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“ 卒業 ”
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雪が溶け始め 、 桜が 舞い始めた 今日
先輩は 卒業します 。
今日はとても学校に着く足が重い 。
何故なら もう 先輩と さよなら する 時間に なってしまうから
1歩1歩 歩くと 先輩と の 距離が 遠くなっていく気がする 。
まあ 行かなかったら行かなかったで 寂しいだけだけど 。
がらら … っと 厚いドアを開ける 。
俺が最後の登校者だったらしい 。
申し訳ない 。
友人に挨拶を交わしては 席に座る 。
朝の会が終わり 、 椅子を持って 体育館へ 向かう 。
3年生はまだ来ておらず 、 やはり 寂しい 。
緊張や 圧迫が 迫った 空間 。
なんとも言えず 時計の針がうるさい 。
時間は一刻とばかり すぎていく 。
何度も椅子の 座り方を 変え 、 綺麗に 映ろうと する 。
” 卒業生 入場 ”
掛け声と同時に ドアが 開いた 。
次々と 生徒達が入ってくる 。
音楽にのせて 。
入場の中盤ぐらいになると 先輩の 姿を見かけた 。
初めて出会った時より 凛々しく 爽やかな顔を している 。
なんというか … 大人っぽい 色気 。
卒業生の中でも 彼だけが 一番に輝いている気がする
でも 、 彼から見る俺は モブ なんだろうな 。
ただ 部活が 一緒だっただけで 特別 … という 感情には ならないだろう 。
ぐるぐると 思い出が 脳裏 に 彷徨えば 、 入場は 終わっていた 。
式は 去年より はやく 感じた 。
” 卒業生 式辞 “
俺の期待は 的中した 。
式辞 … は 彼が 読むらしい 。
生徒会会計 だったが 今じゃ 学級委員を 務めており 、
学校に 貢献していたし 当たり前 。
ずっと そう思っている 。
彼の声は とても 心地が良い 。
普段は ぎらぎらした 元気の良い 声だが
こういう 大事な 場面だと 落ち着いた声で 優しい 声 。
所謂 ギャップ と いうもの なのである 。
この 声が 俺は だいすき 。
なんて また 考えていると 式は 終盤に 突っ走った 。
卒業生合唱が 終わり 拍手が 終えない中
” 卒業生 退場 “
俺等 は 内側へ 向き 、 卒業生を 拍手で 見送った 。
俺の眼中には 先輩だけ 居た 。
やり切った 、 という 顔で 卒業式を 出ていった 。
初めて見た顔で困惑したが 、 新しい1面が見れて 嬉しかった 。
これが 唯一の 至福というものでもある 。
満足気に なり 前を向き
来賓様 、 保護者様 が 教室に移動した 後
2年生の俺らは 片付けに 突入した 。
子鳥のさえずりが 聞こえる 。
まるで 3年生を 送り出しているように 。
そんな中俺らは 最後の 出会い場として 先輩達に 話しかけに行く 。
勿論 俺は あっきぃさんに 話しかけに行きたかった 。
しかし 、 周りには 女子の 大群 。
俺が 行っては いい場所ではない … という 圧を感じる 。
第2ボタン 貰いたかったな … なんて 悲願 する
友人に 連れられ しぶしぶ 女子 の 先輩 の 元へ 行く 。
友人は ナンパ 目的だったそう 。
そんな 友人に 呆れ 、 横目で 彼を 見る 。
太陽に 当たって 瞳が 輝いている 。
黒髪 が 風に 当たり さらさら と 靡いている 。
やはり 、 俺は 彼の 虜 なのかもしれない 。
ぼーっと 彼を 見ていると 後ろから 声を 掛けられた 。
女子の 先輩 。 陽キャ 。 所謂 ギャル
2年生と 名乗ったら なんか 気に入って 貰えました 。
可愛い らしいです 。
俺 … 男 。
記念に 写真を 撮ろうと思い 、 彼女達に 近付く 。
ある程度 距離は 取っていたはずなのに ぎゅっと 抱き寄せられてしまい
胸が 俺の 顔を 埋める 。
物凄く 顔が 熱い 。
これが 男子 特有の 照れ という もの 。
別に 恋愛対象に 入っていなくても デリケートゾーンに 触れてしまえば 少し 頬が 赤らむ 。
俺だってそう 。
陽キャ って 無駄に 距離 近いの 好きやんな 。
なんでやろ 。 普通に 恥ずい 。
赤面した 顔のまま 写真を 撮られた 。
その時の シャッター音 は 格別に 怖かった 。
ぷしゅ 〜 っと 蒸気が 頭から 吹き出たように 顔が 真っ赤になっていた 。
その時 、 後ろから 声を掛けられた 。
あっきぃさん だった 。
「 顔赤いけど 、 さっきの子達 の 事 すきなの ? 」
「 い 、 いえ 、 ! 少し 距離が 近くて 戸惑ってしまって 、 」
この時の彼の声は 普段より違った。
明るい声でもなければ 、 優しい声でもない 。
暗く 低い声 。 まるで ヤンキー みたいな 。
とても 怖く 、 否定し続けることしか できない 。
全て事実だから 否定する の 当たり前ですけど 。
彼は 安心したのか 普段の雰囲気を 取り戻した 。
その姿に おれも ほっとする 。
「 渡したいものが あるんだよね 。 」
耳元で 囁かれ 腰が びくつく 。
変な感覚 。
それに伴い 、 彼は俺の 手に触れ 手を握る 。
なにか 固体のものが あるのを 感じる 。
ぱっと 離し 、 固体に 目を向けるとそれは
第2ボタンだった 。
嬉しさで 声が 出ず すぐ 頬が 赤くなった 。
同時に 何故 俺なのか 疑問が 湧く 。
俺だけじゃなく もっと 可愛い子に 渡せばよかったのにな 。
「 部活 も 勉強も 頑張ってね !
またね 。 」
にこっと 爽やかな笑顔を 見せ
彼は 背中を 向け 校門から 出た 。
俺はその姿を 見ることしか出来なかった 。
いつまでも いつまでも 彼を 影で 見守るしか 。
ほんとは 聞けばよかったんじゃ 。
なんて ことが 俺の 精神を 崩す 。
この 第2ボタンだって 誰でもよかったんだ 。
もしかしたら 行先が 無く 余った俺に くれたのかもしれない 。
いつもいつも 俺は彼にやって 貰ってばかりだった 。
本当だったら 。
本当だったら 連絡先も 聞けて
告白もできて
ずっと 傍にいてくれる世界線も 作れたはず 。
なのに 、 神様の 期待を 裏切り 俺が 全て 壊した 。
彼は 国立の 高校へ 進んだ 。
俺には 夢のまた夢 。
絶対 行けるわけがないのに なんで 俺は こんなに 行動しなかったんだろう 。
自分が 情けない
気持ち悪い
気味が悪い
笑ってくれ
もうなんでもいい 。
前までは さよなら だったのに
またね
なっちゃった 。
自分のせい 。
ごめんなさい 。
大好き 。 なんてね 。
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コメント
2件
続き欲しいです!最高過ぎます🥹
欲しいです!!