テラーノベル
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吉田) やっと帰れる…
帰りのホームルームが終わり、
終礼のチャイムが鳴る。
山中) よっしー、今日も一緒に帰るっしょ?
俺がリュックに教科書を押し込んでいると、
教室の窓から顔を覗かせてそう言うコイツは
山中柔太郎、2組だ。
相変わらず整った顔立ちしてんなぁ…。
他学年にもファンが多くて目立つ奴だけど、
中身はしっかりおもろくて憎めない。
吉田) 早いなお前もう来たの?笑
曽野) ボクも一緒やで〜!
呆れながらツッコむと後ろからひょっこり
更に背の高い 曽野舜太 が顔 を出す。
舜太も柔太朗と同じ2組で
ほんっっとうに背が高い。
それに加えて人懐っこい性格。
俺が持っていないものが全て詰まってる。
吉田) 2人とも帰りの準備早すぎ。
山中) もうすぐ太ちゃんも来るからね、
吉田) おっけ〜い……
そんな2人に見守られながら、
リュックに教科書やらノートやらを詰め込む。
テスト期間中で荷物がいつもの倍多い。
本当にもうそろそろ肩外れる。
塩﨑) 柔太朗〜!!
山中) おぉ太ちゃん、お疲れ!
手を振りながら走ってきたのは、
3組の 塩﨑太智 。
中学の頃から運動神経抜群で
いつもクラスの中心的存在な奴。
塩﨑) 舜太も仁人待ち?
曽野) そうやで。太ちゃんもお疲れさま!
それぞれクラスはバラバラだけど、
部活のないテスト期間中は
こうして4人で帰るのはルーティンだった。
_
吉田) あ、そうだ俺職員室行かないと
山中) プリント?
吉田) そうそう。
リュックを背負いながら
思い出したようにそう言う。
塩﨑) じゃあ俺たちもついて行くわ〜。
吉田) いや門で待っててくれていいよ笑笑
曽野) 仁ちゃん1人じゃ淋しいやろ?
舜太がニヤニヤしながら俺の肩に腕を回す。
吉田) 子供じゃないからね、俺。
曽野) ええやんええやん!
吉田) まぁ来たいなら来てもいいけど…、笑
塩﨑) も〜仁人ってツンデレやな〜!! ♡
そう言いながら俺のほっぺを
人差し指でつんつんしてくる太智。
俺もう高校生なんだけどな〜。
山中) まぁ俺らって4人で1つだし、
なんだよそれ……笑笑
結局4人で賑やかに喋りながら
職員室へと向かった。
_
リュックからプリントを取り出して、
職員室の外にある提出箱にそっと入れる。
#ご本人様には関係ありません
純喫茶
110
吉田) よし、待たせてごめん帰ろ。
塩﨑) んじゃ、下校しますか〜っ!
再び4人で並んで歩き始めたとき、
すぐ横の階段から走って飛び出してきた。
隙のない制服の着こなしですぐにわかる。
この学校の生徒会長 _ 佐野勇斗 だ。
塩﨑) あっ、勇斗
山中) 今日も生徒会かな〜。
曽野) あんなに急いでどうしたんやろ?
今日も資料やらパソコンやらを脇に挟んで、
走って生徒会室に向かってる。
世間話をしながら
俺らも その後ろを歩いていたそのとき、
吉田) あれなんか落とした?
曽野) ほんまや、本…?
急いでいる勇斗の手から
1冊の小さい本が落ちる。
落としたことに本人は気づいてない様子で
振り返ることもなく走っていく。
山中) …っえ
柔太朗がその本を拾うと、
拾い上げた体制のまま立ち止まる。
曽野) ん、柔?
吉田) 届けに行かないと、、行っちゃうよ?
山中) いや、そのー……。
何か言いづらそうに
その本を見つめながら頭をかく柔太朗。
塩﨑) どしたん??
何があったのか気になる太智が
柔太朗の手からその本を取る。
吉田) えっ、
塩﨑) これ拾ったらあかんやつちゃう…
曽野) これボクら見て大丈夫なやつなん?笑
その本の表紙には
2人の男の子がみだらな姿で
密着している絵がばっちりと描かれていた。
いわゆる、BL本……?
こういうのを見るのは当然初めてで、
思春期の好奇心が圧倒的に勝ってしまう。
太智がぱらぱらとページをめくる。
挿絵も当然刺激的な描写しかない。
塩﨑) うわ、まじか…付箋までつけとる、
しっかり熟読してるやん。笑
吉田) おい太智、あんまジロジロ見んなって…
口ではそう言いながらも、
明らかにクライマックスな描写の絵から
俺も目を離せなくなっていた。
いつも真面目で美人な生徒会長が
いつもこんな本を大切に持ち歩いてるなんて。
_
俺らはしばらく本を持ったまま
どうしたらいいのか戸惑っていた。
本来だったら届けた方がいいのだろう…
けど内容が内容だから届けがたい。
そのとき
佐野) 俺の本どこだよ……っ、
廊下の奥から息を切らせた勇斗が
俺らの方に走って戻ってきた。
いつもの澄ました美形な顔は消え去り、
額に汗をかいて床を必死に探している。
山中) あ、戻ってきた。
柔太朗の呟きに気づいた勇斗が
俺らの顔をちらっと見て、
すぐ俺たちの手元に目線を落とした。
塩﨑) 探してんのって、もしかしてこれ…?
佐野) !? …っお、俺のだありがと……
曽野) 勇斗こういうのが好きなん?
顔を真っ赤にしながら本を受け取り、
素早く振り向いて走っていこうとする勇斗を
舜太が食い気味に引き止めた。
佐野) なっ、俺急いでるから…ッ、、
勇斗の焦りようと真っ赤に染めた顔。
それを見たら、俺たちの胸の奥に
感じたこともない感情が湧いてくる。
山中) いつもそんな本持ち歩いてんの?
佐野) いや…っ違う、とにかく返してっ…
塩﨑) 付箋貼ってあんのに違うはないやろ〜、
塩﨑) 男同士のえっちに興奮しとん?
曽野) 勇斗の秘密見つけてもうたなぁ…♡
太智と舜太が企んだ顔をしながら
勇斗の逃げ道を完全に塞ぐ。
みんなそれぞれオスのスイッチが入ったのは
あんまりそういう経験のない俺でもわかる。
それに釣られて俺も何か新しい感情に陥る。
吉田) 生徒会長がこんなの落とすとか……
吉田) まずいんじゃないの?
佐野) ……っ、!
4人から一気に詰められて、
勇斗は完全に言葉を失う。
耳まで真っ赤で、
焦りすぎてなのかすこし涙目にも見える。
山中) こんなとこで話してたらバレるよ?
柔太朗が勇斗の横にすっと入り、
耳のすぐ近くで話す。
山中) それともこの本のこと知られたい?
佐野) っ……やめろ、頼むから…、
いつも完璧でこの学校の頂点だった会長が
見たことのない無防備で惨めな姿で
同い年4人から総攻めされてる。
その弱々しい姿が俺らをもっと加速させる。
塩﨑) っじゃあさ、静かに話聞かせてや。
太智が意地悪く笑うと、
勇斗の腕を強く掴む。
塩﨑) 勇斗が好きな図書室なら、
今誰もおらんよな?…
曽野) もうみんな帰ったんちゃうかな〜。
逃げ出そうとする勇斗の反対側の肩を
舜太ががっちりと抱え込む。
佐野) ちょ…っ、やだ…離せよっ……!!
必死に抵抗しようとする勇斗。
でも流石に4対1だと勝てないらしく、
抵抗も完全に無意味。
吉田) …行こ、勇斗。
俺が冷たく図書室の扉に目線をやってから
また勇斗に目線を戻すと、
この後されることが予想できたのか
俺から目を逸らす。
山中) 大丈夫だよ。優しく教えてあげるから…
続
リクエストの総受けです、
今回は佐野さんを受けにしてみました。
リクエストありがとうございます!
続きもすぐ書き上げますのでお待ちください。
誤字脱字あったらおしえてくださいね。
コメント
11件
あああああ需要がありすぎるやばいめっちゃすきすぎるやばいやばい
佐野さん腐男子そうなのたしかに分かるし萌える、、 シチュが最高すぎます!!続き楽しみにしてますね!!!
めっちゃすきです😭😭続き待ってます‼️‼️