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『それ以外あるかよ 』
「……、くそ晴臣」
これ以上何か言ったら拗ねる気がして、俺は思わず、翔太の腕をつよく引っ張った。
『……、っ、』
『はやくホテル行こうぜっ…、』
「…いたいよ」
『うっせー、お前が遅いのが悪いんだろうが』
「……、せっかち」
☆☆☆☆☆☆
ドサッ…
久しぶりだ。コイツとヤるの。
「はやくして…、」
『お、おう…、』
スル…
『挿れるぞ…、』
「ね……、ねぇ、まって、ゴムして」
『は…?男同士だしいいだろ』
「よくないっ…!」
『はぁ?なんだよ急に、前は普通に…、』
「それは!」
「セフレだったからでしょ…!!」
『は?なにいっ…』
「いまは、恋人同士だもん!!」
「たいせつにして…、」
あ、泣かせた
翔太は時々、こうやって、泣いてしまうことがある。
翔太は捨て子で、拾ってくれた義理の両親からも、ひどい虐待を受けてきたという。
翔太がその家を出たのは、小学6年生になった頃で、それからはずっと、いつ死んでもおかしくないような、そんな生活をしてきたんだそう。
だが、その暮らしは、義理の親と過ごした家よりずっと、心地がよかった。と。
お金の稼ぎ方も、愛し方も愛され方も知らないこいつは、たまに、こうやって、間違った愛し方をしてしまう。
だから、俺たちの関係を、勝手に恋人同士だって決めつけるんだ。
☆☆☆☆☆☆
「っぁ゙あ♡晴臣ぃ…、♡もっとぉ…」
『っ…、おまえ、締めすぎ、 』
「へっ…えへへっ…♡晴臣ぃ…、余裕なぁ…い。へへっ…へへへっ、♡ 」
くそ…かわいい。
でも、腹立つ……。
「んへぇ…♡ぼくいま、あいされてるきがする」
『っ…そうかよ。』
俺は、こいつをちゃんと愛してやれているのだろうか。
こいつを幸せにできるのだろうか。
もし、本当に恋人同士なら、
俺はこいつを、好きになれるのだろうか。
コメント
1件
「愛されてるきがする」って言った翔太の声、すごく響きました…。愛される方法を知らなくて、間違った愛し方しかできなかった子が、初めてちゃんと愛されてるって感じた瞬間。それがセフレから恋人になったからこその切実さで、胸がぎゅってなった。晴臣の「俺はこいつを好きになれるのか」っていう問いかけも、読んでるこっちまで考え込んじゃう。重くて繊細で、でも温かさもあって、かおさんの言葉選び、本当に素敵だなって思いました🥀
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