テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
アラスター推し
272
101
44
アラスター推し
49
仕事を全て片付け、私は彼の私室を訪ねる。
〇〇「失礼します。あの・・・何か打ち合わせでしょうか?」
ヴィンセント「ああ、仕事の話ではない・・・今夜は、君と過ごしたい」
ソファに腰掛ける彼の元へ歩み寄ったとき、スーツを緩めたヴィンセントに手首を取られる。
その瞳に灯る情欲の光に、本能が”まずい”と警鐘を鳴らす。
〇〇「っ・・・?あの、ヴィンセント・・・?」
ヴィンセント「君は私の側でよくやってくれている・・・」
ヴィンセント「今夜は、普段と違った君を見せてくれ・・・」
〇〇「―――ッ、やめてください!!」
私のシャツにかかった手を、とっさに払いのける。
驚いた様子のヴィンセントから少し距離を取り、その顔をまっすぐに見据えた。
〇〇「私は・・・そんなつもりで働いているのではありません・・・」
〇〇「失礼ですが・・・・・・そのお誘いには、応えられません」
〇〇「・・・他に用事がなければ、これで失礼します。―――きゃっ!?」
踵を返そうと背を向けたその一瞬で、ものすごい力で腕を引かれる。
とっさのことにバランスを崩した私の身体は、整えられていたベッドシーツの上へと投げ出された。
身体を起こす間もなく、背中から彼に覆い被さられて動きを押さえ込まれる。
〇〇「なに、するんですか・・・!!」
ヴィンセント「その返事とその態度・・・・・・俺はそんなのは求めていない」
背後から静かに聞こえた、冷たくて低い・・・抑揚のない声。
ヴィンセント「前から感じていたが・・・お前は確かに仕事ができる」
ヴィンセント「だが・・・それは義務的なものだ。俺への忠誠心はまるで感じられない」
私を押さえる手に、ギリギリと力が込められる。
紳士的に話す普段の彼とは違った声音と言葉遣いに、いよいよ危機感が膨れあがった。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!