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桃赤♀Dom/Sub
この世には第二の性というものがある。
その中でも大きく2つの性に分けられる。それがDom、Subである。Domは人を支配したい欲求を持ち、Subが支配されたい欲求を持つ。DomやSubの中でもランクに分けられていて、支配したい欲求が強いDomと支配されたい欲求が強いSubが結ばれるとそれはそれは相性がとても良いと言える。
だからこそ、俺達みたいな関係性でこんなにも長続きしているのは世間的には珍しい方だと言えるだろう。
「ん、ただいま。」
「…あ、おかえりなさい!」
今家に帰ってきたのは彼氏のないくん。りうらがSubでないくんがDom。それでも欲求の強さが中々に違う。ないくんはDomの中でもランクが高いし、支配したい欲が特に強い。そんなないくんに比べてりうらはSubの中でもランクは低い。Subとしての欲求が本当に弱い。なんでSwitchとかNormalにならなかったのだろう疑いたくなるくらいに。
「…今日はどう、?無理そう…?」
「…うん、ごめん。」
そして、ないくんはとっても優しいからりうらに合わせてくれる。りうらがPlayしたいといえば付き合ってくれるし、りうらがPlayしたくない。気分じゃないといえば「そっか」と一言述べてそのままそのお話はおしまいになる。
だからこそりうらは時々不安になる。りうらなんかじゃないくんとは釣り合わない。きっとないくんと同じくらいSubとして有能な、支配されたい欲が強いSubが世界中にはそのへんを転がっているかのように居るはず。
りうらなんかはNormalとかSwitchとかでもいいくらい、Subとしては無能なのに、なんでないくんと付き合えてClaimな関係になってこんなにも幸せにしてもらえてるんだろう。
そんなことを考え出すとりうらはSubとしては無能だからこそ、dropすることはなくてもずっとモヤモヤ。どれだけ頑張ったって、りうらはないくんを満足させることができない。りうらはないくんを幸せにできない。りうらはないくんから貰ってばかりでお返しすることができない。
「りうら、こっちおいで」
そう言って腕を広げてくれるないくんにゆっくり近づいて腕の中にすぽりと収まる。Dom/Subは関係なく、男女の気持ちとして好きになってしまったから。好きになった気持ちは抑えきれないから、だからこそないくんと釣りあえていたらいいのにな。とか、りうらがもっとSub性が強まったらいいのにな。とか別れを考えるんじゃなくて己を直そうと考えることばかり。
「大丈夫、大丈夫だよりうら」
「どんなりうらでも俺はりうらを愛してきてるんだから、そんなに自分を責めないで」
背中をとんとんしながら優しく、落ち着くその低音のりうらの大好きな声で話しかけてくれる。そんな声を耳にしたら泣きそうになっちゃうりうらが居て、それに甘えるようにぎゅーっと抱きしめる。
…あれ、なんだろう。なんかふわふわしてきて…
「ん…ないく…」
「Space? 入っておいで。俺はそばにいるから大丈夫だよ」
そう言われてまた強くぎゅーっと抱きしめられたとき、より一層ふわふわした感じがりうらを襲ってきて、そのまま意識を手放した。
次に目を覚ましたとき、りうらが意識を手放したとき同じ体制のままだった。ないくんはスマホもなにもいじって無くてただずっとりうらを抱きしめてくれてたのだろう。
「おかえり、りうら」
「…ないくん〜っ…!!」
「Spaceしっかり入れてえらこだね、Subに近づけてるんじゃない?すごいすごい」
赤ん坊をあやすように頭を撫でてそのままキスをしてくる。ないくんと交際して結構の日時が経つのにこれまでdropとかSpaceとかSub特有の症状に陥ったことがなかった。
だからこそSpaceに入るとき、dropしてたのかSpaceだったのかわからなかった、し入るのが怖かった。Spaceに入った状態のままdropしたらどうしようなんて考えてたりもした。
「…りうら、俺ね? りうらが俺の手によってどんどんSubに近づいていくの嬉しいんだよ。」
「りうらはきっと『りうらはSub性弱いからないくんを満足させることができない』とか考えているんだろうけど、Sub性が弱いりうらをどんどんSub性を強めていくことにもまた少しだけ快感…?を感じることがよくあるの。」
りうらが考えていることを見透かしてそれに対して返答するかのように話しかけてくれる。嗚呼、また泣きそうになっちゃうなぁ…笑
「大丈夫、りうらは俺を十分に満足させてくれてるよ。」
「…、ほんと…?」
「嘘つくと思う、?笑」
思う、と言葉にできなくて小さく頷くと「えぇー?」なんて笑いながらぎゅうっとまた抱きしめてくる。それにりうらもまたぎゅーっと抱きしめるとないくんがまた小さく、掠れた声で言葉をこぼす。
「りうらのこと、だいすき…だから。自分をせめるような真似しないでね…」
それに対して「わかった、だいすきだよ」なんて伝えるかのように雑に、荒々しくキスをすると今度はりうらの口の中に舌がねじこまれて、Spaceとは違うふわふわに襲われて、気がついたときはびりびりと脳に電流が流れたかのような快感が迫ってきた。
end
コメント
2件
ゴホッ...ヴ...ゲホッゴホッゴホッ...(死にかけ)テスト死んでるけど生き返りましたわ… こういうdom/subもいいっすね…そういえば見終わった瞬間急に咳出たんですよね…笑 なんだったんだろ笑今回も良かったです!