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こんばんは、めろろです❕🎀
めっっちゃお久しぶりです…😵
2ヶ月ぶりくらいですかね、すみません…🥲
少しお名前変わりましたが書く内容などは変わらないのでご安心を😌
今回桃白3️⃣です😽︎💞
前回の企画は次回から使わせていただきます…😌
企画ですが、今後あの中から書けそうなものは私が選んだ上で書かせて頂こうと思います🫶🏻💗
現在「注意喚起」と言う題名の作品にリクエスト記載して下されば私が選んで書かせていただくかもしれません👉🏻👈🏻😿
今後も募集するのでゆっくりお考え下さい〜👋
今回初めてのどろ沼作品となります💕
苦手な方は早めに🔙お願いします(⋆ᴗ͈ˬᴗ͈)”
そしてF様300人突破ありがとうございます⸜🙌🏻⸝💕
時間が経ってしまったからか400人も間近ですね、ありがたいです😌
更新ゆっくりですが気長にお待ちくださると幸いです😽︎💞
長くなりましたすみません💧
それではどうぞ❕☘️
ATTENTION
ᡣ𐭩.桃白
ᡣ𐭩.nmmn、BL
ᡣ𐭩.リバに感じられる所があります🥲
コメ欄はnmmnに則ってお願いします🙇🏻♀️´-
白side
深夜帯の涼しい風に吹かれて、髪が揺れる
日付がそろそろ変わる頃だろう
真っ暗な世界を独り練り歩く
社会人になってからこんな毎日ばかりだ。
白:…もっと自由やと思ってたんやけどな、笑
昔も今も、結局縛られる事に変わりはなかった
上司からの叱責、同期からの乾いた慰め
どんどん惨めになるだけだった
俯いたまま、暗い人生を歩いている
不意に下から耳を劈く甲高い声が聞こえた。
白:うぉ”ッ…!?
どうやら寝ていた猫のしっぽを踏みつけてしまったようだ
こんな真っ暗な所に黒猫がいては上手く見えないものだ。
白:ご、ごめんなぁ…?
少し焦りながら猫に近寄る
意外にも人懐っこく、撫でろと言わんばかりに頭を擦り寄せてくる
白:…んふ、撫でて欲しいん?笑
白:お前人懐っこいなぁ…笑
撫でながらよく見てみたが、首輪はしていなかった。
だが野良猫にしては毛並みが整っている
随分とふてぶてしい猫だ
にゃんっと鳴いて猫が翻していく
白:…またな、笑
立ち上がって手を振ると、足に擦り寄ってきた
白:うぉ…どないしたんや、笑
目を合わせてはどこかへ行く
何か呼ばれてる気がしてついて行ってみることに
猫に呼ばれるなんて、どんな思考だと自分を嘲笑いながらも足を止めはしなかった。
白:…カフェ…?
電気の着いた明るいカフェ
扉にはOPENの掛札が
白:…深夜営業のカフェなんて珍しいな…
しみじみそのお洒落な外観を見ていると、足元の猫が走って行った。
その猫は扉に着いたポストの中に自ら入り込んだ。
白:あっ、おいっ!
俺の伸ばした手は虚しく落とされた。
そこは猫カフェ等では無い、洋風な個人営業のカフェ
猫がもしここのカフェの飼い猫で無かった場合多大な迷惑になるだろう、それも飲食店。
覚悟を決め、扉を軽くノックしてからドアノブに手をかけた
桃side
リンリンっとドア付近に設置したベルが鳴る
誰か入ってきたのだろう、ドアに向かって走る
桃:いらっしゃいませ…!
そこには自分より大分小柄な可愛らしい男性が立っていた
白:あ、えと…すみません…!
白:先程入ってきた黒猫ちゃんって貴方が飼われてますか…?
わたわたと焦りながら説明をされる
体型に似合わないとても低い声をしていた。
桃:多分そうですね、うちの看板娘です笑
白:そうでしたか…!
白:それだけ心配で…それじゃ俺は失礼します…!
桃:ぁ…ま、待ってください!
どこかこの人を逃がしたくなかった
容姿、喋り方、声、男性なはずなのにどこか好意的に思えた
反射的に掴んでしまった手首からは甘いいい香りがする
桃:…そのっ、お急ぎの用が無ければ何か食べていかれませんか?笑
桃:深夜でお腹も空いているでしょうし…!
白:あー…すみません、生憎今お財布を持っていなくて、笑
凄く申し訳なさそうな顔をしながらそう言われる
急いで帰ろうとしていたのはそれだろう。
桃:そのっ、お代は良いので!
白:えぇ…!?
白:さすがに申し訳ないっすよ、笑
桃:その…なら!お兄さんと少しお話させてください、笑
桃:夜は人が恋しくなってしまって、笑
頬をに人差し指を当てて少し掻く
引き止めてしまって申し訳ないのと同時に、恥ずかしさが俺に襲いかかる
白:…なら、お代は明日また払いに来ますね、笑
白:食い逃げをするつもりは無いのですが…それでも良ければ何か食べさせて貰えませんか?笑
桃:も、勿論です!
少し大人っぽい立ち振る舞い
俺より背丈が無いはずなのにどこか優しさと儚さを感じる。
そんな姿にも少し見惚れていた
白:うわ、内装も綺麗っすね…笑
桃:個人営業でもお店ですから…!
白:そうですね、笑
メニュー表を手にうーんと小さく唸り声を上げる彼
キッチンの方に置いてあるメモを取る
白:…すみません!
桃:はい!
白:オムライスと、アイスコーヒー1つお願いします、笑
桃:承知しました…!
そう言ってキッチンに向かった。
気付くと、彼がカウンターに寄りかかってこちらを見ていた
桃:えっ、と…??
白:いや、どうやって作るんかな〜と思いまして。
凄く真面目そうな顔でこちらを見てくる彼
すごく素で喋っていたからか、関西圏特有の訛りを感じる。
彼も気が付いたのかパッと口元を抑えて
白:すみません敬語抜けてました…!//
顔を赤くしながらそう言う
どこか可愛らしく、ふふっと笑ってしまう。
桃:いいですよタメで、笑
桃:そっちの方が気が楽でしょうし、笑
白:すんません…ありがとうございます、笑
さっきより気が抜けたようで、敬語の中に訛りが混じっていた
堅かった顔も、ふっと素敵な笑顔をこぼしてくれた
その笑顔にどこか胸の奥がどくっと反応していた。
白:…うわすげぇ…!
白:こんな綺麗にオムライスって作れるもんなんや…笑
桃:お店やるくらいには作れますから、笑
白:いや〜…にしてもこんな綺麗に作れへんよ俺…笑
白:尊敬しますわ、笑
桃:ありがとうございます、笑
アイスコーヒーと共にトレーに乗せてテーブルに向かう
後ろからひょこひょこと歩く彼が小動物のように感じられる
桃:お待たせしました、こちらオムライスとアイスコーヒーになります。
桃:ケチャップはご自由におかけ下さい。
白:ありがとうございます…!
目を輝かせながらスプーンを持って食べ出しそうな勢いだ。
俺が使ったフライパン等の片付けをしようとすると、声をかけてきた
白:え、あの…
桃:はい?なんかありましたか?
白:…いや、お喋りするって言うてたから横座ってくれるんかと思ってました…笑//
笑いながら少し照れているみたいだ
その様子がどうにも可愛らしくて、口元が緩む
白:すいませんね変な事言うて!笑//
桃:…お客様が良いのでしたら座らせていただいてもよろしいですか?笑
白:え、ええの…?
桃:お客様次第ですが、笑
少しちょっかいをかけてみても初心な反応をする
最初の大人っぽさは吹き飛んだみたいだ
白:…座って…欲しいです、/
俯いたまま小さくそう言われる
頭を撫で回したい衝動に駆られるが何とか落ち着かせる。
桃:分かりました、失礼しますね、笑
そう言って隣の椅子に腰をかける
まだ顔の熱が抜けないのか、彼は顔を赤くしたままでいる
桃:…あの、お兄さんはなんのお仕事を?
白:あぁ…ドームスタッフを務めてます、笑
白:要するに…ドームライブをされるアーティストさんのパシリです、笑
少し苦しそうに笑う
嗚呼、きっとこのお兄さんの辛そうな顔の正体はお仕事だろう。
桃:…そのアーティストの方々にはお会いすることなどあるんですか?笑
白:度々ですかね…楽屋に頼まれた時なんかは手渡しすることもありますよ、笑
桃:わぁ、それはまた凄いですね!
白:まぁそうですね、少しその方々の嫌な所が見えたりしてしまうこともありますが…笑
桃:あぁ…確かにそれは嫌ですね、
白:そうなんですよ…!
白:楽屋を汚したまま帰る方もいて、お掃除の残業が入ったりもして…!
白:あっ…すみません、勝手に盛り上がってしまって…
桃:良いんですよ、ここはそういう所ですから!笑
そう、ここは深夜帯のみ営業のカフェ
人の相談を聞いたり、家が落ち着かない方などが来たりする場所。
白:深夜帯のみの営業…
桃:だから結構大人の方が来たりしますよ?笑
白:そうなんですか…
白:…お兄さんは、なんか無いんすか?そういう悩みとか…
桃:俺ですか?笑
白:はい、人の話を聞くだけなんてつまらないでしょう?笑
少しびっくりしてしまった
今までは結構自分の話をしてすっきり帰っていく方が多かった
なのに彼は俺の話を聞こうとしてくれている
芯の優しさが滲み出ている
いい人なんだな、きっと
桃:んー…強いて言うのでしたら少し今新メニューの考案につまづいていまして、笑
白:新メニューですか!?
凄く目をキラキラさせて俺に問いかける彼
食べていたオムライスの手を止めてこっちを見てくる
子犬みたいだ
桃:えと…はい…笑
白:えぇ…!良いですね凄く!
白:どんなのを作ろうとされてるんですか?
桃:今はシチューを作ろうとしてます、笑
白:…シチューなんてルウを買えばええんや無いんか?
少し戻った関西弁
気が抜けた時に漏れるこの喋り方が好きになる
桃:ルウは使いませんよ?笑
桃:1から全部作ってます、カレーも、笑
白:ほんまに!?
白:もうそんなのシェフやないか…!!
パッとこっちを見てだんだん顔を赤くして言った彼
白:…シェフやった…///
桃:あははっ、笑笑
桃:シェフですよ?笑
初歩的なミスに少し笑ってしまった
ぷくっと頬を膨らませてむくれている。
白:そんな笑わんでも…
桃:ごめんなさい、笑
白:…しゃーないなぁ…笑
その後も他愛の無い会話を続けた
彼が来て2時間くらいが経った頃、すごく眠たそうに顔を揺らしていた
桃:…大丈夫ですか?笑
白:うぅん”っ…大丈夫、や…
桃:大丈夫じゃないですね、帰れますか?笑
白:うー”…
桃:もぉ…笑
桃:お家、どこか分かりますか?笑
顔をむぎゅっと両手で包んでみる
ぱちぱちと瞬きをした後、顔がふわっと赤く色ずく
白:…ぁ、うん…分かります…//
桃:目覚めましたか?笑
白:覚めました…!//
桃:今日…会社ですか?
白:…はい、笑
桃:…その、今夜も余裕があれば来ませんか?
白:…忘れたんですか?笑
桃:…えっ、…と?
白:お支払い、まだですよ僕 笑
桃:…あ
白:食い逃げ犯にしないでください、笑
少し笑ってドアの方に歩く彼
どこか消えてしまいそうで、
触れてしまえば溶けそうな姿をしていた。
白:では、またお会いしましょう笑
桃:…またのご来店お待ちしております、笑
ぺこっと頭を下げる
顔を上げた時の彼は、とびきり優しい笑顔をしていた。
あれから日、月、年が経った
彼との関係も段々と進んで行き、ただの客と店員が、相談する仲になって
タメ口を聞くようになって、全てを晒せるようになって、
恋仲になった。
近い場所で彼を支えられるのが自分であることを、当時は思ってもいなかっただろう。
だが、幸せとはかけ離れていたと言える
白side
僕にはとっても素敵な彼氏がいる。
言葉には出来ないような、甘いのに爽やかなしつこく無い香り
優しい顔、俺を包み込んでくれる広い体、低くて安心する声色
褒める所なんてあげたらキリが無いような、僕には勿体ない彼氏がいる
だが、そんな彼氏にも欠点がある
軋む音をすり抜けて、家の中に入る
白:…ただいま。
桃:……
リビングに入ると、スマホを見て何も言わない彼氏
膝にはあの日の猫ちゃんがゴロゴロと声を出しながら撫でられている。
白:…ねぇ、お風呂入ったん?
桃:…見てわかんねぇの?
髪から少し滴る水、首元のタオル
察する事は出来たのに僕は馬鹿だ
白:…ドライヤーいる?
桃:いらねぇ
突き返された言葉。
仕事帰りの体には染みる
白:…お夕飯とかは
桃:いらねぇからッ!!
言葉を遮って叫ばれた言葉
スマホから離され、ようやく向けられた視線は乾いて冷たいものだった
桃:うるっせぇんだよもう…ッ
桃:もう構わなくていいから、部屋来んなよ
そう言って髪をボリボリ引っ掻きながら、部屋のドアを思いっきり閉めていった
にゃおんっと鳴いて猫ちゃんは僕から離れて歩いて行く
変わらなくなった日常にため息をつく。
僕の彼氏は、二重人格だ
付き合ってから分かったが、ないちゃんは気付いていないみたいだ
1人は僕が好きになった優しいないちゃん。
2人目は…今見たようなモラハラ気質なないちゃん。
最近は2人目の方が会うことが多い。
疲れてしまっていると会うことが多いもう1人の人格
僕の苦手なタイプだ
僕の愛した彼は最近見ていない。
白:…そんなの疲れてまう、笑
猫ちゃんがこちらを見ていた。
白:…おいで?笑
手を広げると迷いながらもこちらに近寄ってきた。
やっぱりこいつは人懐っこい。
白:いい子やねぇ〜…笑
膝に乗せて頭を撫でてやると、目を細めて可愛らしい顔をする。
不意に、目の前から少し軋む音がする
桃:…おい、触んな
白:……
無言でいると猫ちゃんはないちゃんの部屋の中に入って行った
睨まれたまま扉がまた閉められた。
白:…あは、は…笑
彼氏からも、猫からも見下されて俺はどうしたものか。
乾いた声で笑うも、ないちゃんは重たい扉の中に居るのだから気付かない
あの猫ちゃんの毛が服についていた。
白:…風呂入るか、
タオルで髪の毛を拭く
まだ少し濡れている髪を放置して、スマホだけを持ってリビングに向かう
そこには少し楽しそうな顔をしたないちゃんが
白:…ねぇ、
桃:…へー!そんな事あったん!?笑笑
一瞬俺と目が合ったが、直ぐに電話に夢中になったないちゃん
最近僕に見せないような美麗な笑顔をしている
桃:ん、今暇なん?
桃:えー!俺も暇!会う!?笑笑
桃:いいよいいよ〜!笑
桃:じゃ、すぐ行くわ〜笑
ピッと音を鳴らして切れた通話
直ぐにあの笑顔は消え、冷酷な苦しい顔がこちらを見つめる
桃:…聞いてたと思うけど出かけるから
白:ねぇっ、誰と?
桃:…誰でもいいだろ
白:…彼女、じゃないの?僕は…
桃:…ッ
桃:今更彼女面してくんじゃねぇよ”ッ!
ドンッと壁に拳を突きつけた彼
それにプツッと耐えていた糸が切れた。
白:…じゃあてめぇも彼氏面してくんじゃねぇよ”ッ!!
ビクッと体を震わす彼
歯向かうと思っていなかったのか驚いた顔と恐怖の顔が入り交じる。
首にかけていた自分のタオルを取り、彼の首に巻く
そして、力の限り思いっき絞め付ける
桃:く”ぁ”ッ…!?
タオルに手を挟んで隙間を作ろうとしていたが指も潰れていく
だんだん顔が赤くなり、首から下の手足に血が通わず冷たくだらんと垂れてくる
桃:…ッ”ごめんねッ…
最期にそんな言葉を残して、頭がこてんと落ちてきた
壁にずるずると体が縋るように落ちていく
上がった息と、どくどくと脈打つ心臓が能にまで谺する。
白:…あ”、…あはっ、はッ…
白:は”ッ…は”ッ、ぁ”…泣
震える手に涙がこぼれる
滲んだ視界の中で彼の姿だけが鮮明に写った。
脳に過ぎる幸せな記憶。
どうして、どうしてこうなったんだ。
足が震えて、立てなくなる
しゃがみこむと、過度な緊張からか視界が暗転してゆく。
タオルを握ったまま、意識が途絶えた
白:…あ、れ…、?
意識を取り戻した僕は、タオルを震える手で持つ
目の前で横たわる彼の肩を掴んで起こそうとする
白:…ねぇ”ッ…ねぇってば”ッ…!
白:…なん”…で、…泣
だんだん視界が揺らぎ、目頭が熱くなる
肺が痛くなるような呼吸をする
未だ彼の肩を掴んで頭がガンガン壁に当たっても気にせず、起こそうとする
白:なんで”ッ!どうして”ッ!!泣
白:ねぇ”ッ!返事してや”ッ…!!泣
白:ねぇ”ッ!ねぇ”っ、てばぁ”ッ…泣
喉から絞り出すような高くなった声で彼を起こす
だが、虚しく彼の大好きな声が耳に入ることは無かった
人目を気にせず叫ぶ声が近所まで響いたのか、サイレンの音がし始めた
大家と共に入ってきた警察に、床に顔を擦り付けられ手錠をかけられる
彼は救急車に乗せられて行った
白:ねぇ”ッ!!やだ”ッ!!泣泣
白:持ってかんといで”ッ!泣
白:俺のなの”ッ!
白:あの人は”ッ…俺だけの”ッ…泣
押さえつけられた顔で惨めに泣き喚く
鼻が潰れる嫌な感覚、手錠を引っ張られる無力感
俺は彼と離れたパトカーの中に乗せられた。
警察の取り調べには応じずに黙秘を続けていたが、凶器のタオルを持っていた為直ぐに勘づかれた。
バレた後は早く、
彼の親族と裁判をする事になった
僕はないちゃんからのモラハラの記録を撮っていた
一方向こうは、特段の証拠もなく開いたので僕のいい方向に持っていくことが出来た。
裁判官の情状酌量には感謝したいところだ。
懲役2年の執行猶予3年
3年間真っ当に過ごそう、そう思い荒れた家に帰った
白:…ただいま、
猫ちゃんは警察に保護されたから暫くは帰って来ないだろう。
家事もまともにされておらず荒れたリビング
今も尚彼の香水の匂いがする。
家の整理をしようと、まずはないちゃんの部屋から入る事に。
扉を開けようとするとあの日の感覚に襲われて涙が溢れ出てくる
白:っ、…どうしてッ…泣
白:なんでなんかなぁッ…泣
あの日よりは掠れていない声で、ぽたぽたとフローリングに涙をこぼす
この家は僕1人には広すぎる。
それがまた寂しさを彷彿させる
白:…泣いてちゃダメやな、
自分のしてしまった罪を背負いながら、真っ暗なないちゃんの部屋の扉を開けた
パチッと電気をつける。
彼の匂いが濃く鼻に入ってくる。
半年前と何ら変わらない内装、香り、脱ぎ捨てたままの服
涙がまた溢れかえる
白:…ッう”ぁッ…泣
白:ないちゃん”ッ…なんで殺しちゃった”のッ…泣
自分で殺した筈なのに、多大な後悔に襲われる
あの日は深夜まで仕事で疲れていて、あんな対応をされてしまっては耐えられない。
あの日耐えれば、今も尚ないちゃんと話せて会えたはずなのに…
白:ひ”ッ…ぐ”ぁッ…泣
白:どうして”っ、どうしてなの”ッ…泣
白:僕ッ”…ないちゃんのこと”ッ…大好きっ、なのに”…泣
手の甲で涙を拭いながら、必死に止めようとする
ピロンッ♪
そんな時に、ひとつの音で静寂が現れる
充電したままのないちゃんのスマホがあった
白:…スマホ、…
手に取ったものの、パスコードが分からず開かないまま
ないちゃんの誕生日、猫ちゃんの誕生日、思い付くものはやってみても開かない
白:…僕の、…
もしかして、なんて淡い希望を抱きながら押してみると
白:…開い、た…
アプリがズラっと並ぶホーム画面にたどり着く
さっきの通知はTwitterからみたいだ。
涙で歪んだ視界の中でスマホを勝手に操作する
白:…ないこ…、あと、これは…?
2つアカウントがあり、ひとつはRTばかりのつまらないアカウント
もうひとつは…ツイート厳禁という名前のアカウント。
しっかり鍵アカウント、そしてフォローフォロワー共々0
興味本位でツイート内容を見てみると1000件を超えていた。
白:…何呟いてたんや、…?
ぐすっと鼻をすすりながらないちゃんのアカウントを覗く
アイコンは僕の後ろ姿。
白:…「もう疲れた」、「どうしてこうなったんだ」、「昔はこんなじゃなかったのに」、「馬鹿みたいだ」…?
見るからに愚痴用のアカウントだろう。
仕事に対しての愚痴だろうか…
そんな時、名前の出ているツイートを見つけた
白:…「彼女に殴られるとかどんな世界線だよ」…?
彼女、それは僕しか居ないはず
浮気相手を彼女とは呼ばないだろう。
白:…ぇ、…?
手足が震えて痺れてくる
視界が歪んで、涙が出てくる
白:…僕は…一体
喋り切る前にふっ、と意識が途絶えた
白:…あー…バレたか?
彼のスマホをスクロールする。
「痛い」、「苦しい」、「辛い」
箇条書きの様につらつら並べられた思い
白:身勝手やなぁ…こいつ、
白:自分が飼われてる側なのに…
白:殺しても腹立つわ
スマホをぽいっとベットに放り出し、彼の部屋の机の下を見る
カチッと見えないような位置にあるボタンを押す
白:…あー開いた、笑
白:元々ここは店なんや、食材保管庫は有るんやで〜…笑
白:ま、彼氏さんは知らなかっただろうけど
そこには下に続くコンクリートの階段が見える。
スマホのライトで照らしながら降りていく
真っ暗な世界に溶けて行く。
白:…うげ、これパスキーいるやん…
白:ん〜…俺の誕生日とか!
ピッと機械音が鳴り、扉が重たい音を立てて開く
白:お!まじや〜ん!笑
白:数日前に決めたパスコードとか覚えてらんねぇしな〜笑
両手で扉をぐぐっと開け広げる。
そこには数日前置いたダブルベットがあった。
ベットに近寄り、そこに眠る彼を見つめる
白:…あ〜…体制崩れてるで。
肩を持って少し位置を調整した
すっかり冷たくなり、痩せこけている姿
白:…ご飯いるか?笑
白:あー…その前に、
ポケットから真っ白な首輪を取り出した
彼が生前付けていたものだ
白:…これ、付けないとな
優しく首元を彩る首輪
血管も透けるような彼の体にはよく似合っていた
白:…うん、前より似合ってる
白:綺麗になったな、ほんまに。
彼の頭を撫でてあげる。
前と変わらない優しい笑顔で
白:…ああ、少し暑いか?この部屋…
白:しゃーないよな、コンクリやもん…笑
白:布団めくってやるから待ってな、
ぱさっと捲られた布団から出した体には隙間なく着いた傷跡
白:…ああ、やっぱ綺麗や…
白:安置所で服脱がされて、よくバレんかったな…
身体中をゆっくり撫でながら、自分のつけた傷跡を見つめる
白:血が出ないようにちゃんと刃物だけは使わんかったから…打撲跡だけで可愛い…笑
白:血は他の男に見せて欲しくなかったからね…笑
首の最後に付けた傷跡、絞めた跡にそっとキスをした
白:…大好きやで、これまでも、これからも。
彼の閉じたままの瞼を見つめてそう呟いた
未だ俺の瞳の中では彼が爽やかに笑っていた。
ᡣ𐭩,いつまでもそばに
解説、仕掛け👇🏻
・二重人格だったのは白。
①(前半の白、桃の彼女)は自分が二重人格であるということを知らないが、②(後半の白)は知っていた
・②の白は一人称が俺、①は僕。
他にも①は黒猫を猫ちゃんと呼ぶのに対し、②は黒猫。
桃に対しても①はないちゃん、②は彼。
最初の方は①であったが、お互い名前を知らない客と店員だった為お兄さん、彼と呼んでいた。
※ミスはご容赦ください…🙏🏻※
そこで入れ替わりを判断してみてください😌
・桃の対応の違い
暴力を振ってくる②への嫌悪感からの対応。
半年間①との区別が付かずに嫌な対応を続けていた。
→そして逆上した②に殺された
・裁判について
②はこうまではならなくとも、裁判の時に役立つように証拠を集めていた。
桃が死んだ今では裁判で役に立つ証拠は②の持つものだけ
→だから実刑が軽くなった
・②はDV彼氏&ヤンデレ
桃に暴力を振ることでついた傷跡が愛情表現だと思っていた。
そして首輪はどこにも行けないように、監禁していた為
桃の部屋に地下室(監禁室)があったのも半年間①が桃の部屋に入った記憶が無いのも②のせい。
分からないところあれば💬でお聞きします😌
最後までお読み頂きありがとうございました(⋆ᴗ͈ˬᴗ͈)”
コメント
6件
最高すぎたっ、、!桃くんが二重人格かと思ったあとのひっくり返しが大好きですっ、、!どろどろほんとに大好きですっっ!愛重すぎる系ほんとにらすきですっ!!最高でしたっ!次も楽しみにしてまーすっ!
最高すぎました🥹🫶 白さんの『僕は一体…』のところでまさか、、ってどきっとしました.ᐟ.ᐟ もうぜんぶが好きすぎて尊敬しかないです🥰💘 あの、、、勘違いだとは思うしほんまに失礼かもしれないけど☘️マーク使われてるのって転生前アカのヒントだったりしますか、、🥺❓ なんとなく書き方が似ているような気がして.ᐟ.ᐟでもちがいますよねごめんなさい😖🙏 とにかく最高でした😭🫶ありがとうございました.ᐟ.ᐟ.ᐟ
どろどろすごく好きなのでうれしすぎました😭✨ 最後まで楽しませて頂きました! またどろどろ見たくなりました!😆 ありがとうございます!!