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コンコンコン
漁師2
「はーい…」
ガチャ
漁師2
「あれ、お客さんですか?
あまり見かけない顔ですね。」
美鶴
「はい、実は私たち3に…4人は
妖調査をしていまして」
漁師2
「あー、それならあまりいい話は
聞けないと思いますよ。
俺は溺れてたから何も分からなかったし、
おっちゃんはもう外には出たくないって
引きこもっちまって……」
美鶴
「いえ、話を聞きに来たのではなく
この海で人魚が出たとの噂を聞いたので
確かめに来たのです。」
漁師2
「へ?」
美鶴
「今日はそのために
船をお借りしに来ました。」
漁師2
「はぁ、船ですか
それならいいですけど……」
(なんだか不思議な感じの人だな…)
美鶴
「ありがとうございます!」ニコリ
漁師2
「お、おう///」
(それにしても美人だなぁ…)
美鶴
「行くわよあんた達」
蝶碁・愛斗
「はーい……」
善弥
「あの、僕は何をしてればいいんですか?」
美鶴
「うーん、そうねぇ…
蝶碁!」
蝶碁
「なに?」
美鶴
「アンタは善弥と一緒に、 命綱係ね」
善弥
「はい!」
蝶碁
「えー!俺も船乗りたァい!!」
美鶴
「駄目よ!アンタは泳げないでしょう。」
蝶碁
「あ……チッ」
美鶴
「舌打ちしない…行くわよ愛斗」
愛斗
「おー」
ガタッ
プカプカ……
蝶碁
「…」
善弥
「…」
蝶碁
「ま、俺らも頑張ろうぜ。」
善弥
「は、はい!」
プカプカ…
美鶴
「…」
愛斗
「…なぁ」
美鶴
「しっ………なにか浮かんでくる」
愛斗
「?…」
愛斗が身を乗り出して確認しようとした、
その時だった。
船に何かが衝突し、大きく揺れ、
愛斗が真っ逆さまに落ちていった。
ガコンッッ
バシャンッ
善弥
「!?」
蝶碁
「アイ!!」
美鶴
「大丈夫よ!
それよりちゃんと命綱持ってる??!」
善弥
「も、持ってます!」
蝶碁
「お、おう!」
美鶴
「ふふふ…いいね……」
愛斗が沈んでいくにも関わらず
美鶴は満面の笑みを浮かべた。
そして海へ飛び込んだ。
バッシャンッッ
善弥
「えぇ?!!」
蝶碁
「…大丈夫だ、アイツのあの顔は
勝利を確信した時の顔だ。」
善弥
「え?」
その時だった、命綱が2度グイグイと引っ張られ、
これが合図だと理解して思い切り引いた
善弥・蝶碁
「わっしょい!わっしょい!」
ザパァッ
愛斗
「ッはぁッッッ、カハッ…ゲホッゲホッ」
ザパァ
美鶴
「ぷはぁ!…捕まえたわよ!!」
蝶碁
「よっしゃ!今引っ張る!」
善弥
「捕まえた……って……
…人魚を?!?!」