テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
次に訪れたのは、岩が積み重なるどうぐつ。
中は暗く、空気が重かった。
赤く燃えた欠片が、洞窟の奥に浮かんでいた。
「この欠片は、怒りの記憶を映す。」
iemonは、自分の中にある怒りの記憶を思い出した。
音を失った世界への怒り。
誰も怒らないことへの怒り。
その感情が洞窟を震わせた。
iemonが叫ぶと洞窟の壁が崩れ、欠片が飛び出した。
「ゴゴゴ…」という音が響いた。
音
音が、また少し戻ってきた。