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のための小説となっており、色々な方が楽しめるものとなっています‼️


ぜひ楽しんでください✨





秘密

 ――この気持ちは、誰にも知られてはいけない。


 そう思えば思うほど、視線は彼を追ってしまう。


 放課後の教室。窓から差し込む夕焼けが、机の列を赤く染めていた。


 黒板を消している彼の背中は、昔から何も変わらない。少し猫背で、不器用で、それでもやけに目を引く。


「まだ帰らないのか?」


 名前を呼ばれただけで、心臓が跳ねる。

 平静を装って頷くと、彼は笑った。


「一緒だな。俺も」


 それだけの会話なのに、胸の奥が熱くなる。

 触れたいわけじゃない。抱きしめたいわけでもない。

 ただ、この時間が終わらなければいいと思うだけだ。


 ——でも、それは許されない。


 友達としての距離。

 男同士という現実。

 壊したくない関係。


 すべてが、この想いを「秘密」に縛りつける。


 帰り道、並んで歩く影が伸びる。

 ふいに、彼が立ち止まった。


「なあ」


 振り向いた瞬間、真剣な目とぶつかる。


「俺さ……誰にも言ってないことがある」


 喉が鳴る。

 まさか、と思う自分と、期待してしまう自分がせめぎ合う。


「聞きたい?」


 逃げ道はあった。

 笑ってごまかすこともできた。


 それでも、彼は答えていた。


「……聞きたい」


 夕焼けの中、彼は小さく息を吸って、言った。


「俺、お前のことが好きだ」


 一瞬、世界が止まる。

 次の瞬間、胸の奥にしまっていた「秘密」が、音を立てて崩れ落ちた。


「それ……俺も」


 言葉にした途端、涙が滲んだ。

 秘密は、もう秘密じゃなくなった。


 でもそれでいい。

 この気持ちは、二人だけの真実だから。




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