その頃、、、、
「うぅーりうらぁ、、ぐず」
「な、泣かないで大丈夫だよー」
「うぅ、、、うわぁーん!!」
「い、いふくーん!どうしよう!泣き止んでくれないよぅ!」
俺ははぁとため息を着くと手を引いている人物に目を向けた。ピンク色の髪、白いワンピースのような服、そして淡い薄桃色の羽。こんなん人間やないの確定やろ!でも泣いてるし、なんか怪我してんの背負ってるし、、、
「はぁ、、」
2度目のため息をつくと、さっきからあわあわしてるだけで何の役にもたってない弟が俺を睨んできた。
「ちょっといふくん!泣いてる子の前でため息なんてダメだよ!そんなんだから友達も少ないんd」
「友達は多いわ!!」
ったく、文句つけるんだったら笑顔にさせてやれっての。
「……んぅ、な、に、、うるさい」
そんな言い合いをしているとピンクが背負っている赤色から声が聞こえた。さっき見たところ怪我は擦り傷程度だったから、きっと気を失っているだけだったのだろう。にしても、一言目がうるさいかよ、、
「っ!りうら!大丈夫?ごめんね、俺が湖に落ちちゃったから!!」
「ないくん?あ、そっか。落ちたんだっけ」
りうらと呼ばれた赤色はニコリと微笑みないくんと呼んだピンクの頭をそっと撫でた。
「大丈夫だよ。こうして無事だったわけだし。ないくんも、怪我なくてよかった」
「りうらぁ…」
ズヒッと音の聞こえた方を見ると、ほとけが当の本人たちより泣いていた。ってか泣きすぎだ。俺は感動の場面をぶち壊すかのようにコホンとせきばらいをして、問いかけた。
「、、取り込み中なとこすまんけど君たちは一体、、?」
「うわあああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」
急に聞こえてきた爆音に目を向けると、淡い光が2人分落ちてきているのが見えた。
(、、今日、厄日なんかな)
俺はそう思いながらも、2人?が落ちる場所へと走った。