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アイテム番号: SCP-7128-JPオブジェクトクラス: Safe
「猫化飴」
特別収容プロトコル:
SCP-7128-JPは、サイト-81██の標準低脅威物品収容室に設置された、1辺15cmの透明なアクリル製密閉容器内に収容されます。
実験以外の目的でのSCP-7128-JPの消費は禁止されています。SCP-7128-JPの特性によってイエネコ(Felis catus)化した元職員(以下、SCP-7128-JP-A)は、サイト内の「特設飼育区画」にて保護されます。SCP-7128-JP-Aは財団職員としての知性を完全に維持しているため、特別措置として「筆談用ボード」および「タッチパネル式キーボード」の利用が認められています。
説明
SCP-7128-JPは、市販されている一般的な「カフェオレ飴」と外見、香り、成分が完全に一致する球体のキャンディです。個別包装はされておらず、常に単一の個体として存在します。
SCP-7128-JPは以下の2つの変則的特性を持っています。
完全なイエネコ化(経口摂取トリガー):
人間の実体がSCP-7128-JPを口腔内に入れ、咀嚼または溶解(舐める)させた瞬間、対象の身体組織が1秒未満で完全に置換され、一般的なイエネコ(品種はランダム、ただしサバトラや三毛が多い)へと変貌します。
この変身は永久的であり、現在の財団の医療技術での復元は不可能です。しかし、対象の脳機能および記憶、言語能力(人間の思考)は100%維持されるため、猫の肉体を持ったまま文字を書く、指示を理解するなどの知的なコミュニケーションが可能です。
音響を伴う即時再生事象:
SCP-7128-JPが人間の口腔内で完全に消失(完食)するか、あるいは吐き出されて一定時間が経過すると、元の収容容器内の中心部にSCP-7128-JPが完全に無傷の状態で再出現します。
この際、周囲の空間から日本のバラエティ番組等で使用される効果音に酷似した、「ででーーん!!」という重低音を伴う未知の音声(約85デシベル)が明確に観測されます。この音声の発生源は特定されておらず、真空状態の実験室であっても音波として記録されます。
補遺1: 実験記録抜粋
実験記録7128-03
対象: D-88321(元・詐欺罪)
内容: SCP-7128-JPを1回舐めさせる。
結果: D-88321が舌の上に飴を乗せた瞬間、閃光を伴わず、一瞬にして体重約4.2kgのスコティッシュフォールド(折れ耳・茶トラ)に変身。
付記: 同時刻、収容室の背後から「ででーーん!!」という大音響が鳴り響き、アクリル容器の中に新しいカフェオレ飴が転がっているのが確認された。
実験記録7128-03 追記(筆談によるインタビュー)
インタビュアー: ██博士
対象: D-88321(猫化状態)
██博士: 「D-88321、聞こえるか。現在の体調や、精神的な変化があれば、その前肢(肉球)を使ってホワイトボードにマーカーで記述してくれ」
D-88321: (器用に口でマーカーを咥え、ボードに文字を書く)
『体は軽い。意識もハッキリしてる。ただ、博士のネクタイの紐が揺れてるのが気になって仕方がない。飛びかかってもいいか?』
██博士: 「実験中だ、我慢してくれ。自分が猫になったことへの絶望感などはあるか?」
D-88321: 『いや、刑務所やDクラスの部屋にいるより、ここで毎日タダでチュール食わせてもらえるなら、こっちの生活の方がぶっちゃけ勝ち組な気がしてきた』
██博士: 「……一理あるな。実験を終了する」
補遺2: サイト-81██内での現状
現在、サイト-81██には「元・財団職員」や「元・Dクラス」だったSCP-7128-JP-Aが約24匹暮らしています。彼らは猫の姿のまま、尻尾や肉球でキーボードを叩いて「収容違反の報告書の作成」や「データ入力業務」を普通に手伝っているため、財団の事務処理能力が微増しています。
クレフ博士はこの状況に対し、
「おい、廊下を歩いてたら元エージェントの猫から『昨日の報告書の提出期限、今日までですよ』って鳴き声で脅されたぞ。あいつら人間の心を忘れてねえ。……でも、肉球でキーボード必死に叩いてる姿はちょっと可愛いから許す」
とコメントしています。
コメント
1件
第7話、楽しく読ませていただきました!SCP報告書形式で書かれた猫化飴……めちゃくちゃツボです。実験記録のDクラス職員が「チュール食わせてもらえるなら勝ち組」って筆談してるシーン、思わず笑っちゃいました。クレフ博士が猫に「報告書の提出期限ですよ」って鳴き声で脅されてるのも可愛すぎる(笑)SFっぽい設定なのに、猫になった後の人間くささが絶妙で、アイデアとユーモアのバランスが素敵だなと思いました!
カメ吉
645
ナノハナ@カンヒューズ
36
113
カメ吉
643