テラーノベル
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朝。
リビングには、いつもより静かな空気が流れていた。
🎮はソファに座って、らんの隣から離れない。
🍵はキッチンでパンを焼きながら、ちらちら二人を気にしている。
🍵「……🎮ちゃん、大丈夫?」
🍵が明るく聞く。
🎮「……うん」
小さくうなずく🎮。
その少し離れたところで、📢は窓の外を見ていた。
昨夜のことが、頭から離れない。
――🎮を止めた瞬間。
――手当てをしたときの、🌸の言葉。
🌸「……慣れてるの?」
その声が、ずっと胸に残っていた。
学校。
休み時間。
🦈と👑は校庭で話している。
🦈「🎮ちゃん、今日は元気そうだね」
👑「……うん。でも、無理してる気がする」
一方で、📢は一人で廊下に立っていた。
📢(……俺、なんであんなにすぐ動けたんだ)
📢(なんで、迷わなかったんだ)
思い出したくない記憶が、胸の奥でうずく。
そのとき、🌸が近づいてきた。
🌸「……📢」
🌸「昨日のこと……ありがとう」
📢は顔を背ける。
📢「……当たり前だ」
🌸「でも」
🌸は少し迷ってから言った。
🌸「……やっぱり、気になる」
📢は一瞬、歩みを止めた。
📢「……なにが」
🌸「……どうして、あんなに冷静だったのか」
沈黙。
廊下に、遠くの教室の声が響くだけ。
📢は、しばらく何も言わなかった。
そして、ぽつりと。
📢「……前にも、あった」
🌸は驚いて目を見開く。
🌸「……前?」
📢「俺の……前の家で」
声は低く、静かだった。
📢「守れなかったやつがいた」
📢「泣いてたのに、気づくのが遅かった」
🌸の胸が、ぎゅっと締めつけられる。
📢「……だから」
📢は拳を握った。
📢「同じこと、繰り返したくなかった」
📢「……慣れてるわけじゃない」
📢「忘れられないだけだ」
🌸は、何も言えなかった。
📢の背中は、いつもより小さく見えた。
放課後。
六人で並んで帰る道。
🍵は元気に話している。
🍵「今日の給食、プリン出たよね!」
🦈が笑う。
🦈「🍵はほんとに食べ物好きだな」
👑は静かに言った。
👑「……みんなで帰れるの、いいね」
🎮は🌸の手をぎゅっと握りながら歩いていた。
📢は、少し後ろを歩く。
📢(……守るって、簡単じゃない)
📢(でも、目をそらしたら……)
そのとき、🎮が小さく振り向いた。
🎮「……📢」
🎮「……ありがとう」
📢は一瞬、驚いた顔をした。
📢「……なにが」
🎮「……止めてくれた」
📢は、目を伏せて答える。
📢「……当たり前だ」
🍵は走ってきて言った。
🍵「📢兄ちゃん、ヒーローだね!」
🦈も言う。
🦈「ほんとだよ」
👑は優しく言った。
👑「一人で抱えなくていい」
📢は、何も言わなかった。
でも、胸の奥で、何かが少しだけ軽くなった。
夜。
自分の部屋。
📢はベッドに座って、天井を見つめる。
📢(……もう、繰り返さない)
📢(今度は、離さない)
ドアの外から、🍵の声がした。
🍵「📢兄ちゃんー!」
🍵「🎮ちゃんがね、あした一緒に登校したいって!」
📢は小さく笑った。
📢「……わかった」
扉の向こうには、まだ不安がある。
でも同時に、
守りたいものも、確かにそこにあった。
📢の過去は、
誰にも全部は話せない。
それでも――
この家族となら、
前を向ける気がした。
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