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「 No.1ホストと幼馴染」 ― ya × et
その夜、店は大混乱のまま幕を閉じた。
客たちは口々に「伝説だね」「やばすぎ」と噂しながら帰っていき、スタッフも処理に追われていた。
控室に戻ったゆあんくんは、煙草に火をつけることもなく、ただ深く息を吐いた。
そこへ店長がやってきて、苦笑する。
「……お前らしいよ。けどもう、ホストとしては続けられねぇな。」
その言葉に、ゆあんくんは迷いなく頷いた。
「わかってます。だから……辞めます。」
静かに決意を口にする彼の横顔は、不思議と晴れやかだった。
――数日後。
えとは店の前で彼を待っていた。
もうホストのスーツ姿ではなく、シンプルな私服のゆあんくんが現れる。
その姿を見ただけで、えとは胸が熱くなった。
「……ほんとに辞めちゃったんだ。」
「後悔はない。だって……もう、俺にはお前がいるから。」
ゆあんくんはえとの手を取る。
人目なんて気にしない。
「これからは、仕事の顔じゃなくて……全部、本当の俺でいく。」
握られた手がじんわりと熱を帯びる。
えとは涙を堪えながら、小さく微笑んだ。
「……うん。一緒に、歩いていこう。」
夜風が心地よく吹き抜ける街を、二人は肩を並べて歩き出す。
ホストと客という関係を越えて――ただの、恋人として。
コメント
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も う 最 高 😖
わ ぁ ~ ߹~߹