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ぷっしーは早朝4時20分に目覚め、さっさと着替えを済まし、ギターケースを手に取って病院を抜け出す準備をした。


ぷっしー:(よし…抜け出すぞ)


2階の窓を静かに開け、足元の1.3m下に足場(サイクルポートの屋根)があるのを確認。そしてぷっしーはさっと飛び降りて屋根に着地。サイクルポートの屋根から降り、そのまま鍵をしてない自転車を奪って走っていく。


ぷっしー:(今日は行ってやるかんな、あでぃくしょん…くらっく…)



そして朝9時、スタジオ練習が始まる。




ぷっしー:おはよー


くらっく:あ、ぷっしーじゃん!w


あでぃくしょん:もしかしてガチで病院抜け出してきたの?w


ぷっしー:そだよw


くらっく:マジか、バレたらおしまいじゃんw


ぷっしー:大丈夫大丈夫wさ、練習しよ


(準備開始)


くらっく:昨日でなんとか…リズムまともにできたから


ぷっしー:マジで?


あでぃくしょん:頑張ったんだぞうちら


ぷっしー:おお、じゃあ一曲やってそれを確かめてみるか


(練習開始)


ぷっしー:1、2、3、4!凍てつく胃腸の底から〜♪肉が裂ける音がする〜♪ああ取り出したい♪(あれ、かなりリズム合ってるくね?)


あでぃくしょん:(どうだい、くらっくと訓練した実力は)


くらっく:(うちらかなり上手くいってる…!)



数分後…



ぷっしー:つまみ出してよ〜♪とっとと〜♪


くらっく:(完璧完璧!)


ぷっしー:………


あでぃくしょん:(あれ、ぷっしー?)


(ぷっしーが倒れる)


ぷっしー:う……ぅ……


くらっく:ぷっしー!?大丈夫!?


ぷっしー:急に……スゥ……頭痛が襲いかかってきた……


あでぃくしょん:ちょ、病院戻ったほうがいいよ


ぷっしー:病院に……運んで……(嘔吐)


くらっく:ヤバいって、あでぃくしょん!救急車!


あでぃくしょん:わかった


(救急車を呼ぶ)



ぷっしーが急な頭痛に襲われ、再度病院へ。横たわるぷっしーを二人は見守る。



ぷっしー:今度のライブは…延期だな…


くらっく:そうだね


あでぃくしょん:中止よりはマシ


ぷっしー:バンドのインスタで言っといて…


くらっく:任せて


ぷっしー:あんがと…またあたしここ抜け出すから練習しようぜ


あでぃくしょん:え、今日みたいにぶっ倒れたらヤバいでしょ


くらっく:落ち着いてからにしよ


ぷっしー:へっ…


看護師:璃華さん頼みますよ、ガス中毒なんかでぶっ倒れたらあなたのバンドが大変なことになりますよ


ぷっしー:はいはい…うるさいうるさい…(つぶやく)


くらっく:退院は何週間後ぐらいになりそう…ですかね


看護師:もう1週間ちょっとです


あでぃくしょん:よかった


くらっく:そんなに長くない


看護師:いいですね璃華さん、また抜け出すなんて変なことはしないように。ぶっ倒れてバンドに迷惑かけますよ


ぷっしー:へっ…カート・コバーンみたいでかっこいいと思わねえのか


看護師:ローマで薬と酒一緒に飲んで搬送されてバンドに迷惑かけた、それと同じ


くらっく:ぷっしー頼むよ


ぷっしー:(ため息)



ぷっしーの入院生活が再開した。ぷっしーの隣には身体障害者のオバサンがいる。ぷっしーは暇な時オバサンと話していた。



オバサン:あたしもあんたみたいな若い頃は、うちにあったガソリンのタンクの匂いを直接吸ってたよ


ぷっしー:え、オバサンもガスで中毒してたの?w


オバサン:まあ、それをしながらタバコをしようと思って、ライターをつけたら爆発した。それが原因で片足が不自由になったのよ


ぷっしー:へーえ


オバサン:我ながら大変バカなことをしたって、不良だった私は反省したのさ


ぷっしー:そうなんだ


オバサン:片足が不自由になってから、周りに威張り散らかす威厳もなくなった


ぷっしー:前はその、ヤンキーしてたの?


オバサン:そう。あたしたちみたいな在日朝鮮人って、だいたい威張るヤンキーだったから、あたしも影響されて不良になったんだ


ぷっしー:和田アキ子も不良だったって言うよな


オバサン:よく知ってるわねそんなこと


ぷっしー:まあ有名な話だよ



なーんか入院が暇でなくなったぷっしー 。これからバンドはどうなる…?

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