現実と夢の境目(修繕版)
“お前…オールマイトの跡継ぎか……クックックックッ……良いなぁその顔最高だよ!!”
辞めろ…辞めろ辞めろ辞めろ辞めろ辞めろ辞めろ辞めろ辞めろ辞めろ辞めろ辞めろ辞めろ辞めろ辞めろ
“デク君なんか嫌いだよ……”
“近寄らないでオタク”
“キモイ…よく生きてられるね”
“今使うときなんじゃねえのか”
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!
「アァ……アアア!!」
気付けばハッと目が覚める。
体は汗だらけ……気持ち悪い。
いつもここで夢は終わる。
あぁ…悪夢だけならどれだけ良かっただろうか。
悪夢を見る日はいつも自分はベッドの上で自傷を何故かしてしまう。
痛くない。
だけど血が垂れるくらい深く切ってしまう時があるからシーツが汚れないように朝起きたら枕元にあるティッシュですぐにふく。
ガラガラ棚を開く。
そこには包帯が綺麗に置かれていた。
それを雑に取り出すとカッターで傷つけてしまった所に巻き付ける。
リュックを背負い中学校へと向かう。
「よう。クソデク。」
学校に着くとかっちゃんに絡まれる。
「まぁだヒーローになること諦めてねぇのかよ……!!」
ボンボンッかっちゃんは手のひらに小さく爆発を起こす。
「かっちゃん……返して!」
将来のためのヒーロー分析ノートがかっちゃんに奪われた。
「返して欲しかったら諦めることだなクソナード。」
バンッ
ノートが、かっちゃんが爆発を起こしてボロボロになった。
そして窓から池に投げ入れられる。
「ヒーローになる一番の方法があるぜ!!」
「来世は個性が宿ると信じてワンチャンダイブ!」
あぁ……本当にしてしまいたいよ…。
でもね…したらお母さんを困らせちゃうんだ。
トボトボと歩いて家に帰る。
だからね……誰にも気付かれないように自分を殺していくんだ。
“今日も”腕にカッターを当てて
グサリ
「イタッ………」
ハッと目が覚める。
腕を見ると血がプクリと溢れている。
“個性が宿ると信じてワンチャンダイブ”
“いつもそこで終わる”。
気付けば訳が分からないまま自傷をしている。
頭元に置かれていたティッシュで溢れていた血を拭き取る。
ガラガラ棚を開く。
そこには残り少なくなってきた包帯が雑に置かれていた。
それを雑に取り出すとカッターで傷つけてしまった所に巻き付ける。
そしてリュックを背負い雄英高校へと向かう。
なんだ
─────「これも夢か…………」
現実と夢の境目
end
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