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2件

遅くなったかもです!今回も神作でした!
第27話「再び動く影」
夜の街。
ネオンが光る通り。
人混みの中を、一人の少年が歩いていた。
長い髪。
冷たい目。
駆人。
周囲をゆっくり見渡す。
街の音。
車の音。
人の話し声。
だが、駆人の表情は変わらない。
ポケットから小さな端末を取り出す。
画面には地図。
赤い点が一つ点滅している。
被験体No.27。
莉々。
駆人「……」
小さく息を吐く。
駆人「近い」
そう呟いた時。
視界の先に、一人の男がいた。
見覚えのある顔。
男。
莉々と会っていた人物。
駆人は足を止める。
駆人「……」
数秒、観察する。
男はカフェの前でスマートフォンを見ていた。
何かを待っている様子。
駆人は小さく笑った。
駆人「……なるほど」
静かに近づく。
男はスマートフォンを見ていた。
メッセージ画面。
【今日は少しだけなら】
莉々からの返信。
短い言葉。
それでも、少し嬉しくなる。
男「……」
その時。
声がした。
「すみません」
男「?」
振り向く。
そこにいたのは、知らない少年。
整った顔。
どこか冷たい雰囲気。
駆人「人を探してるんです」
男「……誰ですか」
駆人は少しだけ笑う。
そして言った。
駆人「莉々って人」
男の表情が変わる。
男「……どうしてその名前を」
駆人は男の目を見る。
駆人「知り合いなんですよ」
その声。
どこか怖い。
男は直感で分かる。
――危ない。
男「……知りません」
嘘をつく。
駆人は数秒黙った。
そして。
小さく笑う。
駆人「優しいですね」
男「……」
駆人「でも」
一歩近づく。
駆人「嘘、下手ですよ?」
男が後ろに下がる。
その瞬間。
駆人の手が男の腕を掴む。
男「っ!」
力が強い。
逃げられない。
駆人は静かに言う。
駆人「教えてください」
男「……」
駆人「お姉ちゃん」
その言葉。
男の背筋が凍る。
男「……弟?」
駆人は少し笑う。
駆人「そう」
そして。
目が冷たくなる。
駆人「お兄ちゃんを殺した人 です」
その頃。
街の反対側。
莉々は歩いていた。
男と会う約束の場所へ向かっている。
だが。
足が止まる。
莉々「……」
胸がざわつく。
嫌な感覚。
まるで。
昔、何度も感じた気配。
冷たい。
危険な。
莉々の目が少し開く。
莉々「……」
小さく呟く。
莉々「まさか」
その瞬間。
頭の中に浮かぶ名前。
駆人。
莉々はすぐに走り出した。
カフェの裏路地。
男は壁に押し付けられていた。
駆人の手が首元を押さえている。
男「……っ」
息が苦しい。
駆人は静かに言う。
駆人「言ってください」
男「……」
駆人「お姉ちゃん、どこ?」
男は歯を食いしばる。
男「……言わない」
駆人の目が少し細くなる。
駆人「どうして」
男「……あなたに会わせたくない」
数秒の沈黙。
そして。
駆人は小さく笑った。
駆人「優しい人ですね」
その時。
路地の入口から声。
「その人から手を離して。駆人」
二人が振り向く。
そこに立っていたのは――
莉々。
駆人の目が大きく開く。
数秒。
沈黙。
そして。
駆人が、ゆっくり笑った。
駆人「……久しぶり」
その声は低い。
駆人「お姉ちゃん。変わったね?」
莉々は静かに言う。
莉々「……駆人」
夜の空気が凍る。
なかなか莉々×駆人 の戦闘シーン?
話し合いシーン?にならない、
多分次!出来る!そして1日に、二本投稿したの
偉い!見てくれてありがとう!