橙桃です。本人様とは関係ありません。
地雷だよって方、通報される方は見ないようにしてください。
桃side
橙「あ!さとちゃん!!やっほ〜」
桃「おージェルやっほー」
電車を待ってホームに突っ立っていると後ろから肩を叩かれた。
振り向くとニコッと笑う同じグループに所属しているジェルという男。
橙「さとちゃん買い物?」
桃「ううん、マッサージ行ってきた」
橙「あぁw前に言ってためっちゃ痛いやつw」
桃「いやガチで痛いんだよあれがwww」
橙「じゃあなんで行ったん?w」
桃「健康診断で背骨曲がってるって言われた」
橙「いやその理由笑えないわ」
電車が到着してあまり混んでもいなかったので隣に座ることが出来た。
桃「でもなー専門的なところ行かねぇと治んねぇんだよな」
橙「俺、さとちゃんただの猫背かと思ったわ」
桃「俺もそう思ってた」
窓を見つめると夕日に照らされた街全体がオレンジ色に輝いていた。
桃「…ジェルは?何処に行ったの?」
橙「……色々」
桃「そっか」
俺よりも座高が高くて横顔も整っている彼を見つめる。
橙「なに?惚れた?」
桃「うるせぇ」
俺の視線に気付いたのかこちらをチラッと見て微笑むジェル。
惚れたってなんだよ。俺同じメンバーだし男なんですけど。
まぁ冗談なんだろうけど
橙「あぁ…彼女ほしい」
桃「お前普通にモテんだろすぐ出来るから安心しろ」
橙「分かった安心する」
桃「素直すぎて清々しいな」
突然始まった恋バナ。
前から思ってるけど普通にジェルはモテると思う。ここまでいいやつ中々居ないと思う。
橙「あーあ、早く気付いてくれないかなぁ」
桃「?何が?」
橙「俺さー好きな人いるんよ」
桃「マジかよ」
居たんかい!え?誰?普通に気になる…
橙「頑張ってアピールしてんのになぁ」
桃「仕方が悪いんじゃねぇの?それかお前が思ったよりひよってるか」
橙「マ○キーに怒られてまうなぁ、w」
桃「お前あんま無理すんなよ…」
橙「うはぁ…好き…マジ好き愛してるぅ」
桃「おーおー良かったな」
橙「え?」
桃「ん?」
橙「え、えっと今、その…え、さとちゃん気付いてる?」
桃「え?何に?」
橙「あ、今の好きってさとちゃんに言ったんやけど」
桃「………は?」
あ、今のもしかして惚気話じゃないのかよ
え?てかなに?こいつ…
桃「俺のことが好きなの?」
橙「…うん」
桃「まじか…」
頭に血がのぼる。なんだよ背骨ちゃんと機能してんじゃん。しっかり血流れとるわ。
いやそれどころじゃない
橙「好き」
桃「うん」
橙「大好き」
桃「…うん」
橙「愛してる」
桃「………ちょっとタンマそれは流石に言い過ぎでは?」
橙「愛してるじゃ足りないぐらいなんですが」
桃「oh…」
橙「答えは?」
桃「グイグイ来るなお前」
橙「ひよってるって言ったのさとちゃんやろ」
桃「うっわ数分前の俺殴りたい」
橙「で?どうする?付き合う?」
正直に言うとジェルのことは大好きだ。
それは心から言える。
でも俺の「すき」とジェルの「すき」は違う。
桃「………ちょっと考えさせて」
橙「……分かった」
丁度駅について改札を通る。
夕日もそろそろ沈みそうでなんとも言えない寂しさに包まれる。
橙「じゃあ、また!さとちゃんあんま考えすぎんとってな〜!」
ひらひらと手を振りながら自分の家の方へ向かうジェル。
桃「…おう、またな」
俺が振り返すと
桃「ッッ!……ジェル!!!」
橙「…っえ?さとちゃ、?」
ジェルの後ろから思い切り抱きつく。
だって……だって…、
桃「あんな顔されたら、離れられないだろッ」
凄く辛そうな顔をしたから。
ジェルが今にも消えてしまいそうで。
居ても立っても居られないとはこの事なのか。
俺は自分でも驚くぐらい涙が溢れた。
桃「じぇるッ俺も…ッ!俺も愛してるから!」
橙「さとちゃん…?」
桃「おれ、付き合うとかよく分かってないけど、、じぇると離れたくないッ…!」
橙「……そっかぁ嬉しいなぁ…可愛い顔が台無しやで」
そっと涙を拭いてくれるその仕草にも、愛しそうに見つめてくるその瞳にも
俺は一瞬で虜になってしまったみたいだ。
愛してるなんて簡単に言えたものではない。
そう分かっているけれど
君にはずっと伝えたいんだ。
コメント
16件
てんさん神です…
本当にてんさんの橙桃神すぎます!
早速投稿ありがとうございます! もぉ…神*(☆-☆)* 神ッ、