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※交際済み
わんく
…
『 … 』
『 ぁ、しょっぴ ~ ? 』
『 今から お前んち行っても い ~ ? 』
青く澄んだ空がよく見える 、
茶色く錆びた 歩道橋の 手すりに寄っ掛かりながら
クマの ストラップがついている
スマホを耳に当て、電話 をかける。
心地よい 風に吹かれながら、
電話に出てくれた ショッピに、 俺が先に 話題を出す 。
『 ぇ ?? いや 、只 遊びに行くだけ ~ 。 』
『 なんか 皆 用事あってさ ~。 』
俺の話題に 問いかける スマホ越しの 彼の声を聞いて、
少し微笑みながら 事情を言う。
『 いいん !!? 』
『 じゃあ行くわ !!! 』
ショッピは 少し悩んでから
遊べることを言ってくれた。
そう言われたあと
さっきまで 断れ続けたから 嬉しさのあまり、
高く声をあげて 足を急げた。
カノジョって 、正直要らんって思ったけど
こーゆーときに 役にたつんやな ……。
そう思いながら 足を軽やかに 動かす。
『 よーよーよーよー !!!!! 』
着いたとき そういえば 、と思い
鞄から ショッピの家の 合鍵を手に持ち、
鍵をいれて ドアを勢い良く開けた。
開けたときには
宝石のように 輝いている紫色の 瞳孔があった。
突然ドアを開けたからなのか 、瞳孔が少し 小さくなっていた。
いざ顔を見ると、俺の カノジョ が ポツンと 突っ立っていて、
俺だとわかって一安心していた。
久々にみた しょっぴ は 、
少し 目を細めながらジトッとし、口を開いてこういった。
「 インターホンぐらい 鳴らしてくださいよ …。 」
少し 嫌味っぽい声が 玄関に響く。
目の前の言葉を聞いて
俺は 自然に 笑みが溢れる。
ショッピの 手には
さっきまで 連絡をしていた スマホを持っていた。
『 … それ 、 』
『 付けてくれてるん ? 』
その言動と 同時に
ショッピの持っているスマホ を指差し 、彼に問いかける。
「 … まあ 、はい 。 」
彼は紫色の瞳を 少し冷たくしているような、
それでも、少し照れてる感じは 隠せてなかった。
衝動的に少し熱った 貴方が 綺麗で 。
ショッピは 俺が指差した
スマホについてある 俺と お揃いの クマの ストラップ を 見つめて
そういった。
「 … 取り敢えず、上がってください 。 」
「 なにします ー? トランプとか すごろくとか ?、 」
「 それとも …、テレビゲームでもします ? 」
彼は 玄関からリビングまで 歩きながら 色々言って、
ゲームの話題になると くるっ と こちらを 向いた。
さっきの表情とはまた違う、髪を靡かせ
涙袋を上げて 丸々の大きな瞳で にやりと 笑った 。
『 … くっそぉ ~~~ …… ッ 、…!!! 』
『 お前 手口 悪すぎん っ、?!! 』
『 全然かてへんわぁ …… !!!! 』
家に入ってから 約2時間。
ゲームをはじめてから、ずっと敗北している 。
ゲームをしている最中は
ショッピが隣にいて、何度見ても横顔が凄く 美しかった。
集中している表情や
勝ったときの 笑ったときの 吸い込まれるような瞳 、
ふわりと 揺れる さらさらの髪。
こんなに近くで 良いものを見れたのは 、初めてかもしれない。
俺は 目の前にいる 彼に何もかも悔しくて
その場に寝転んだ 。
『 …ぁ 』
寝転んだと拍子に 、
カーテンから少し見える 外の風景が見えた。
『 ぅわ 、最悪… 』
『 雨ふってきてンやけど …… 』
空はすっかり 暗くなり、
バケツをひっくり返したような 雨が 次々とふってきていた。
もちろん、
昼は これと真反対で すっかり晴れてたし、
傘も持ってきてはいない。
『 … ごめん、しょっぴ 』
『 もーかえるわ 。 』
少し考えたあと
寝ていた体を起き上がらして、荷物を持った。
「 ぇ、もうかえるんすか 、…? 」
『 ぉん 、これ以上ふってきたら ヤバイし 笑。 』
ショッピは少し寂しそうな顔をして、
紫色の瞳で俺のことを見た。
「 …もし良かったら 、折り畳み傘あるんで 貸しますよ。 」
そうショッピも床から立ち、
少しはなれた物置から 折り畳み傘 を 取り出した。
『 … じゃあ 、もらってこかな 。 』
『 さんきゅ ! 』
そうショッピの手から 傘を 貰い、
少し微笑んでから玄関に向かおうとした。
『 … 』
『 … ん 、? 』
と、その途中の戸棚で、
銀色にきらきら輝く ものを見つけた。
あまりにも綺麗で 彼の 瞳 と 同じように 輝いていたので 、
なんだ、と思いながら
それを手に取る。
『 … 』
『 … ゅびわ 、…? 』
手に取ってみると さっきまで 気づかなかった 輪っからしきものがあり
俺はすぐ理解し、つい口に出してしまった。
『 … これ 、どーしたん ? 』
『 自分のちゃうよな ? 』
反射的に 後ろにいた 彼に 問いかける。
問いかけたときの 彼の瞳は
とても さっきの瞳とは思わない瞳で 、とても 焦っていたり
焦っていなかったり。
『 … 』
『 誰とのだよ 。 』
ショッピの 反応 を 見る限り、いつもの反応とは 凄く違った。
俺は確信して 冷たく燃やしたような 目で ショッピを 睨むように見た。
「 … ッ 」
ショッピは そのまま突っ立っただけで 、特に何も言わない。
浮気してるなら そう言えばいい 。
そんなことも 言えないのか 、
と 少し 呆れたように 俺は目を細めた。
… さっさと 答えてほしい。
『 … ッ 、なあ。 』
『 言えないん ? 』
こたえられない 目の前の 彼を見ていたら、
無性に腹が立って 、こんな風に 弄ばれてると知らず 、
純粋に 彼と一緒にいた自分が 憎くて、
こんな風に 自分を 弄ぶ 彼が憎くて ッ!!!
彼の 細々しい 腕を 力強く掴んだ。
強く、強く 掴んだ。
『 … 』
『 最ッ低やな。 』
そう 冷たく一言吐き捨てたあと
自然に 腕を掴んでいた手が 力弱くなって
ショッピの家をあとにした。
~ …
ガチャッ。
「 … ぞむさッ、!! 」
「 前は ほんと ごめんなさい …… ッ 。 」
玄関が勢い良 くあいて、濡れながら 玄関に入ってきた、
深々く あやまる 彼。
その拍子に、
ショッピのスマホについている、お揃いのクマの ストラップが揺れる。
… あれ鍵 、…
そっか 、合鍵…こいつ持ってるんやっけ。
「 … 俺 、ッ やっぱ あの時 ぞむさんが 」
「 いないとダメって気づいて …ッ、 」
「 だから、また 俺と ……ッ、 」
「 … ぇ 、 」
そして、突然驚く彼。
今度は どーしたん ?笑
紫色の瞳が送る目線には、
銀色に 輝く、 “ 指輪 ”
『 … インターホンぐらい 鳴らしてよな ~~ …。 』
『 片付ける暇もなかったわ ~ …。笑 』
「 …ッ 」
… なにその目 。
白々しく 俺を見つめて気に入らないな。
「 … これ 。 」
「 誰とのですか 。 」
その冷たく燃やす 貴方の目。
…
あーあ 。
『 … 』
やっぱり面倒くさい 。笑
これめっちゃ好きかも 。