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君の右側

4 - 第4話

♥

30

2026年01月17日

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カラオケの部屋。




狛が画面覗き込みながら曲探してる。




「ん〜どれにしよっかなぁ……」





その横顔見ながら、



海龍、ふいに思考が止まる。





(……てか、待てよ)


(狛ちゃんって……)





今さらみたいに、



胸の奥がひやってなる。





(俺がアーティストやってるん、

知らんのちゃうん……??)





さっきまでの空気が、


急に別の意味でドキドキしだす。





(いや、でも)


(歌うまいって言うてたし)


(まさか……?)






何曲か、普通に歌って。



狛は手拍子したり、



「うまっ!」って言ってくれたり。




……で。




海龍、

ついにやってしまう。




MAZZEL ″OnlyYou″ __





(……っ俺、何しとんねん!!!)





リモコンの決定音が、



やたら大きく感じる。





(恥ずすぎ)



(でも……これで気づくやろ)



(最近テレビでパフォーマンスしたよ笑?)





イントロ流れて、



覚悟決めて歌う。





最初は普通に聴いてたけど——



途中で、ふっと表情変わって、




「あ、これ……」





海龍は



内心(きた……)ってなる。




そしたら、




「私、知ってますよ…これっ!」





って、


にこって言われる。




(……やっぱり?)


(知っとるやんけ)




心臓、



一瞬だけ軽くなる……



なりかけた、その次。





「メンバーは詳しく知らないんですけど」



「曲は知ってますっ!」



「この前テレビで見たんですよね〜っ」





さらっと、



追い打ち。




そのまま、


何事もなかったみたいに



リズム取りながら聴いてる狛ちゃん。




俺、


マイク持ったまま、




(……なんやねん)



(知っとるんかと思ったら、


知らんのかい)



(俺、今、

自分の曲、本人が歌ってんねんけど)



(こんなファンサそうそうないで、ほんま)



(え、?…俺テレビおったんよな笑??)




顔、


じわじわ熱なってくる。




狛はというと、




「この曲、なんかいいですよねっ〜」



「サビ好きです、あと振り付けもおしゃれで」





って、


無邪気に言う。




(それ、俺の……メン……バー)




言えへんっ!



まだ言えへん。




マイク持つ手、



ぎゅってして、





(……もうちょい後で)


(ちゃんと話そ)




そう決めながら、


歌い切る。




横で、



何も知らずに



楽しそうに揺れてる狛ちゃん見て、




(……ほんま、なんやねん)





って思うくせに、



口元は勝手に緩んでしまう海龍でした。

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