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30 - 若と不良(kyus)

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2025年11月08日

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[設定]

◇2人は大学生です。

◇年は2つ違います。

◇不良系

◇恋人(Bl)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




{ ky視点 }



どうしよう、俺これからどうなっちゃうの?


不安で目の前が霞む。


早くここから逃げ出したいが、相手が相手なだけに離れることができなかった。


身長も俺と同じか低いくらい、まだ簡単に倒したりできそうだが、そうした後の報復の方が面倒くさい。


そう思いながら相手についていっていた。



俺も2年という年になったが、それでも先輩という存在は大きく、影響を与えてくる。

拳にギュッと力を込めてこの時間を耐えていた。

「助けて欲しい。」そう心の中でずっと情けなく叫ぶ。


ここは、ある建物の裏路地。

滅多に人が通らず、薄暗い悪臭漂う場所だった。


先輩達のニヤニヤとした笑みを受けながら渋々、ひきつった笑顔で居る。


先輩達が足を止め此方へ振り向く。

声を出そうと口を開いたのが見えた時、後ろから大きな声が聞こえた。



『おいおい、何てめぇら後輩いじめしてんだ?!あ”ぁ??』


声の主へ振り向くと俺よりも小さな男が1人。近くへ寄ってきていた。


不良のような歩き方で、低音の威圧感を出しながら歩いてくる。

先輩達はそれだけで後退し始めていた。


すぐに彼は俺の前を通りすぎて、先輩達の前へ立つ。


『何してたのか聞いてんだろぉ?おい?』


「い、いやぁ俺達はただ教育というか…そ…そう!アド…っ !アドバイスしてたんですよ!!」

近くで睨みを効かせるだけで先輩達は焦り、震えている。


俺の事など放ってこの小さな1人に怯えていた。


『そうか、なら俺もお前ら後輩なんだし同じことしていいよなぁ?』

そう言って近くの1人の胸ぐらを掴んだ。

頭を下へ下げる彼らの顔を片手で握って持ち上げる。

頬がぐしゃっと小さく纏められそうなシワを纏う。


「い、いえっ…俺達はッ、大丈夫です!!」


彼の言葉を察したのか他の先輩は謝り続けて逃げていった。

情けなく泣きべそをかいて逃げる奴もいる。

取り残された掴まれている先輩も怯えた表情だ。

『お前はまだ手を出すか?』

『い、いえ!すみませんでした!!』

男の優しさ…?で先輩は解放されて逃げ出していく。


その場には俺と男しか残らなくなった。


『ったく…たまにいるんだよな、ああいう奴等』『大丈夫か?なにもされてないか?』


男は先輩達を見送ったあとに俺へ視線を向けた。



ky「…っはぁ怖かったぁ~!ありがと助かった”うっしー”!!」


そう、俺はこの男を知っているのだ。

そして俺の恋人♡


us『っ//やめろ!外ではくっつくな!//』『でも、間に合ってよかった…』


俺のシャツを掴んで離れようとする彼は、萎れる俺を見ると頭を撫でてくれた。


ky「へへ…//かっこよかったよ♡」


us『…~っ//…お前が逃げないからこんなことになるんだ。次はちゃんと逃げろよ? 』

ツンデレである彼は嬉しそうに照れるのに、言葉は一丁前。そのキャップが堪らなく愛おしいと思う。


ky「ねぇ、うっしー!今日は一緒に居られるの?」

彼が来てくれた安堵でニコニコ笑いながら聞く。

俺たちは一人暮らしをしていないため、お互い家には家族がいる状態だった。

そのため、遅くに帰ると迷惑をかけるから中々夜に…というのは時間がとれなかった。

us『おう、今日は大丈夫』『バイトも休みの日だし…お前は?』

ky「俺も大丈夫!」「今日は親居ない!」


2人で確認を取り合って流れて俺の家まで歩く。


他愛もない話と趣味の話。その他諸々の色々話して家に着いた。


『お邪魔します』そう言って靴を並べて入る牛沢。

そんな彼に毎度のことながら感嘆する。


まさかあの4年の牛沢がこんな礼儀正しいなんて誰も知らないんだろうな。


彼は学校の中でも上の方の陣の存在だ。だからあの先輩達も立ち去ったし、恐れていた。

実際彼は戦ったことはないらしいが、何故か幼なじみと一緒に学校を過ごしていたら噂で格付けされたらしい。


us『……なんだよ、そんなニヤニヤして』『俺に何かついてるか?』


おっと……

表情に出ていたらしい。

彼が俺と付き合っているという改めて感じた実感からの嬉しさが漏れてしまった。


なんでもない…と濁して彼をリビングへ案内する。

彼は何もなかったように普通についてきてくれた。


何をするかと考えながら彼とただ座ってお喋りを始める。

趣味の合う俺たちには続けられない話などほとんどなかった。


暫くして、話の転換が始まる頃に彼が口を開く。


us『なぁ…キヨ……』

先ほどまでの楽しいノリだけの空気と変わり、少し重た目の空気になった。


急な変わりように驚いて心臓が微々たる跳ねを起こす。


彼の顔をよく見ようとすると、顔を逸らされた。


俯き気味になって続きの言葉を躊躇うように言い始めようとする彼に戸惑う。


us『その……俺達、次の段階に…よ、 進んでみないか?//』


俺の脳は一時的なフリーズを引き起こした。

あの、彼が?

彼は不良、喧嘩については多少知っているが恋愛面に関しては初だった。

だから、こちらがやんわりと進めていくものだと思っていた。

なのに……次…?進む??


彼から出された言葉とは思えない話にびっくりした。


us『その、別に嫌ならいい…!そんな急いてことを進める必要もあまりねぇし、あの…//』


ky「次って具体的に何するの?」


彼がどこから情報を仕入れたかは知らないが、内容によってはそいつを絞めたい。


us『え?!え……っと…//…キ、キス……///』


嘘!?可愛い…キスの言葉だけでそんな顔染まっちゃうの??


彼の顔は真っ赤に塗られ、リンゴの皮みたいな色をしていた。


ky「キス……うっしー、俺とキスしたいの? 」


us『っ……………///』

彼はコクりと頷く。


なにこの人可愛い過ぎるんだけど?

いつ襲われても仕方ないんじゃない??

俺にこれを伝えるためだけにこんな赤面してるのにさぁ

美味しそうな彼に喉をならした。


ky「いいよ、俺もうっしーとキスしたい」「うっしーから来てくれる?」


彼は目を大きく見開いたが、迷ったのか止まって、暫くすると小さくコクりと頷いた。


彼が、俺の顔を両手で持つ。


次第に赤面させた顔を下の方から近づけてきて、 目をギュッと瞑ってマゼンタ色の唇を寄せる。


ちゅっ♡

軽く唇に柔らかな感触があたった。

微かに感じる温もりに胸が踊る。

彼はすぐに離して、どう?と問うかのように上目遣いで様子をうかがってきた。


可愛いくて仕方ない。

全ての行動が愛おしい。

気持ちの高ぶりが押さえきれなくなる。


ky「うっしー、俺からもキスしていい?」


彼はまた小さくコクりと頷く。


目を閉じて、彼は無防備に唇を晒した。


ちゅっ♡

始めは優しくソフトタッチのキスをする。

けれど自ら美味しそうな唇に触れたが最後、俺はもう止められなかった。


彼は一回で終わると思っていたようで目を開けるが、また近づく俺の顔にびっくりして固まる。


ちゅっ♡ちゅぅっ…♡


角度を変え、何度も何度も彼にキスをおとす。

短いものから長いものまで繰り返し、彼の唇を味わった。


us『っ…は…っ//キヨ…もう…///』


ky「うっしー、口開けてくんない?」


us『え?』


俺は彼の口が開くと同時に彼の口中へ舌を入れた。


びっくりした彼が肩をビクリと上げる。


可愛い♡美味しい♡愛おしい♡


想いのまま縦横無尽に暴れまわる。


us『キ…ヨ…っ///…なにひへ』

耳元、目の前から彼の甘美な吐息や声が聞こえる。

息がしづらいのか、たまに喘ぎのような声が聞こえた。


その声で更に興奮する。


ky「うっしー…好きだよ」

us『っ…んッ、俺も…っ好き♡』


口内でねぶりまわし、彼の瞳から涙が溢れるまでに蹂躙する。


彼がトントンと俺の胸を強めに叩く。

その合図で俺も唇を離すと

彼の余韻で惚ける顔が見れた。

また更に美味しそうな顔を残す彼に衝動が駆り立てられる。


us『キヨ……これも、キス?//』


息を整えようと早めの呼吸をしながらトロンと溶けた眼が俺を見た。


us『俺、最初のやつしか知らねぇからびっくりした』


ky「嫌だった?」


us『嫌…ではねぇけど、なんか背中がゾワゾワってくすぐったくなって…なんか…まぁ悪くはなかった…//』


彼が気持ちいいと感じている。

それを本人は自覚していないけれど、話で解釈して嬉しい気持ちになる。

意地悪したい気持ちになった。


ky「もう一回、同じキスされてもいい?」


us『え??…まぁ//…ダメとは言わねぇ//』


彼はモニョモニョと目を逸らしながら言った。


またしようかと顔を近づけると…


ガチャリと音がする。

慌てて体勢を直し、互いに隣に座るだけになった。


『ただいま~、あら?キヨお友達? 』

俺の母親がリビングに顔を覗かせる。

『あら、こんばんわ』

us『こんばんわ、お邪魔してます…』


ky「なんでお母さん帰ってきたの?」

母親は、忘れ物を取りに来たと言ってバタバタ家の中を探し回りだした。


今日に限ってこんな…


気まずくなって彼と2人、沈黙が続いてしまう。


沈黙を破ったのは彼だった。


us『あ~…俺、今日は帰るわ』

ky「え?行かないで…」

us『でも、流石にこんな不良とつるんでるって親は心配になるだろ』

ky「うっしーは見た目じゃ分からないって」

us『視線、気づいてるだろ?』


確かに、俺の親は探し物をしながらusをチラチラとチェックしていた。

長年の勘というものなのだろうか。


俺は仕方ないので彼が帰ることを許すしかなかった。


なんで、こんな良いときに…!

親を恨むような気持ちをもちながら彼が見えなくなるまで見送る。




数日後、また彼とお泊まりするために学校から帰っていた。


2人裏道を手を繋いで歩く。


その道中、面倒くさい相手に捕まってしまった。

数人を束にして喧嘩を売ってくる輩。

俺を指名して話しかけてくる。

だるいな……


また彼が俺の前に立ってくれた。

けれど今回ばかりは自校の生徒ではないため、圧は通用しない。

そんなこと、彼も分かっているはずなのに守ろうとしてくれる姿勢に胸をうたれる。


やるしかないか…

この人数を相手にするのは彼では無理な話だろう。

俺が彼の前に出ようとしたとき、輩の1人が襲いかかってくる。

間に合わない!そう思いながら彼の前へ向かう。

が…彼は攻撃を避け、1人を沈めた。


呆気に取られ、足が止まる。

彼は、喧嘩の経験はないと言っていなかったか?

そう思考する隙に、彼へと2人の輩が同時に襲いかかってしまった。

1人をいなす彼だが、もう1人の攻撃はくらってしまう。

姿勢がヨロッとふらついた。


あ、顔にパンチを……


その光景を見た瞬間、プツンと俺の頭から音がした。

俺は殺意に近い怒りが沸き立ち、感情のまま輩へ足を向ける。






『ヨ…!…キヨ!』


ふと、耳へ俺の名を呼ぶ声が入り、意識が戻った。


周りを見渡せば、目の前に人は誰も立ってい。

後ろを向けば座り込む彼。


…あぁ…また、やってしまった。

だから、嫌だったんだ。こんな面倒な輩なんて…


全てを理解し、絶望した。


俺は、戦いができないできないなんてことはない。

寧ろ、戦いをしてはいけない方の人だ。

だから、避けてきた。

避けるために、情けなくとも彼の力に頼って後ろで縮こまってた。

なのに、こうなってしまったのなら…


もう、ここにも居れなくなるな

俺は彼の頬についた傷を撫でてその場を後にしようとした。


us『っ待てよ!』

『どこ…行くんだよ』


彼が俺の手を掴んだ。

その手に強く力を入れているのが分かる。


ky「どこって…もう、うっしー俺がここに居れないことくらいは分かるでしょ? 」

もう目の前の奴らは動かない。

やってしまったんだ。命を狩りとってしまった。

バレたら、捕まって…usも共犯になってしまう。


us『失ってない。』

『ちゃんとお前は加減をしたよ』


つい、声に出して言ってしまっていたらしい。


ガタガタと震える手で力強く握ってくるus。


けれどその手も目も俺を離してくれなかった。


怯えているのに必死で俺を引き止めようとしている。


彼の指差す方を見ると、そこには肩で息をして咳き込み、苦しむ人達が倒れていた。


なん……で…

俺が相手をしたのに、ちゃんと気が飛んでたはずなのに…生きてるのか?


us『な?だから、何処にも行かなくていい』


そういえば、記憶が飛んだ時、誰かの声がずっと聞こえてた気がする。


ky「うっ…し…ぃ」


枯れそうな声で呼ぶ。


us『ん…』


彼は笑顔をみせてくれた。


ky「うっしーッッ…!!」


俺は涙を携えて彼に抱きつく。


情けない姿を晒すことなど厭わず泣きわめいた。


us「ちょ…っ、そんな大きい声出すな!」「警察来るだろ…っ!」

「ったく…お前に過去何があったとか知らねぇけど、俺の前からは逃げるな 」


「っん”ぅ…ありがと”う…うっし”ぃー…」


彼は暖かな手で俺の頭を撫でて全てを救い取ってくれた。


暖かい…この温もりを俺は手放したくない

そう思って強く彼を抱き締めていると


裏道の入口から大人の男が数人現れた。

『若っ!ご無事ですか!!?』

皆がusへと近づいてくる。


ky「止まれ」


男達の足が一言で止まる。


ky「近寄ったら…○す」

男達は萎縮して歩を後ろへ進めた。


us『キヨ、…?』

彼は困惑した顔で俺を見つめ続けている。


ky「ごめん、うっしー…黙ってたけど俺893の息子なんだ」


us『え……?』

俺は彼へ笑顔を向けて男達に指示を出す。


「こいつらは生きてるそのまま処理しろ」

そう命令を出すと、男達は驚いた表情で固まった。

『え?いや、若が…手を出したのに……』

がなり声をあげて睨み付けると男達はせこせこ処理を始める。



このこと、ちゃんとusに説明しないとな。

俺は呆然として場を眺めるだけの彼の手を引き、男達の来た方へと出ていった。



俺はその足で彼を連れて本邸へ向かった。

us『え?あれ?前の家は…ここお前の家??』

前に案内した別邸と4倍ほどの差がある本邸にusは圧倒されていた。

ky「ん~…一応、俺の家は前に案内した家だよ。母親居たでしょ?あの人と2人で住んでる」

us『ガチ…なんだ……』

軽く中も説明しながらある場所へ向かう。

奥にある部屋へ到着すると戸を開けて中へ入った。


ky「お父さん!」

そう呼んで目の前に座る人を見ると横に母親も居た。


『お帰りキヨ、牛沢さんもいらっしゃい』


穏やかな調子なままの母。

ニコニコと含まない笑顔を向けてくれた。


『お帰りキヨ。牛沢さんも、ゆっくり…そこにキヨと座りなさい』

父も普段と変わらぬ穏やかな面持ちで出迎えてくれた。


言われた通り、usと父とは向かいの席に座る。

まず、父から切り出されたのは今回の喧嘩のきっかけについてだった。

吹っ掛けてきた理由、誰か…等様々なことを聞き、教えてもらった。


そして、父が一番聞きたかったであろう喧嘩内容を俺が報告する。

喧嘩を制圧したのが俺だと聞くと顔を真っ青にさせた。


俺が生存させたままだったと伝えても分かってくれない。


『いや、だってそんなわけないだろう?』


us『ほ、本当です!俺が目の前で見ましたから』

取り乱す父を前にusは勇気を出して発言してくれた。


その証言に父はまた面食らう。


ky「本当なんだって!牛沢が俺を止めてくれたんだ」

父は部下からの報告も受け、ようやく認めてくれた。


父はusに感謝を伝える。

usは謙遜の言葉を返して、ほんのわずかに緊張の糸を弛めた。

その様子を見て俺もほっとする。


『いい、パートナーに出会えたな』

父はニコリと微笑みながら言った。


ky.us『「え?」』


俺はその発言に驚いて父を凝視した。


ky「し、知ってたの?」


『知らないわけないだろ?俺を誰だと思ってるんだ』

父はドヤりとした顔になって、目には温かく見守ってくれる柔らかさがあった。


『先日は貴方達の邪魔をしちゃってごめんね?』『キヨが好きな人がどんな人かと思ってずっと見ちゃって//』


あの後俺に凄く怒られたと笑いながら話してくる母。


俺はそんなこと言うなと思いながら、あの時には気づかれていたのだと知って少し恥ずかしさを感じた。


なんやと言い合いしながら、横目で彼の表情を窺うと笑みを浮かべていて、不快を感じていないのだと知れた。


よかった、と安堵していると彼が此方に顔を向ける。


us『?』

にこやかなまま俺の様子を窺う彼。


us『いいな、仲の良い家族で』『ここに居るだけで楽しい』


俺も窺っていたことに気づくと、彼は表情を緩ませて安心したように話した。


『あら、もう貴方も私達の別邸に住む?』『わたしはここに拠点を移すわ』


話を聞いた母は突拍子もない話をする。

良い提案だと父も賛同して、俺とusが流れで話が進んでいく。お金も自分達が請け負うから好きにしなさいと言う。


待てと声をあげるが、嫌なのか?と返されそれ以上話せなくなった。


けれど、usの事情もあるだろうし、嫌かもしれない。

まぁ、俺は全然嫌じゃないけど


またusへ視線を向けると

『キヨがいいのなら、俺はこの話を受けたい』

「いいの!?」

すぐに返事が返してきてくれる。

嬉しくなるが、「あ、でも親御さんは…?」

『あ~……それについてなんだけど……』

話を出した途端、usの表情が暗くなった。

両親はそこも調査済みなのか、察したように様子を窺ってくる。


us『…いずれ、キヨには話そうと思ってたことなんだけど…俺の家……』

『家庭内でモラハラがあるんだよ 』


そう話し始めると、母子家庭の母親がモラハラをしてくる。助けを求めようにも頼れる先はなくて、機関へ相談しようにも通信機器を持っていないことと、お金も自分で工面しているため、耐えるしか道がなかったと色々家庭内について話してくれた。


思い出して苦い顔をしながら

『だから、問題ないよ寧ろ離れられて嬉しい』と言って俺に笑ってくれた。


そんな事情も知らず居たことに胸を苦しめる。

俺の両親は、此方でどうにかすると対処する旨を伝えてくれた。


us『お前までそんな顔するなよ笑』『もう終わることだ。これから宜しくな?』

ky「うんっ…!うっしーは絶対俺が幸せにする!!」


『よく言った。それでこそ男だ』

ky「当たり前でしょ!大事な人は何があろうと守るし!」


父は大きく頷いて、母を抱き寄せた。

俺も真似してusを抱き寄せる。


us『うっ…//』

ky「どうした?うっしー?」

us『いや…なんでも…ない///』

照れている彼に?を浮かべながら話の結末に満足と期待を持った。




そして、次の日から、俺達は同棲することとなった。



それから……


ky「うっしー!!早く帰ろ!」


us『ほんと、お前俺のところ来るなって何度言えば分かるんだよ』


ky「いいから!行こ!」


us『ったく……じゃ、俺帰るわ。またな』


『おう……』

『あいつ、後輩と仲良かったんだな』

『噂じゃあの後輩も強いらしいぞ』


俺達は学校の一部で一目置かれる存在になり、俺は絡まれることがほとんど無くなった。


また

ky「うっしー、今日もいい…?」

us『う、うん…/// 』

初だった彼も未だに顔を染めながらだが、更にステップアップした内容も受けてくれるようになった。

ツンデレが垣間見えて、毎度愛おしさを感じる日々を送れている。

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