テラーノベル
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リクエストです🙌🏻
R-18は基本的にノベル版です
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NAOYAside
T「うわ、これとかやばいな」
自宅のソファに座りながら、熱心に手元のページ見つめている。
キッチンで麦茶を入れながら、遠目にその姿を見る。
―コトンっ
N「はい」
T「ん、ありがとー」
礼を言いながらも、視線はこちらへは向かない。
哲汰の手元にあるもの。
それは、今日メンバーに渡した俺の写真集だ。
帰ってきてからずっと、哲汰は写真集に釘付け。
……嬉しいけど。
ここに本物がいんのに、なんで俺が蔑ろにされてんだよ。
舞台やなんやらで忙しくて、久しぶりにゆっくり二人の時間があると思ったのに。
T「……うわ、えぐ」
ぽつりと漏れる声に、また心のどっかがチクリとする。
N「……どのページ?」
哲汰の手元を覗き込む。
T「ん?これこれ
この表情まじいいね」
N「…そ」
褒められて嬉しいはずなのに、
……バカみてぇ、俺。
なに、自分に嫉妬してんだ。
T「……あー、やっぱこのアングルすごいな。カメラマン天才だよな〜」
哲汰の言葉に、麦茶を一気に飲み干す。
ソファの背もたれに体を預け、じっと哲汰を見つめる。
声をかけても視線はページから逸れず、指先がなぞるのは、紙の中の“俺”。
T「なおくんやっぱかっこいいわぁ」
……それは、メイクして、プロに撮って貰った俺がってこと?
って、なにめんどくさいこと考えてんだろ。
N「……もう寝るね、俺」
T「え?」
その言葉に哲汰はやっと顔を上げたけど、それに構わず俺は空のコップを手に立ち上がった。
T「ちょ、なおやどうした?」
哲汰は俺の腕を掴み、心配そうに見つめてくる。
N「…なんもないけど、なにが?」
T「なんか、機嫌悪い?」
N「別に悪くないって」
……やめろよ。
こんなこと思ってんの、知られたくない。
T「俺なにかした?」
N「……なにもしてないよ」
T「じゃあなんで不機嫌な顔してんの」
N「…は、?してないから」
T「うそ。目も合わないし、」
……なんで、こういう時だけ鋭いんだよ。
N「じゃあ、そういう日なんでしょ。
俺の機嫌が悪い日」
T「ちょ、なおや!」
哲汰の手を振り切って、寝室に向かった。
コメント
4件
天才すぎます!楽しみにしてます!!
これって続きありますか?