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『……お前…何しとんねん。』
「ごめん、自分を守ろうとしただけなんだ…。」
5月21日、俺の恋人は人を殺した。
ねぇ、どうしよう、助けて。俺の方を見て助けを求める恋人を見て、俺はなぜか可愛いと思ってしまった。
恋人の手の中にはもう動かない屍があるのに。
大粒の涙をポロポロと流すそいつが、可愛くてたまらなかった、たとえ自分が共犯になっても助けてやらないとって思った。
俺はずっと流れている恋人の涙を拭い。
『隠そう』と言った。
「……」
『誰にもバレへんように隠そう。』
「でもバレたら…。」
『そんときはそんときや、逃げればええ。』
死体を土に埋め、俺は共犯者となった。