恐れ多いけどことちゃんの作品の続き書きます!ことちゃんの作品先に見てからぜひ見てください!
ことちゃんほんとに大好きです!!
微グロ注意
ハピエン❌
どちらかと言えばメリバかも!
「お前の言うことに従うよ、その代わりこっちからも条件がある…」
続き
↓
「条件? 」
「俺の身体に傷跡が残るようなことすんな」
痛いのは嫌いだ。好きなやつに痛いことされるならまだしも、ストーカーに傷つけられて痛いことされるなんて全く望まない。
「なーに言ってんの、俺が好きな子に傷跡残すわけないじゃん?♡♡ 」
さっきまでさんざん殴ってきたくせに…とは死んでも言えないけど…。とにかく時間稼がなきゃだよな、
「あんた、俺が何したら満足なわけ?何が目的?」
「満足?俺はさとちゃんがそばにいればそれで満足だよ?あーでも欲を言うなら…」
「…?」
「何、言ってんの…」
声が震える。怖い。なに、堕ちるって…お前みたいに狂えってのかよ、むりだろ…
「だってさとちゃん、まだ抵抗する気あるよね?俺が傷つけないからって安心してんの?」
「…っ、ちがッ!」
あー、やっぱこいつおかしい。聞く耳持たないし。ほらみろ、ナイフ取り出してるし。俺、ここで殺されちゃうわけ?鈍い銀色に光るナイフの刃が、ゆっくり俺の腕にくい込んでくる。腕を温かな血の感触が伝い落ちる。
「傷跡つけないって言ったろ…!」
「大丈夫だよさとちゃん、こんなんじゃ傷跡残らないから」
こいつの言うことは多分正しい。袖口から見えるストーカーの腕には濃かったり薄かったりする傷跡が何本もついていた。まさか、俺を傷つける練習でもしてたのか…?
「お前、その腕の傷…」
「あぁ、これ?さとちゃんすぐ殺すのもつまんないし。そもそも両想いになったらそれが一番じゃん?だから力加減の練習してた♡俺も傷つけるのは不本意だしね」
「意味わかんねぇ、なんでそんなことで自分を傷つけれるんだよ…」
ストーカーが俺の言葉に素早く反応し、俺の肩に指を食い込ませてくる。
「さとちゃんはそんなことじゃないけど?俺の愛まだ伝わってないの?こんなにやってるのに。どうやったら伝わる??ねぇ、どうしたらいいの?ねぇ、ねぇ!?」
さっきまで余裕ぶってたくせに、焦った様子をみせるストーカー。愛なんて分かるわけねーじゃん。誰かを本気で愛したことも、愛されたこともないんだから。
「あーそっか。俺が自分のこと傷つけたら信じてもらえるのか。なるほどね?」
何を納得したのか、ストーカーは俺にナイフを突然握らせてきた。ナイフの柄の感触がやけにリアルに感じる。そしてナイフを自分の指に突き立てた。ゆっくり、しかし確実にナイフを深くまで押し込んでいく。ストーカーは今にも取れそうな自分の指を見て笑っていた。
「…っ、おい!指ッ、離せよ!!」
「大丈夫だよ?ちょっと痛いけど、さとちゃんに切られるなら幸せ♡♡もーすこし、もーすこし。あ、切れた!」
ボトッ
落ちた指先が地面に転がる。なにやってんの、この人…。それに、何考えてんの、俺?なんで人の指落としといて、愛されてるとか思っちゃうんだよ……
「さとちゃん、コレで俺の愛伝わった?♡ え、さとちゃんっ?どしたの?泣いてる…、?」
俺の目からは、気がつけば大粒の涙が溢れ出していた。なんでこんな時に、愛なんて知っちゃうんだよ…ひとの指落として、最低かよ俺。もっと純粋な愛を知りたかった。こんな狂った重い愛じゃなくて。もっと素敵なきっかけが良かった。人の指落としといて気づくんじゃなくて。でも、でもさぁ…知っちゃったじゃん…ッ
部屋に響くパトカーの音。警察が来たのか…。助けを待ってたはずなのに、胸が苦しい。
「あぁ、もう来ちゃったね。案外早かったな…。もーちょいさとちゃんといられたら良かったのに。泣かせちゃってごめんね、もう1回言っとくね?愛してるよ、」
「…せよ 」
「え?」
「殺せって…ッ!俺とまだいたいんだろ!?一緒に死ねばいーじゃん!!」
何言ってんだよ俺。でもさ、せっかく見つけた愛今手放すのは惜しくね、?笑ストーカーはいざ俺に殺せと言われて、酷く動揺している様子だった。可愛いとこもあんじゃん。
「だって、さとちゃん、?死ぬの痛いよ?苦しいよ?傷跡残るよ?それに死んだら一緒にいられない、会えない。俺は天国に行けないもん」
「…痛いの上等。愛されてるから苦しくもないと思う、多分…。死んだ後のことなら心配すんな。お前が地獄に落ちるなら一緒に落ちてやる。だから、もっと俺のこと愛せよ、ずっと…」
ストーカーが息を飲むのが分かった。直後大きなため息が聞こえ、優しく抱きしめられるのと同時に心臓にナイフが突き刺さる。案外痛くないんだな…笑
「何最後に可愛いこと言ってくれてんの、?地獄に一緒に落ちる?まじかわいすぎ…♡じゃあ地獄で会おうね?待ってるよ」
ストーカーが視界の端で自分の心臓にナイフを突き刺しているのが見えた。あー、名前聞くの忘れた、なんて言うんだろ。あ、てか言うの忘れた、まだ声出るかな…?俺は頬に血の生々しい感触を受けたまま、口を開いて掠れた声を出した。
「アイシテルヨ、ストーカーさん♡♡ 」
コメント
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結局堕ちるあたり赤さんのこと好きだし、愛に飢えてたんだね桃さん😿😿 上手くて泣ける、私の方が下手説あるよ