テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
「しょっぴー。本当に、肌綺麗///」
カレンダー撮影を向井と2人でしていると
そう言って、俺の腕に手を伸ばして来た…
2人共、衣装が似ていて肩出しで…
色白の腕を惜しみなく曝け出してる
「触り心地、良いんやろなぁ〜///」
鼻の下を伸ばした顔で、言われると
何だか複雑な気分になって来る
「はい、翔太。上着、着ようね///」
突然、背後から岩本が現れて
上着を肩に掛けられた
「あっ…照。ありがとう」
素直にそれを受け取って
袖を通すと、返事が無い
「?」
横を見ると睨み合いの真っ最中…
「照兄。邪魔せんといて」
「俺は、翔太が日焼けしない様に…」
「しょっぴーは、日焼け止め位…塗ってます」
「五月蝿いな。翔太が喜んでるんだから良いだろ」
大型犬と小型犬の戦い
キャンキャンと吠える向井に対し
面倒臭そうな、大型犬
「ほら、翔太…。あっち行こ」
「横入りは、ずるいって!」
「俺は、翔太の恋人なの。だから俺が1番先」
いつもは余裕綽々の顔をしている岩本も
恋人の事となると話は別…
スタジオの中に入り、椅子に座る
「今回、翔太の近くに行けなくて…。9人で階段で撮影した時も翔太は1番前で俺は後ろ…。車の前で撮影した時だって、翔太…目黒蓮の事、見てたでしょう…」
「そんな事ないよ」
「見てたもん!」
「もん!って照…。たまたまだから…」
「ふっかとも見つめ合って、はしゃいでたし…」
いつの間にか手を取られ
ニギニギしながら、訴えられた
「舘さんとだって、同じポーズしたりして…。幼馴染で仲良いのは知ってるから、見せ付けなくてもいいのにさ…」
勝手に手を広げられ…
人差し指で手の平に、グルグル渦巻きを書き出した
『イジケルなら、自分の手でやってくれ…』
そんな言葉が、喉元まで出掛かったが
大きな身体を丸くして
愛情に飢えている大型犬が可愛く思えて
『あぁ…。これは俺も重症だ///』
1人、苦笑いして
手を取った
「その機嫌。どうしたら、良くなってくれるの?」
「えっ///」
岩本の方も
【五月蝿い!】【鬱陶しい!】
そう一蹴されて終わりかと思っていたら
この状況…
「あの…その///翔太の方からチ…ッ…チューして欲しい///」
【キス】と言わずに【チュー】と言う…
その辺りに、岩本の…激しい動揺が見え隠れしていて微笑ましい
「チューだけで良いの?」
ワザと微笑みながら、そう言うと
「えっ!///チューより、もっと凄い事したい!///」
動揺がピークに達した岩本が立ち上がり…
叫んだ事で注目の的に
「あぁ…分かった。分かったから///叫ばない///」
幸い、他のメンバーが外での撮影中で
ほとんどのスタッフが、出払っていた為…
目黒と深澤が怪訝な顔をして、こちらを見て来た程度で
事なきを得た…
「………」
2人の目が
【変な事、叫ばないでもらえますか?】
と訴えている
しかし、張本人は…
「ねぇ、いつにする?いつにする?///」
付いていないはずの大きな尻尾をブンブン振って
両手で俺の手を包み込む様に握りながら
期待に満ちた目で、真っ直ぐこちらを見つめている為
それには全く気付いていなかった
【完】
コメント
12件
