣いてんの見ると、俺、どうしたらいいかわかんなくなるだろ」
低くかすれた声でそう言いながら、いるまはそっとひまなつの髪に口づけを落とした。
胸の奥がじんわりと温かくなって、ひまなつは小さな声で「……好きだよ」と呟く。
その言葉に応えるように、いるまもまた優しく「俺も」と囁いた。
___
「んっ……ぁ……い、るま……」
ひまなつの声が、熱の籠った空間に甘く響く。
ベッドの軋む音に重なるように、いるまの低く艶やかな吐息が混じる。
「ほら……たっぷり溺れさせてやるよ」
耳元で囁かれた瞬間、ひまなつの背中がぞくりと震えた。
「や、やめっ……言ってるのに……っ」
「……ほんとは、もっと欲しがってんだろ?」
ひまなつの体を後ろからしっかり抱き込むと、いるまはゆっくり、けれど容赦なく腰を打ちつける。
一突きされるごとに、ひまなつの身体は甘く跳ね、吐息が漏れる。
「っ……あ、ぁ……んっ、ば、か……っ、しつこ……いの……っ」
「言葉じゃなくて、身体のほうが素直だな……ほら、ここ……」
低く囁きながら、いるまはひまなつの奥を執拗に擦る。
ずっと奥を突かれ続けた快感に、ひまなつは全身が痺れたようになり、堪えきれずいるまの手を強く掴んだ。
「っ……や、だ……でも……っ、きもち、い……るま……やだ……っ、のに……っ」
「じゃあ、やめるか?」
「……やめんな……ばか……っ」
「ふっ……言うと思った」
いるまの瞳が細められ、満足そうに笑うと、さらに深く、深く──
ひまなつの弱いところを何度も擦りつけるように突き上げた。
「っ、あっ、や、っ、ん……! だめ、もう、っ……」
「ダメでも、もう止まんねぇよ。愛してんだよ、お前を」
いるまはひまなつの腰を強く掴み、必死な表情で激しく揺さぶり続ける。眉間に深い皺を寄せ、全身の力を込めて最奥を狙い、ついに結腸の入口まで深く入った。
ひまなつは「あっ…あっ…だめっ…っ!」と声を震わせ、耐えきれない快感に全身が大きく跳ね上がる。視界がチカチカと揺れ、呼吸が乱れ、体は甘い震えに包まれる。
「いやっ…もうやだ…っ!」と弱々しく抗議しても、いるまは一歩も引かず、歯を食いしばりながらも「やめねぇよ」と低く唸り、さらに激しく腰を揺らし続けた。
必死に耐えながらも、ひまなつは
「あっ…ああっ…っ!」
と断続的に喘ぎ声を漏らし、甘く蕩けていく。いるまはそんなひまなつの反応に心を揺さぶられながらも、離さず強く抱き締め、深い熱を注いだ。
「……なつ、気持ちよかったか?」
「ん……ばか、聞くな……でも……すき……」
いるまの胸にしがみつきながら、ひまなつは小さく微笑んだ。 いるまはそっと唇を重ねた。
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