こんにちは♪ものものです!
またまた投稿が遅くなってしまい、すみませんでした。完成はしていたのですが、そのまま放置しちゃってました…。
ゼノやっと登場です!
それでは、本編へ行きましょ〜!!
キィ ガチャン
『ゼノ、千空つれt』
「千空っっっっ!!!!会いたかったよ!!」
ギュッッッ
「ゼノっ!いてぇ!!一旦離せ! 」
「なんか…どこかで見た光景だね…」
ドアを開けた瞬間、ゼノは千空めがけて飛びついた。
千空はあまりの苦しさに窒息寸前であった。
『ゼノ、そこまでにしてやんな。千空、窒息しそうだぜ?』
「ああ、そうだね。…千空、久しぶりだね。」
「…そうだな。久しぶりだ、ゼノ。」
そう言うと、2人は互いに見つめ合ったまま動かなくなってしまった。
「…千空ちゃん?d」
『そこの白黒、今はしゃべんなよ』
日本語だが、察したのだろう。スタンリーはゲンの言葉を遮る。
『本当に…久しぶりなんだ。師弟の感動の再会に水を差すなよ』
「…あ”ー、なんか悪ぃな、みんな。もう大丈夫だ。」
「ぷはぁ!息止めてて死にそうだったぜ!」
「何息も止めてんだ、クロム。今すぐ酸素を取り込んどけ。」
「あはは…それで千空、これからどうするの?」
「…そうだな。とりあえず、ゼノ先生に聞いてみっか。 」
ゼノが俺が目指す人類全員復活を望んでいるとは到底思えない…元の世界に戻すことなど、もっての外だろう。
「…」
出来ればゼノとは対立したくは無い。…それがどうしてなのかは千空自身も分かってはいなかった。
ドク
ドクドク
「僕としては…君達と争うつもりは無いよ」
ニコリと笑って答えるゼノに千空は唖然とする。
「は…?…ゼノテメェ…」
「千空も知ってるだろうけど、僕は法律だ倫理だと騒いで科学の発展を邪魔する衆愚が大嫌いだ。確かに僕が独裁者となって世界を導くことも考えたさ。…だけど、僕は千空、君に救われたんだよ!君とスタンだけが僕の科学を信じてくれた…それが例え科学で人を支配することには賛同していないとしても。だから千空、君が離れていってしまうような独裁者になることはやめにしたんだよ。 」
ゼノの興奮した様子が垣間見える。
知らなかった。いつの間にか自分がゼノを救い出していたことなど。
僅かな希望が見え、千空は喜ぶ。
「なら…!」
「だけどね、条件があるんだ。僕…いや、僕達が君達に協力する条件が。 」
「?なんだ?」
『千空、君は僕が用意した家でスタンと3人でずっと一緒に暮らすんだ。どうかな?エレガントだと思わないかい?』
恍惚とした表情を浮かべてゼノは語りかける。先ほどとは違い、英語によって。
まるで【誰か】に伝えるように。
『は…ゼノテメェ、何言って…』
『冗談じゃ無いぜ、千空。俺たちがこのストーンワールドで復活して最初に建てたものはなんだと思う?…俺たちの家だ。千空、お前が2度と傷つけられないように。』
スタンリーが続ける。
英語のわかる者たちはあまりの衝撃・動揺に暫く動けないでいた。
『ゼノちゃん!!それじゃ千空ちゃんは』
『スタン』
『はいよ』
『おい!何してんだ!!』
スタンリーはゲンの脳天に拳銃を当て、千空を見る。
『千空、できればこんな手は使いたく無かったんだけど、…了承してくれるね?』
千空はそこでようやく気づいた…なぜ気づかなかったのだろうか。短い間だったが、あんなにも2人のことを見ていたのに。
…ゼノの瞳は衆愚と言っていた人たちについて話す時の、ハイライトの無い漆黒の瞳に、
…スタンはいつもの鮮やかなサファイアの瞳から、黒く澱んだ深海の瞳になっていた。
百夜が言っていた、2人に近づいてはならない…その理由………
『…分かった。その条件を呑むから、ゲンを離してやれ。』
『千空ちゃん!?ダメだよ!!それじゃ、千空ちゃんは…!! 』
俺が2人を壊してしまったのだ。
そして百夜は分かっていたのだろう、
自分がその事実を知った時、罪悪感から…いや、違うな…、俺の心の内の「何か」によって2人を見捨てることができなくなってしまうということが。
『ゼノ…と言ったかな?うん、そんな暴挙は到底許されないよ。僕は千空のナイトだからね。』
『千空クン…どうして君はいつもこう変な人を惹きつけるんですか。…まあ、僕が言えたことでは無いかもしれませんが。』
ゼノとスタンリーの行動に千空のナイトたちが牙を向く。
許せるわけがない。そんなことをしたら、千空は、千空は、自分たちの千空が無くなってしまう。
「やめろ、お前らっ!!」
千空は止める。出来るだけ多くの人間が助かる方法を探して必死に混乱している頭を回転させる……それに自分自身がカウントされているのかは分からないが。
「おおっ、千空。君の仲間達は相当頭が回らないようだね。…ここで全員を殺してしまうのも僕は別に構わないのだが…」
ゼノの恐ろしい発言に千空はドッと冷や汗を流した。気持ち悪いほどに体に張り付く冷や汗を。
「ふむ…だけどそれは千空を悲しませることになるだろう。それは僕には出来ない。…おっと、こんな事になるだろうと思って用意していたものを忘れていたよ!」
『ゼノ、アレか?』
『ああ。』
ゼノとスタンリーは防護マスクを装着する。何か察した司はゼノを目掛けて槍を向け…
プシュゥゥ
白い煙が辺りを包み込む。…まるで夢の世界に入り込んでしまうように。
バタッ、バタッ、とひとつ、またひとつと音がする。
「っ…」
千空は思わず吸い込んでしまった煙に動揺する。
不味い、何かを吸い込んだ。…考えろ、今の煙は何だ、体の中にすぐに吸収された…そして…っなんだ、思考が、上手く回らない…落ち着け……クソッ、睡眠、やく、か…
『Good night.良い夢を…千空』
最後に聞こえたのは愉悦を含んだスタンリーの声であった。
ここまでです!
私自身科学の知識が全然ないので、千空くんは睡眠薬の成分を分析するほど頭が働かなかったということにしておいてくださいっ!
それでは、また次回!お楽しみに!
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コメント
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最っ高すぎます!?!?自分も最近1話から見返したんですけどめちゃくちゃハマっちゃって😅最高ですよねDr.STONE!!続き待ってます!!良ければ語り合いたいです!!