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#文スト中原中也夢
茉莉(まつり)
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#文豪ストレイドッグス
前回の続きです!今回は珍しく(?)中也さんと夢主さんとの甘々でーすヾ(°∀° )/ー!描き慣れてなさすぎてなんかもう……ねぇ(´^ω^`)甘々とは何ぞや状態ですね笑これが私にとっての甘々じゃー!!!(強行突破)あっ今回過去最高に長いです☆(ゝω・)v
本編スタート!
ーーーーーーーーーー
コンコンーー
「中也さーん」
「入れ」
中也の声を待ってから部屋に入る。
部屋中が書類の山であった。紅葉の言った通り、まだ仕事中である。
「お疲れ様!」
「おう」
中也は書類と睨めっこしながら、彼女の言葉に反応を返す。彼女はそんな中也の隣に自然と座る。出来るだけ邪魔しないように。
「もしかしてまだかかる?」
「そうだな、もう少しかかるな」
「そっかー」
彼女はすることもなく、ぼんやりと中也の横顔を眺める。いつもは正面からしか見てこず、帰り道も歩きながらだったからか、こんなにじっくり横顔を眺める機会などほとんどなかったため、なんだか新鮮な気持ちだった。
ーーカチ、カチ
壁に掛かる時計の針の音と、 時々擦れる紙の音が、静かな空間に響く。まるでこの世界に2人しかいないような不思議な感覚だが、自然と心地がよい。
彼女はふと目を閉じる。
自分の規則正しい心音と鼻を擽るような微かなタバコの匂い。
この瞬間を独り占め出来ることの高揚感。彼女はすっかり気分が良くなったようだ。
彼女は中也の肩にぽんともたれかかった。中也は特に気にせず作業を続ける。
「寝みぃか?」
「ううん、大丈夫」
彼女は体制を変えぬまま、少し顔を上げる。
「……中也さんは? 」
「ん?」
「……疲れてる?」
予想外の言葉に中也の手の動きが少し鈍る。
「……まぁな」
「そっか……」
そういうと彼女はゆっくりと腕を持ち上げる。
ーーふわっ
「頑張ったね」
まるで子供を甘やかすかのように中也の頭を優しく撫でていた。彼女のあまりにも珍しい行動に、中也の動きが完全に止まる。
「……お前な」
「ん?」
「無防備すぎんだろ」
彼女はきょとんとした顔で、
「恋人なんだから別にいいじゃん」
そんな彼女の言葉に中也は完全に項垂れる。
同時刻ーー
幹部室の扉の前
「やっと資料できたから提出するか」
「よし、じゃあ入るぞ」
コンコンーー
……
「あれ?」
「反応がないな」
「おかしいな、いつもならすぐ返事するのに」
「とりあえず急ぎでもないし、書類だけ置いて帰るか」
ガチャ
扉を開けた先には、
中也の肩にもたれる彼女
頭を撫でられている幹部
完全な恋人空間が広がっていた。
「」
「」
部下たちはそっと扉を閉める。
「……見なかったことにしよう」
「……そうだ、俺たちは何も見てない」
部下たちの生存本能である。
その日の夕方ーー
「姐さん!」
「ん?」
「こっちでお話しましょう!」
「え!するー!」
彼女は笑顔で答える。部下たちはなんとも微笑ましい様子で見守る。
しかし、1人だけ笑っていなかった。
尾崎紅葉である。
「のう」
「なんですか」
中也が反応する。
「お主、随分骨抜きにされておるのう」
「……違います」
「写真立て」
「……」
「スマホ」
「……」
「恋人殿が居る日の帰るスピード」
「……」
「完全な骨抜きじゃ」
中也は何も反論出来なかった。紅葉は楽しそうに笑う。
「まぁよい」
「?」
紅葉は目を細める。
「お主が幸せなら何よりじゃ」
珍しくとても優しい声だった。
中也は少しだけ目を伏せる。
確かに、昔の中也なら想像も出来なかった。
守りたいと思う人
帰りたい場所
安心できる時間
全部、彼女自身がくれたもの。
かけがえのない大切なもの。
その日の帰り道ーー
「中也さん!」
「なんだ」
「今日ね!」
「おう」
「美味しいお菓子もらったの!」
「そうか」
「いつものお礼だって!」
「良かったな」
「うん!」
そう言って自然に手を繋ぐ。中也も握り返す。当たり前のように。
そんな2人の様子を本部の窓から眺める部下たち。
「見ろよ」
「見てるよ」
「幸せそうだな」
「いいですね」
「いつまでも見てたい」
「ほんとにな」
夕焼けに染まる港の景色が、二人の背中を穏やかに照らしていた。
コメント
3件
みぅです🤍🥀 第36話、甘々で最高でした…!中也さんが夢主さんに撫でられて動き止まるところ、もう完全に骨抜きじゃないですか(笑)紅葉さんに「骨抜き」って言われて何も言い返せない中也さん、可愛すぎます。部下たちの生存本能もツボでした。最後の夕焼けのシーン、自然に手を繋ぐ2人にこっちまで温かくなりました。茉莉さんの描く「甘々」、すごく伝わってきましたよ☺️