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あぁ〜きんさんブチギレるんじゃない、?
なんでこんな神作品見てなかったんだろう 🤔💭
あ〜ドロドロ系ですね 好きです愛してます💞
ぼよよよよーん!
ペンギンが好きすぎて県めっちゃまたいで
コウテイペンギンに会いに行ったとろお丼です~
ではどうぞ~!
shk「……ッくそ….」
雨で泣いているのがバレないとか
そんな言い訳をする言葉が俺の中にあふれる
浮気をしていた
あんなに愛を注ぎあっていたはずなのに
きんときにとっては少なく、下らない愛情だった
体を交わしあった行為も
きんときの俺に対する好意も
全部、全部嘘だった
偽りだった
shk「….ッ…きんとき…ッ ……」
溢れる涙
浮気をされても
なぜだか俺は
『シャケ~ッ!!』
「重めぇって!!w」
彼の温もりを求めてしまう
ザっと靴に挟まった石が
音を鳴らしてコンクリートの上に乗る
shk「……….」
俺の目の前には髪から滴る雨の雫と
俺の涙で世界が滲んでいた
泣きすぎて頭がくらくらする
ふらつく足を整えて
ピンポーンと呼び鈴を鳴らす
その音さえも悲しく聞こえてしまう俺は重症なんだろう
br「….はーい………って…えぇ…!?」
中から出てきたのは
ブカブカのパジャマを着崩したぶるーくだった
br「….ちょ..!?…えぇ…!?!?」
困惑と驚きを混ぜたような顔を此方に向けて
br「シャークん..!?どった…!?」
shk「….すまん…入れて」
br「…なんか分かんないけど分かった…!?
と、取り敢えず服着替えないと…あと風呂!!」
忙しく動く彼
少し見慣れた廊下には本や靴下などが散らばっていた
br「….あ、上がって!」
手招きされてリビングへ向かった
廊下を濡らしてしまうことに謝罪しながら
定まらない足取りで歩いていく
br「…はい..!タオル ..」
ぶるーくからバスタオルが差し出される
するとぶるーくが俺の顔をぐっと覗いて
br「ごめん….こんなこと聞くのなんだけど…泣いた…?」
shk「…っ……うん….」
負けず嫌いの性格が吹っ飛んだように俺は真実を伝えた
br「……..詳細は….聞けたら聞いていい…?
先に風呂入っていいから…」
もういっそ吐き出しまえば楽だろうか
この生き地獄から
この彼に会いたい感情から
目を背けられるだろうか
shk「…….分かった..」
br「……うん….早く入ってきな..」
優しい目を向けて俺に言う
ぶるーくの瑠璃色の瞳は彼に似ていて
さっきの彼の目を思い出させた
shk「ッ….ごめん…迷惑かけて….」
br「いいから早く入って!」
shk「……さんきゅ」
湯船に浸かる
湯船は俺の涙の量のように勝手に感じてしまう
『おらっ!!wシャケ!!』
彼の声が脳裏に響く
風呂でお湯をかけあって
はっちゃけてた思い出がまた思い出される
shk「…きんとき..っ….」
もう出ないはずの涙がこぼれる
もうお湯なのか
雨なのか
涙なのか
分からなくなって
俺の頬を伝っていく
shk「きんときぃ….ッ…」
情けない声
俺でも聞かない声が風呂に響いた
shk「…..風呂….ありがとう…」
下を俯いて例を告げる
br「……うん….」
ぶるーくも暗い声を漏らしている
また沈黙が続く
br「…あ…のさ…」
静かな空気を破るようにぶるーくが口を開く
br「……きんさんと…なんかあったの…?」
shk「 . …….うん…」
br「….喧嘩….?」
shk「いや…..きんときが….ッ」
喉の奥に悲しみが突っ掛かる
捻り出すようにして、俺は声を出した
shk「…..浮気…してた….」
br「………..え….」
ぶるーくの困惑の声と同時に
ピーンポーン!!
力強くインターホンが鳴った
br「…え…誰だろ…ごめんちょっと待ってて」
shk「…あ、うん..」
ぶるーくが玄関へ向かう
ギッと少し鳴る木の床を歩きながら
ピッとインターホンの画像を見る
そこには
kn「…シャケッ…ゲホッ…来て..ッ…ないっ?」
今一番会いたくない人がいた
br「………いる」
shk「…は…?」
ぶるーくは遠くを見つめて
まるで何か企んでいるような目をしている
shk「…ぶるーく…?」
kn「開けてッ….!…シャケいるんでしょ..!?」
br「…うん..」
ぶるーくが段差を降りてガチャッとドアを開ける
kn「…はぁッ….シャケ..ッ」
入ってきたきんときは
綺麗な黒髪はボサボサだし
目からは涙を流してるし
服はグショグショだった
kn「….シャケ..ッ…良かった…いた…!」
俺に抱きついてくる彼
br「………………..」
shk「きんとき…ッ」
様々な感情が一気に込み上げる
悲しみ
嬉しみ
怒り
俺を殺すように
脳内をグチャグチャにする
br「………….」
黙って俺達を見ているぶるーく
すると
ぐいっ!!
shk「わっ!!」
kn「えっ…?」
俺たちは引き剥がされた
kn「…え…?ぶるーく….?」
困惑しているきんとき
俺も驚いていた
後ろから見えるぶるーくは
br「……..ニヤッ」
shk「…..え…?」
俺には
少し笑っているように見えた
br「 ………グイッ」
shk「えっ!?」
また急に
視界が一転した
kn「……………は….?」
俺は今の状況を理解するのに時間がかかった
目の前の瑠璃色の瞳
俺とぶるーくは
shk「……え…?」
br「ひひ…ッ…w」
唇を重ねていた